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劇団WAHAHA本舗にも在籍!?こぶ平こと落語家・林家正蔵の人気の秘密

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落語家としてだけでなく、幼い時から役者としても活躍し続けている9代目林家正蔵さん。
その明るい雰囲気や人当たりの良さから、多くのファンを虜にしている人気の落語家でもあります。
今回は、そんな林家正蔵さんのこれまでの活躍を振りかえるとともに、その人気の秘密にも迫っていきたいと思います。

落語家としての林家正蔵、その姿とは

9代目林家正蔵さんは、本名を海老名泰孝(えびなやすたか)さんといい、初代林家三平さんと海老名香葉子さんとの間に、1962年に生を授かりました。
9代目林家正蔵さんには二人のお姉さんもいらっしゃり、タレントとして活躍している海老名美どりさんとシンガーソングライターの泰葉さんがそれに当たります。
また、2代目林家三平さんが実弟に、7代目林家正蔵さんが祖父に当たり、芸能一家として名高いご家庭で生まれ育ったようです。現在は、9代目林家正蔵さんの実の息子さんも正蔵さんに弟子入りしており、2014年には林家たま平さんとして落語協会の前座をとして活躍しています。

9代目林家正蔵さんが1978年にお父さんである林家三平さんに弟子入りした際は、林家こぶ平を名乗っていました。
名の由来としては当時の彼が小太りであったからなどとも言われていますが、当時は不満もあったと正蔵さんが語ることもあります。1880年に林家三平さんが亡くなった後は、林家こん平さんの門下となり、その後1988年には史上最年少で真打へと昇進するなど、親子3代にわたっての真打への昇進ともあり、落語界の期待の星として活躍されてきました。

2005年には9代目林家正蔵を襲名、ここからは林家一門の総帥として振る舞う姿も多くなり、名実ともに落語界の重鎮を担っていくことが期待されています。また、9代目林家正蔵さんが2005年3月21日に襲名した際、初代三平さんとの親交も厚かったという石原裕次郎さんひきいる石原プロモーションが全面協力したそうです。その襲名パレードでは、約12万人の方々が新たな9代目林家正蔵を一目見ようと、上野・浅草へ集まったとされています。

落語家として以外にも?9代目林家正蔵の活躍をご紹介!

9代目林家正蔵を襲名している海老名泰孝さんは、落語家の由緒正しい血統を継ぐものといしての一面はさることながら、幼い時からタレントとしても輝かしい活躍の場を広げています。

タレントとしての活躍の封切となったのが1970年。当時は子役として、テレビドラマに出演したことをきっかけに、その後のタレント活動の幅も広がっていきました。当時は芸名を林家小三平と名乗り、1980年ごろからますますテレビドラマでの活躍の場を増やしていき、知名度を高めていきました。

一方で、現在も活動しているナレーターとしてのお仕事のきっかけにもなる役もこのころ経験したそうです。それが大人気テレビアニメの「タッチ」での声優としての活動です。主人公上杉和也や上杉達也とバッテリーを組んでいる松平孝太郎という、出演回数も多く人気も高いキャラクターの声優を演じきる際、他の声優さんと一緒に監督の熱血指導も受けたことで、その後のナレーターとしての活躍のきっかけとなったようです。

また、実は短期間ではありますが「劇団WAHAHA本舗」に在籍していたこともあります。9代目林家正蔵さんは、「劇団WAHAHA本舗」の創立メンバーでもありますが、当時三平一門が下ネタ御法度であったこともあり、強制的に退団させられていたようです。

現在は、その多彩な活躍も評価され、2005年から城西国際大学の人文学部(現在は国際人文学部国際文化学科)にて、客員教授も務めているなど、今後の育成の面でも活躍が期待されているのです。

落語の名門、「林家」の名跡をたどる

テレビへの露出も多い9代目林家正蔵さんが名乗っている「林家」という姓。最後はその名跡をたどってみましょう。

初代林家正蔵さんは1781年に生を授かっており、林家の初祖としてその後の基盤を築きました。彼は数ある落語の演目の中でも、階段噺に精通しており、「怪談噺の元祖」として、「怪談噺の正蔵」とも呼ばれていました。当時は「林家」ではなく「林屋」と名乗っており、これは「噺家」から派生させたものだともいわれています。

その後2代目、3代目、4代目、5代目へと続いていきますが、5代目で「林家」から「林屋」へと名称を変更します。また、事実上の林家の系統は、この5代目で途絶えています。

6代目林家正蔵からは、林家は落語の中でも柳派の傍流として活躍の場を広げていくことになります。その後の7代目林家正蔵さんから、今の9代目の血統でもある海老名家が台頭していくようになり、現在の林家一門が確立されていったようです。

現在9代目林家正蔵さんの今後はもちろんのこと、弟子入りしている長男、林家たま平さんの今後の活躍もファンにとってはたまらなく楽しみなことでもあるかと思います。
現在落語ブームも広がってきていますが、これからの落語界をしょって立つという意味でも、今後林家親子の活躍に期待ですね。

「こぶ平」から「正蔵」へ・・・名跡を継いだ九代目の評判と実績

落語や歌舞伎には「名跡(みょうせき)」と呼ばれる名前が存在します。
歌舞伎でいえば「市川海老蔵」や「中村勘九郎」「市川團十郎」など、現在も名だたる役者たちが受け継いでいる名前が代表的ですね。

もちろん落語でも、「桂文枝」や「三遊亭圓楽」「立川談志」など、名だたる方々が継承している名跡が多くあります。その中でも、「林家正蔵」という名跡は誰でも一度は聞いたことがあるであろう有名な名前なのではないでしょうか。
今回は、そんな「林家正蔵」について、その名跡の歴史や当代である九代目の評判などを紹介していきたいと思います。

現在九代目となる「林家正蔵」

林家正蔵」という名跡は、林家の留め名でもあります。留め名とはその一門、亭号の中でも最高位の名跡のことで、こちらを継いだ後はほかの名跡を継ぐことはできません。そして基本的には、留め名を継いだ落語家は、その亭号の代表として、若手をはじめとする一門の落語家たちを指導する側へと回ることとなります。ちなみに、江戸落語の中では「林家正蔵」のほか、「柳家小」「桂文枝」「三遊亭圓生」などの名跡が同じく留め名に該当します。

このように、林家一門の中のトップと言える「林家正蔵」は、現在に至るまで九代にわたって継承されてきました。まず初代に林家正蔵を名乗ったのが下総屋正蔵さんとされています。彼は林家の祖であり、同時に「怪談噺の祖」でもあったそうです。1781年に生まれ、最初は「林家」ではなく「林屋」と名乗っていたとか。その後二代目を初代の門弟である正司さんが継いだとありますが、彼は一門といさかいがあったことで林家からは離れたそうです。

その後名跡は継承され、七代目林家正蔵となったのが海老名竹三郎さんです。七代目は九代目の祖父でもあり、もともとは柳屋小三治という名跡を継承していたそうです。しかしお師匠であった三語楼さんが現在の落語協会を脱退したことで協会側から「小三治」の名の返却を求められたことから、急きょ「林家正蔵」を名乗ることとなったとか。そしてその名跡は、七代目の従兄弟弟子であった岡本義さんに受け継がれることとなります。

九代目林家正蔵として

九代目林家正蔵を継承するまでは、「林家こぶ平」の名で親しまれていました。彼は初代林家三平さんの実子、長男であり、先ほども紹介したように七代目林家正蔵さんの孫にもあたります。その初代林家三平さんが石原裕次郎さんと親交が深かったことから、九代目襲名の際は石原プロモーションが全面協力し、上野・浅草にて盛大なパレードを行いました。

そんな九代目林家正蔵さんは本名を海老名康孝さん、2017年2月現在54歳であり、奥様と三人のお子さんに恵まれています。ちなみにお子様の一人は、林家たま平として落語の途に進んでいるそうです。

九代目林家正蔵さんの評判

突然ですが「林家正蔵」と聞くとどんなイメージを思い浮かべますか?現在の人柄が良さそうな九代目林家正蔵さんですが、「落語家」としてではなく「司会者」「声優」「俳優」「バラエティー番組の常連」という印象を持っている方も多いのではないでしょうか。

実際に林家正蔵さんはさまざまな分野でメディアへの露出が多い方でもあります。例えば司会者としては2008〜2010年に放送されたフジテレビ系のバラエティー番組「スパイスTVどーも☆キニナル!」で生放送総合司会を務めたほか、テレビドラマや映画にも俳優として数多くの役柄を演じ、大人気アニメの「タッチ」では主人公とバッテリーを組むキャッチャーである松平孝太郎という重要な役柄で声優を務めています。そのほかラジオやテレビCMも多く出演を果たしているようです。

一方で、落語家としてはいまいち伸び悩んでいたという九代目林家正蔵さん。この頃は「林家こぶ平」の名で活動していたこともあり、鈴本演芸場の席亭から襲名を勧められたそうです。そこで名誉ある「林家正蔵」の襲名にあたって、3年間で古典落語を50席も覚えたとか。業界からはまだあまり良い評判は得られないようですが、現在はテレビ番組の出演ではなく高座へ積極的に取り組んでいる姿勢が窺い知れます。

また、実際に調べてみると、落語ファンからもあまり良い評価を得ている印象は受け取れませんでした。しかし中には、頑張っている姿勢を評価している声も多数見受けられます。今後さらに秀でた芸を披露してくれることを期待している方も多くありました。一方で、古参の落語ファンからは初代林家三平さんと比べた評判もあるようです。天才とも言われた初代林家三平さん、現在その名跡は正蔵さんの弟さんに継承されています。今後はさらに兄弟での高座も拝見できるかもしれませんね。

九代目林家正蔵さんの今後に期待!

いかがでしたか?九代目林家正蔵さんには良いとは言えない評判も少なからずあるようですが、現在の落語に対する姿勢は目まぐるしいものがあるのではないでしょうか。今後一門のトップとしての活躍も期待したいですね。

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