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タイムの種類と育て方、それぞれの魅力は?

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タイムの種類と育て方、それぞれの魅力は?

今では「タイム」はハーブとして有名になっているため庭で「タイム」を育てているという人も多いのではないでしょうか。北半球に300〜400種類もあるという「タイム」はヨーロッパでは古くから殺菌・防腐作用に優れているとされ、肉や魚の保存にも重宝されてきました。

そんな「タイム」を家で育てて料理の時にちょっと摘んで使うというのはとてもおしゃれで素敵な生活ではないですか!「タイムの育て方」と魅力について探ります。

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「タイム」の歴史から

タイム」の歴史は、とても古く古代ローマ・ギリシア時代から作られていたと言われていて昔はチーズやお酒の風味付けや入浴剤でもあったという歴史もあります。「タイム」はシソ科に属し、香りの良さでも有名ですよね。

そんなハーブとして活用される「タイム」の種類は主に「コモンタイム」「レモンタイム」「クリーピングタイム」と言った3種類となっています。写真は「レモンタイム」でほのかにレモンの香りがすることから名前が付けられています。

グランドカバーとしての楽しみ方

タイム」は葉っぱが可愛らしい印象をありますが、茎が立ち上がる立性のタイプと這って広がる這性があり、こちらはグランドカバーとして植えている人も多くいるタイプです。繁殖力が旺盛なのでグランドカバーに最適で可愛らしくておすすめと言えるものです。「クリーピングタイム」は、タイムの中でも這性が強く地面を這うように広がっていくのでグランドカバーにおすすめの種類です。

また、「タイム」は、暑さと湿気に弱いために日本の夏はちょっと苦手という面がありますので半日陰に植えて梅雨時などは刈り込んで風通しを良くするのが育てるポイントとなります。

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花にも人気がある「タイム」

タイムはその葉っぱの可愛らしさに加え、春から初夏にピンクや白の小さな花をいっぱい咲かせるのが魅力の一つです。グランドカバーなどとして植えていれば、花が咲くと花のジュータンのようになってくれるのが嬉しいですよね。

葉っぱの可愛さに加えて小さな花が沢山咲く可憐な様子を楽しむ人も多いハーブです。

「フラワータイム」とも呼ばれている「ロンギカウリスタイム」は耐寒性や乾燥に強くグランドカバーとしてもおすすめで、5月頃薄紫の花を一斉に咲かせてくれます。

まさに花のジュータンが出来上がっていて春を伝えてくれます。「タイム」の花が人気と言うのも頷けますよね。

「タイム」の育て方は?

そんなグランドカバーとしても花としても可愛らしくて、様々な魅力のある「タイム」を育てる方法ですが、酸性の土壌が多い日本の土壌はちょっと苦手です。

そのため「タイム」を育てるには、石灰などを混ぜたり、ハーブ用の土を使ったりすることを事前にもやっておくことも必要です。

また、「タイム」は概して暑さに少し弱く寒さには強いのが特徴で、高温多湿が嫌いなので風通しをよくしてやります。冬は寒さで黒くなったりすることもありますが、根は生きていて春になったらきれいな芽をまた出してくれますので冬の心配があまりいりません。

水遣りは乾燥気味を好みますのでしっかり乾いたらやる程度で大丈夫です。とにかく繁殖力が強いので根詰まりしないように注意をし、鉢植えの場合は鉢から根が出て来たら植え替えることを忘れないようにすることが必要な「タイム」です。

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「タイム」の増やし方は?

タイム」は挿し木で増やすことができるのも便利と言われています。つぼみなどの付いていない柔らかい枝を選び10cm程切って挿し木をします。枝の下の葉を取り除いて水につけて吸水させたあと、切り口を斜めに切ってバーミキュライト(土壌改良材)を入れた中に挿し木をします。こうしてどんどん挿し木でも増やしていくことができます。「タイム」の鉢植えを一杯作ってみるのもいいのではないでしょうか。

ベランダガーデンでハーブを沢山育ててみるのもいいですよね。料理をする際にちょっと摘んで使うのには憧れもありますよね。1年中葉っぱを摘み取れるので重宝しますよ。

ベランダからさわやかな香りがするのもいいですよね。「レモンタイム」などはレモンの香りがほのかに漂いおすすめです。
「ゴールデンクイーンタイム」は、葉っぱの斑があるタイプで可愛らしい鑑賞としても可愛らしいですよね。夏も斑がぼけにくいのがよく、寒さに当てると余計に鮮やかな色になっていきます。「ゴールデンレモンタイム」も斑入りの小さな葉っぱが魅力です。

タイムの魅力はいっぱい!育ててみませんか?

いかがでしたか。「タイム」の魅力は葉っぱや花の可憐さ、そしてグランドカバーとして庭に植えて楽しんだり、観賞用やハーブとして料理に使うなど様々な魅力があることがわかりました。育て方も簡単ですのでベランダ菜園の一つとしてもおすすめと言えます。

タイム」がいつもある暮らしをすぐに始めてみませんか。

タイムの効果って?こんなにいろいろ!

タイム」はハーブとして有名ですが、その名前「Thymus」はギリシア語の「thuo(消毒)」から発していると言われています。「タイム」の「チモール」という成分が殺菌や防腐作用に良く、古くは古代ローマ・ギリシア時代から肉や魚の保存剤として使われてきました。

ギリシア語の「thumus(勇気)」から語源が来ているという説もあり、勇気の象徴ともされる「タイム」です。

古くから栽培されているため、なんとギリシア神話にまで「タイム」の茂る場所という設定が出てくるような歴史のある植物です。イギリスではハーブガーデンによく植えられて親しまれてきました。

また、その効能も沢山あり、今日でも様々な利用がされているハーブの一つです。そんな長年にわたって愛されている「タイム」の効果と活用法をご紹介します。

タイムの効果は?のどが痛い時にも「タイム」!

タイム」には最初にご紹介した「チモール」という成分があり、ハーブの中でも最も殺菌効果と抗ウイルス作用があると実は言われています。古くは冷蔵庫に「タイム」を入れて保存効果を高め殺菌、防腐効果を図っていたこともあるようです。

中世ヨーロッパでは「タイム」の枝を焚いて空気を浄化したり、お風呂に入れたりして使う事もあり感染防止の目的にも使われてきています。

例えば、のどが痛い時や風邪・インフルエンザなどの場合も「タイム」を入れたハーブティでうがい薬の効果を狙っていたようです。気管支炎や喘息や咳の症状もやわらげるといわれている「タイム」です。

空気の消毒(除菌)の効果も「タイム」にはあると言われているので育てるだけでもいい効果を及ぼしてくれそうですね。

ハーブティーは、消化促進、強壮作用があり二日酔いにも効果があるそうです。料理以外にも広く生活の中で使われていた「タイム」の役割をあらためて知ることができますよね。

最近でも「タイム」のこんな活用法が!

古くからそういう使われ方をしている「タイム」ですが、今も広く活用されていて人気ですよね。例えば、香りがいいので芳香剤としても使われていますね。

タイム」の香りが一番強いのは、花の開花直前と言われていますので、枝ごと切ってドライフラワーとして束ねて乾燥させて使うのがいいようです。高温多湿を嫌う「タイム」ですので、ちょうど梅雨時は刈り込まなければなりませんのでその際に枝ごと切って吊るしておくといいでしょう。

そして、乾燥させた「タイム」をお風呂の入浴剤として葉の付いた小枝ごと入れたり、布袋に入れてお風呂に浮かべてみませんか。エッセンシャルオイル(精油)を1〜2滴たらしてもいいでしょう。体を温める効果があり、血行をよくしてくれますので冷え性や低血圧の方にはおすすめです。

疲れた体に活力をもらえるようなまさに「thumus(勇気)」をもらえる入浴剤です。ただ、高血圧の方や妊娠中、授乳中の方は過剰摂取には注意をする必要もあります。

また、アロマオイルとして使えば、頭痛を抑えてくれたり、不眠症や筋肉痛にも効くとのことですので使ってみませんか。
さらに、芳香剤としてだけでなく、虫除けスプレーにも活用できます。蚊が苦手な香りとして「タイム」も効果があると言われていて、他にバジルやセンテッドゼラニウムやレモンユーカリラベンダーミントにレモンバームなどのハーブ類などと一緒にスプレーにしてはいかがでしょうか。

お湯を沸騰させてそれらのハーブを入れ。1、2分煮立たせて15分程蒸らしたら成分が抽出されますのでスプレーの容器に入れたら完成です。なんだかおしゃれな自家製虫よけスプレーですよね。香りとともに気分もリフレッシュされます。

さらに、リネンウォーターとしての使い方もあり、スプレー容器に「タイム」などのハーブの小枝を1、2本または葉っぱを数枚入れて水に浸しておきます。30分程で香りが出たら、これをアイロン掛けに活用したり、枕カバーなどにシュッとひとふきしたり、リフレッシュしたい時やリラックスしたいお休みの時に使います。ただし、ずっと布にかけると色が変わる可能性もありますので注意してください。

保存はできませんが、こんなスプレーやリネンウォーターを作るという「タイム」の活用法もあります。気持ちもリフレッシュされますのでぜひ手作りしてみませんか。

「タイム」は今も万能な香辛料!

料理にもちろんおすすめで、肉や魚のローストにはとてもよく合います。特に鶏肉や魚と相性がいい「タイム」で、スープ料理に一緒に煮込んだりしてもおすすめです。
肉や魚の臭みを消してくれたり、いい香りを付けてくれるので一緒によく焼いたり、煮込んだりするといいでしょう。「タイム」は今も昔も料理を美味しくしてくれる万能調味料と言えますよね。

「タイム」の活用も様々!リフレッシュしてみませんか!

いかがでしたか。「タイム」の様々な活用法をご紹介しましたが、自分で育てた「タイム」で様々な物が作れたりするのは嬉しい事ですよね。

香りやスパイス、抗菌作用など様々な効果がある「タイム」を自分らしく生活の中に取り入れてみるのはいかがでしょうか。何だかゆったりと、豊かな生活をして楽しんでいる気分になるのではないでしょうか。手作りをしている時間もきっと楽しいですよね。

種類が豊富な「タイム」の庭やベランダでの植え方は?

最近ではハーブを育てている人も多いと思いますが、育てやすいハーブとして「タイム」は時に挙げられないこともあります。それは湿気を嫌い、多湿にならないように気を付けることが必要だからです。日当たりが良く、風通しのいい所を好む「タイム」は過湿に気を配ることが大切です。

そうは言いますが、湿気にさえ気を付けていれば育てやすい「タイム」です。様々に活用したり、楽しんだりすることができる「タイム」をぜひ庭やベランダで育ててみませんか。

「タイム」の種類ごとの楽しみ方は?

一般的に「タイム」というと「コモンタイム」のことを示すことが多いのですが、「コモンタイム」は直立性で、タイムにはこの直立性のものと這って広がる性質を持つほふく性のものがあります。「クリーピングタイム」や「キャラウェイタイム」などはグランドカバーとしてほふく性を存分に鑑賞して味わうものです。種類が多くてそれぞれに楽しみ方も異なっていて面白いのが「タイム」です。直立性やほふく性を楽しんだり、花の色も「コモンタイム」の小さな淡いピンクや「クリーピングタイム」の赤紫や白などの色を愛でることもできます。どちらにしてもそのかわいらしい花には癒されますよね。

また、斑入りの葉を味わう「レモンタイム」や「フォックスリータイム」などもあり、葉っぱもかわいらしくて愛されています。「フォックスリータイム」は冬に紅葉し、葉っぱが緑から濃いピンクに変わるのも特徴的です。葉っぱだけでも充分に楽しめます。

庭のどんな所に植える?

そんな種類も多い「タイム」ですが、実際に庭やベランダに植えるとすればどんな所に植えるのがいいのでしょうか。まず日当たりがいい方が葉っぱが良く成長しますので、特に春や秋は日がよく当たる所がおすすめの場所です。また、夏は直射日光がなるべく当たらない所がベストです。家の壁近くの温度が上がりそうなところも避けた方が良さそうです。

湿気を嫌い、乾燥には強い「タイム」の性格をしっかり把握してそんな場所を選んで植えましょう。水遣りも控えながら育ててやることが重要です。

例えば、庭に直立性の「コモンタイム」を植える場合もどんどん広がっていきますのでそういうことを想定して株を離して植えます。また、育てる際にどんどん繁殖していって葉っぱが混み合って蒸れてしまいます。湿気を嫌う「タイム」が枯れてしまう事もあります。そうならないように、料理などで使う場合などに根元から切ってあげるのも大事になってきます。隙間が適度に空くように切ってどんどん使ってあげることも大切だということです。また、他の植物寄せ植えなどをする場合には風通しがいい外側に植えてあげるといいようです。

「クリーピングタイム」や「キャラウェイタイム」はグランドカバーとして向いていますので、庭のアプローチなどに植えるのがおすすめです。エントランス的な目立つ場所に植えることで5〜8月などの長い期間小さな花が人の目を楽しませてくれます。斑入りの葉を鑑賞する「レモンタイム」や「フォックスリータイム」などの場合は日にしっかり当たる場所に植え、きれいな斑入りを味わいます。

ベランダはどこの場所がいい?

ベランダに置く場合は日がしっかり当たって風通しもいい場所に置きます。ベランダに棚などを置いてその上に置くのもいいですよね。日が当たらないや湿気があるということを防ぐことができます。

冬は寒さで葉っぱに元気がなくなりますので、冬はできれば室内に入れて、窓越しに日光を当ててあげるのがベストです。水遣りは土が乾いてから2〜3日置いてから水を遣るようなタイミングで大丈夫ですので乾かし気味に育てます。

ほふく性の「クリーピングタイム」などはハンギングバスケットなどで楽しむのもいい方法です。たくさんこんもり茂った感じで美しくなります。

タイム」はそうやって育てていくうちにすぐに成長し、鉢の中に根が張り過ぎて根腐れを起こすことがよくあります。成長期には鉢の中の根の様子にも注意をする必要があり、水をあまり吸わなくなったら、鉢の植え替えも考えておきましょう。1年以上経ったら一回り大きな鉢に植え替えを考えるということも必要な植物です。

葉っぱも花もかわいい「タイム」の楽しみ方

コモンタイム」「レモンタイム」「クリーピングタイム」はハーブとしてしっかり香りや薬性を楽しむことができ、他の「タイム」は花や葉っぱのかわいらしさを味わうことができるものです。それぞれに多彩な味わい方がある「タイム」です。

庭でも直立性とほふく性のあるものでは随分見た目も異なってきますし、植え方も違います。それぞれに楽しみながら「タイム」を育ててみませんか。そして何よりどんどん増えるという喜びはやはり大きなものですよね。ベランダの場合もたくさんの鉢を増やして様々な種類を味わう「タイム」ガーデンを作ってみるのもいいかもしれませんね。

タイムの種類は400種? 自分にぴったりのタイムを育てて楽しむ

タイムの種類は多く、どれも育てやすく、どちらかというとはびこって困るほど元気がいいものが多くあります。花1つ1つは小さいのですが、春に一気に咲き乱れるため、派手さはないものの、幸せな気持ちを運んでくれます。タイムの種類や育て方、楽しみ方をご紹介しましょう。

タイムは種類の多い丈夫なハーブ。立ち木性と匍匐性が

タイムの種類は400種と言われています。大部分が常緑で、雪の下でも葉を落とさず、生育が旺盛です。冬枯れてしまう品種もありますが、枯れてしまったのではなく、春にはまた芽吹いてきます。

タイムには、大きくなると50cmくらいの低木に育つ「立ち木性」のものと、5cmくらいの草丈で、横へ横へと伸びていく「匍匐性」のものがあります。植えつける場所やどんなタイムを植えつけるのか、品種選びから考えていくと、タイムの楽しみ方も変わってきます。

タイムは6月ごろ、小さなピンクや白い花がこんもりと手毬のように集まって咲きます。株全体が、小さな花の集まったコロンとした手毬でおおわれるので、さわやかな花の季節の到来が楽しみなハーブです。

キッチンサイドで育てて料理にも取り入れて【コモンタイム・レモンタイム】

料理でよく使われるタイムは、かすかに苦みもあってさわやかな香りのする「コモンタイム」と、レモンの香りがする「レモンタイム」が代表的です。ともに立ち木性のタイムなので、鉢植えにしてキッチンで室内栽培したり、キッチンに近い屋外栽培すると、いつでもさっと摘み取って料理に、ハーブティーにと活用しやすいのでおすすめです。

小さなうちは横に広がるように育つので、摘み取りを繰り返すことで、草丈が高くなるのを抑えることも可能です。日当たりを好むハーブですが、丈夫なので明るい室内でも育てることができます。レモンタイムは葉に斑が入るため、コモンタイムとまた違った印象が楽しめるので、2鉢一緒に育てるのもおすすめです。

グランドカバーにおすすめ【クリーピングタイム・キャラウェイタイムなど】

クリーピングタイムなどの匍匐性のタイムは、草丈が大きくならないで横に横にと広がっていくので、鉢植えにするよりも、グランドカバーとして広いスペースや小径のわきに植えると楽しいタイムです。

常緑で丈夫な上、乾燥を好むので、育てていくうえで手間がかかりません。生育が旺盛なため、そばにあるほかの草花を駆逐してしまうことがあるので、大切な草花とは離して植えるようにしましょう。

ハンギングバスケットに育てて、広がりながら垂れ下がっていくのを楽しむのもおすすめですが、根の生育が旺盛なため、他の花と寄せ植えするのにあまり向いていません。

あまり多くは流通していませんが、キャラウェイの香りのするキャラウェイタイム、ココナッツの香りのするココナッツタイム、ベルガモットの香りのするベルガモットタイムなど、様々なタイムがあるので、香りで選ぶのもおもしろいですね。

タイムは水はけのよい乾燥気味の酸性ではない土で育てて

タイムは酸性の土壌を好みません。タイムは苗からだけでなく、種からも育てられますが、種を植えつける土として、ピートモスは強い酸性なので用いないようにしましょう。

タイムを育てるには、ハーブ用の土を使うか、苦土石灰を一つまみ混ぜ込んで酸度を調整しておいた土を使って植えつけるようにすると、失敗しにくくなります。

タイムは乾燥を好むハーブなので、種をまいて発芽するまで・苗を植えつけるとき、水をたっぷりと与える必要がありますが、それ例外はからからに乾いているとき以外は水やりは控えるようにします。

肥料をたっぷりと与えると生育がかえって悪くなり、香りも薄くなってしまうので、肥料は葉色が悪くなった時に与えるくらいにして、なるべく控えめにしましょう。

丈夫なハーブなので、苗の植え付けは春でも秋でもOKです。水はけがよくなるように、粗目の土で、周囲より少し高い位置に植え付けるのがおすすめです。

種から育てる・挿し木で育てるタイムの育て方

タイムの種まきは春と秋、どちらでもOKですが、湿らせた土の上にパラパラと種をまきます。発芽するには日光が必要なので、その上に土はかぶせません。発芽するまでは乾燥しないように注意しますが、上から勢いよく水をかけると種が流れてしまうので、鉢皿に水をためる底面給水か霧吹きで水をかけるなど工夫をしてください。

挿し木するときは、10cmくらいの長さの、先端の方の柔らかい枝を用います。水につけて、水の中で先端を数ミリ切り落とす「水切り」をしてから1時間ほど水に挿しておき、湿らせたバーミキュライトに植え付けるか、そのまま水栽培して育てます。水栽培の場合は、1日1回以上水替えするようにしましょう。先端が伸びてくるか、根が出てくれば、挿し木が成功しています。お好みの鉢に植え替えて育てるようにしましょう。

根が出てきやすいように、「メネデール」などの発根剤を活用すると、より発根率が高くなります。さし穂の先端をメネデールにつけてから水に挿しておくだけなので、タイムに限らず挿し木をするときには活用すると成功しやすくなります。

タイムを育てるために気を付けたいこと

タイムは日当たりの良い場所で乾燥気味の環境を好みます。毎日水やりすると枯れやすいので注意してください。地植の場合は、植えつけ時以外は水やりしなくても構いません。

また、根の生育が旺盛なので、鉢植えで育てる場合は、根が鉢の中にいっぱいになりやすいので、水がしみこみにくくなったり、急に元気がなくなったりしてきた時は、鉢を外してみるようにしましょう。

植え替えは、植えつけや種まきと同じで、春か秋に行います。傷んだり伸びすぎたりした根を取り除いてきれいにし、新しい土に植え替えるようにします。一回り大きい鉢に植え替えるのがおすすめですが、大きくしたくないときは根を鉢より一回り小さくなるところまで整えてから、新しい土で同じ鉢に植えなおすようにします。

育ちすぎたタイムは刈り取ってハーブとして活用

タイムは株が混んできて蒸れてくると枯れたようになったり、元気がなくなることがあります。茂りすぎたタイムは、思い切って刈り込んでしまいましょう。刈り取ったタイムは束ねて吊るしておくと、簡単にドライハーブになるので、ドライハーブとして楽しみましょう。

コモンタイムレモンタイムなど、食用に向くタイムは調味料や香りづけ、ハーブティーに使うのがおすすめです。食用に向かないタイムの場合、タイムはドライになっても香りはなくならないので、室内の芳香剤に、ポプリやサシュの材料に最適です。天然塩と混ぜてバスソルトにしたり、だしパックに詰めてお風呂に入れるとハーブバスが楽しめます。

まとめ

タイムは品種が多く、50cmくらいの低木に育つ立ち木性のものと、5cmくらいの草丈で横に伸びていく匍匐性の品種があります。いずれもとても丈夫で、日当たりと乾燥を好むハーブです。こまめに水やりすると枯れてしまいやすいので、水はなるべく控えめにします。肥料もなるべく上げない方が香りがよくなります。

根が張る植物なので、寄せ植えには向きません。鉢が根でいっぱいになりやすいので、元気がなくなったり、水がしみこみにくくなったら鉢を外して根の様子を確認してみましょう。植え替え・植えつけ・種まきは春と秋が最適です。タイムは病害虫が付きにくいので、安心して無農薬栽培ができます。

タイムでグランドカバー作りのコツと注意点は?

庭の草取りが大変などといった理由でグランドカバーを植えたいと思う人も多いのではないでしょうか。グランドカバーとして何かを植えたいと思った時にハーブを植えるというのもいい方法です。

ハーブは雑草を抑え、虫よけにもなりますのでおすすめです。特に「タイム」は背丈も低く繁殖力も旺盛ですのですぐ広がり、グランドカバーとしてもおすすめの植物です。 「タイム」でグランドカバー作りをする場合のいい点をご紹介しながらコツや注意点をまとめました。

「タイム」でグランドカバー作りのメリットは?

タイム」には茎が立ち上がるタイプと、這うように広がっていくタイプの2通りがあります。這性タイプは背丈が低く、地面を横に広がりますのでグラウンドカバーに向いています。「タイム」は多年草ですので、一度植えるとずっとグランドカバーに使えるのもいい点です。

300〜400種類とも言われるタイム」の中で一番有名なのがヨーロッパ南部原産の「コモンタイム」で、一般的に「タイム」と言われているものです。

タイム」はシソ科ですが、常緑性の低木です。若い枝の状態では緑色の柔らかい枝で、古くなっていくと褐色になり硬い木となります。背は15〜30cmと低く、枝は斜め上方向に伸びて先端が立ったような形が特徴です。そして、株元から細かく枝分かれするために広がったような状態になります。

また、枝の節が地面に付くと根がでてくるようになりどんどん広がっていきます。繁殖力が旺盛で、枝の節が地面に付くとそこから根を出して増えます。葉は5mmほどでたくさん付くのでかわいらしい感じですよね。枝が広がりやすいといった特徴やかわいらしく優しい印象の「タイム」はグランドカバーとしても人気です。

グランドカバー作りのコツは?

グランドカバー作りのコツとしては、「クリーピングタイム」など横に這う性質があるものが特におすすめです。また、立ち上がるタイプの「コモンタイム」でもそれほど丈が大きくならないのでグランドカバーにするのもいいでしょう。

育てるコツは、乾燥気味に育てることです。植え付け直後1か月程度は水をよくやりますが、特に冬などは土の表面が乾いてから数日経ってから水を遣ります。肥料も控えめでどんどん増えていきますので楽にグランドカバーにすることができます。

グランドカバー作りの注意点は?

タイム」でグランドカバーを作る場合の注意点ですが、日陰でも作ることができますが、日なたの方が葉っぱの艶があり元気に育ちます。ただ多湿には弱いので夏には風通しを良くして育てることが大切です。特に夏には枯れてしまう事もありますので注意が必要です。

枝が密集してきて風通しが悪くなってきた場合には、多湿な梅雨などの前に刈り込んであげることも重要です。3分の1程度に思い切って刈り込んでしまいます。

風通しさえ気を配ってあげればあとは丈夫な「タイム」です。冬の寒さは強い方ですのでグランドカバーとして植えておいても安心です。ただ霜にあたって黒くなってしまうことがあり、心配してしまいますが、春になると新しい芽が出てきます。

梅雨や夏の風通しに注意することと、冬の霜などに気を付ければあとは丈夫です。

どんな所に植える?

グランドカバーとして植えるのがおすすめですが、どんな所に植えるのが一般的に多いのでしょうか。例えば、多年草ですので庭のアプローチなどに植えておくと、ずっと1年を通してグリーンを楽しむことができておすすめです。

また、ハーブ類は虫よけ効果もありますので「タイム」を玄関や窓周りに植えて虫よけ効果を狙ってもいいでしょう。人の出入りが多い場所に植えてみるのもいいのではないでしょうか。見た目もかわいらしく夏の虫よけ対策にもなりますよね。

また、他の植物の虫よけにもと思いますが、繁殖力が強いために他の植物が弱ってしまう可能性もありますので注意が必要です。

タイム」は5〜8月には小さな花を咲かせますので花も楽しむことができます。斑入りの「タイム」の葉を楽しむ人もいます。「レモンタイム」や「フォックスリータイム」は日なたに植えてしっかり斑が入るように育ててきれいな葉を楽しむのもいいものです。

ただ「タイム」をグランドカバーにする際には一つ注意点があります。「タイム」は繁殖力が旺盛のために、広がり過ぎて後で困ってしまうことが多くあります。

最初から仕切りを作ってここまでと言った感じで増やす場所を区切っておくことも必要です。他の植物が生えている所まで侵食することもありますので注意をして育てましょう。また、根が残っていると掘り起こしてもまたそこから芽が出てきますので、最初に土を掘ってきちんと深い仕切りを作っておくようにします。

すぐに広がってグランドカバーを作りやすいと言ったメリットはありますが、注意点もありますので予め知っておくことでかわいらしい「タイム」のグランドカバーを楽しむことができます。特徴を知ってしっかり楽しんでみませんか。

「タイム」の活用法とその歴史は?

最近では「タイム」を育てている人も多いのではないでしょうか。育てやすいハーブですので庭やベランダで育てるにもおすすめです。
そんな「タイム」の歴史と活用法についてまとめてみたいと思います。古い歴史を持つ「タイム」がどのような役割をしていたのか、その活用法を見てみます。

「タイム」の歴史って?

ハーブと言うと最近のおしゃれな植物と言うイメージでもありますが、実はその歴史は古く、古代エジプトではミイラを埋葬する際の防腐剤として使われていたと言います。また、ギリシア人が入浴する際に香りを焚いた際に使われたとも言われています。タイムはそのように最古とまで言われるような種類のハーブというわけです。

その名前「Thymus」はギリシア語の「thuo」(消毒)から来ていて、「タイム」の「チモール」という成分が殺菌効果や防腐作用があるということで、古くは古代ローマ・ギリシア時代から肉や魚の保存剤としても使われてきました。殺菌方法や防腐効果が何もなかった時代から「タイム」はそうした役割を果たすものとして使われ、珍重されてきたということになりますね。

また、古代ローマ・ギリジア時代からチーズやお酒の風味付けや、入浴剤としても使われていたということですが、それは今でもあまり変わらない利用方法と言えるのではないでしょうか。現在も「タイム」を風味付けや香りを楽しむ物として使っているというのは、これまでの長い歴史のうえにあるものなのです。

「タイム」のハチミツ?

また、16〜17世紀には、イギリスでハーブガーデンが流行った歴史があります。17世紀のイギリスでは薬草学者の黄金時代とも言うべき時代ができています。

1722年に書かれた『薬草誌』には、タイムカモミール・シナモン・ウイキョウ・ジュニパー・ローリエ・ペニロイヤル・ローズマリーを始めとした数十種類のエッセンスについて詳しく記されているそうですが、それほど研究されていたということになりますね。

そして、17世紀後半にイタリア人によってドイツのケルンでハーブや薬草を漬けこんだ水として、のちの「オーデコロン」の元になるものが売られるようになったという歴史があります。香水の歴史もこうしたハーブの歴史から生まれたものということですね。

こうして、香りを持つ薬草として注目を浴びた「タイム」を含めたハーブは、イギリスでハーブガーデンとしてたくさん好んで植えられていたわけです。

特に「タイム」の花はミツバチが好むためよく植えられ、「タイム」のハチミツとして、その独特の香りとしっかりとした甘みが喜ばれていたようです。「タイム」のハチミツについては、古くは古代ローマ時代からも楽しまれていたようで、雨の降らない地域にも生息した野生の「タイム」は、「ギリシア タイムのハチミツ」として世界一おいしいハチミツとまで言われたほどだそうです。そしてその「タイム ハチミツ」は、今でもどっしりとした甘みと清涼感のある香りなどを特徴としたものが販売されています。「タイム ハチミツ」には抗酸化作用があるとされていて最近も人気です。

もっと気軽に料理に活用したい「タイム」

いろいろな長い歴史を持っている「タイム」ですが、今でも日常的にヨーロッパでは肉や魚介類の臭みを消すために使われています。また保存力を増すために現在も使われ、加工食品への風味付けと保存力強化のためによく活用されています。

ヨーロッパなどにとっては料理に「タイム」などのハーブは欠かせないものとなっているのですね。そんなことを考えると、私達ももっと気軽に「タイム」などのハーブを料理に使っていってもいいのではないでしょうか。

そのためにベランダや庭で育ててみるのもいいでしょう。日当たりや風通しが良く水はけがいい所が好きなハーブです。多湿にならないように気を付けながら育ててみませんか。

監修:きなりのすもも
16年前に趣味でバラ栽培をはじめたのをきっかけに、花木、観葉植物多肉植物
ハーブなど常時100種を超える植物を育て、弱った見切り苗や幼苗のリカバリー、
一年草扱いされている多年草の多年栽培などに取り組んでいます。

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