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本物志向の湯巡りに人気!!源泉かけ流しの湯【東日本、西日本を厳選してご紹介!】

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温泉に何を求めるか、宿をどこで選ぶかは人それぞれ。昔ながらのひなびた温泉のたたずまいを好む人もいれば、日常から離れたラグジュアリーな部屋や食事ができるところをと思う人もいるでしょう。家族旅行だったら、子ども優先にサービスの豊富さで選ぶかもしれません。

とくに温泉ファンだったら、風呂数の多さ、温泉の泉質、露天風呂の特徴など、こだわりどころはたくさんありそうです。そのひとつの基準として「源泉かけ流し」があります。源泉かけ流しの魅力と、かけ流しの湯宣言をしている温泉地を紹介します。

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「源泉かけ流し」は豊富な湯量のしるし

1996年ごろから、産院の加湿器や水中分娩で使った24時間風呂で、レジオネラ菌に感染した新生児が亡くなるという痛ましい事故が続出。
レジオネラ菌汚染がクローズアップされました。さらに2002年には宮崎の入浴施設でレジオネラ菌による感染者が出て、7名が亡くなるという事故が起きました。少ない湯量を有効活用するためのろ過循環循装置だけでは、レジオネラ菌の増殖を防ぐことができないため、塩素の投入が行われるようになりました。しかし、せっかくの温泉に塩素では、温泉成分が損なわれてしまうかも。そこで注目されるようになったのが、循環式ではない「源泉かけ流し」。源泉から常に新しい湯が注ぎ込まれる「かけ流し」方式の温泉で、1日1回は清掃すれば、レジオネラ菌の繁殖を防ぎ、体に有効な温泉成分も損ねずに、源泉の新鮮さを保つことができると人気になりました。

実は、「源泉かけ流し」に公的に決まった規定はありません。常に湯を注いでいる「かけ流し」でも、湯をきれいに保つだけの湯量が確保できず、循環式との併用をしているところもあるようです。「かけ流し」を看板に掲げる温泉で構成されている「源泉かけ流し温泉協会」では、「源泉かけ流し」を湧き出したままの成分を損なわない源泉が、新鮮な状態のままで浴槽を満たしていることとして、つぎのような基準を決めています。

1.新しい湯を常に浴槽に注いでいること
2.注がれた分だけの湯が浴槽の外にあふれていること
3.あふれた湯は決して浴槽に戻さないこと。
4.湯量の不足を補うために、浴槽内で循環ろ過させないこと 

ただし、適温にするための加温、加水は認めるとされています。「源泉かけ流し」は温泉の質を保つことができますが、湯を清潔な状態を保つためには1日1回は清掃が必要で、24時間風呂にはできないというデメリットもあります。「かけ流し」はたくさんの湯量が必要なので、複数の風呂をもつ温泉施設では、「かけ流し」の風呂と循環方式の風呂が併設されているところもあるようです。

どうやって「源泉かけ流し」の宿を探したらいいでしょうか
。たとえば「日本源泉かけ流し温泉協会」所属など「源泉かけ流し」を看板に宣伝している中から探す方法があります。ゆこゆこネット、ヤフートラベルなど、「源泉かけ流し」の特集を組んでいるところから探すのもいいでしょう。
じゃらんなど旅のサイトでは、「源泉かけ流し」をキーワードに検索することができるようになっています。100%源泉かけ流しにこだわりぬくなら、事前に宿や温泉施設に問い合わせて、循環方式との併用ではないか、加水や加温をしているかなど、確認しておきたいところです。

「源泉かけ流しの湯」東日本編

「日本源泉かけ流し温泉協会」に所属している温泉のうちから、いくつかご紹介します。

虎杖浜温泉(こじょうはまおんせん)
北海道の太平洋岸、白老郡白老町にあり、道内一ともいわれる湯量を誇る温泉。かつては白老臨海温泉とも呼ばれていました。虎杖浜とはアイヌ語のクッタリウス(イタドリの多い地)という意味だそうです。泉質は塩化物泉(含芒硝食塩泉)、単純温泉、硫黄泉とバラエティに富んでいます。毛ガニやタラコなど豊富な海の幸も楽しめます。近くには透明度の高い「クッタラ湖」や「ポロトの森」という名勝地もあり、自然の中でカヌーや釣り、森林浴やハイキングが楽しめます。「アイヌ民族博物館」、「史跡白老仙台藩陣屋跡」「仙台藩白老元陣屋資料館」などの観光施設もあります。登録している宿は8か所、日帰り入浴施設は3か所あります。

高湯温泉(たかゆおんせん)
福島県福島市で吾妻火山群の北東麓にあり、約400年前の開湯以来、湯治場として栄えてきました。「奥州三高湯」の一つとして広く知られている古湯です。「滝の湯」「熱湯」「仙気の湯」など自然湧出の源泉が10カ所あり、乳白色の湯が豊富に湧き出ているのが特徴です。泉質は硫黄泉で、皮膚病、関節痛、血糖値の正常化に効能があるとされています。どの宿も源泉かけ流しをうたっています。共同浴場「あったか湯」など10か所の施設が「日本源泉かけ流し温泉協会」に登録されています。日帰りでも温泉が楽しめます。

野沢温泉(のざわおんせん) 
長野県下高井郡野沢温泉村(旧信濃国)、古い火山である毛無山の裾野にある温泉で、泉質は硫黄泉。
奈良時代、行基が発見したという言い伝えがあり、鎌倉時代は犬養御湯として、名取御湯、信濃御湯とともに三御湯と呼ばれていました。冬はスキーヤーで賑わう場所でもあり、野沢菜発祥の地としても有名です。「大湯」など昔ながらの素朴な共同浴場が13か所残っていて、観光客も入湯できるのが特徴となっています。数多くの旅館や宿泊施設がありますが、そのうち24か所の旅館・宿・温泉入浴施設が「日本源泉かけ流し温泉協会」に登録されています。

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「源泉かけ流しの湯」西日本編

十津川温泉(とつかわおんせん) 
紀伊山地の中、奈良県吉野郡にあり、十津川温泉、湯泉地温泉、上湯温泉の3つの温泉からなっています。湯量の多さ、質の高さから名湯として知られる関西屈指の温泉郷です。源泉の発見は元禄年間(1688年 - 1704年)と古く、「十津川温泉郷」として優れた温泉地の証である国民保養温泉地に指定されています。平成16年6月に全国で初めての「源泉かけ流し宣言」を行いました。泉質はナトリウム炭酸水素塩泉と単純硫黄泉。郷内にある25箇所の温泉施設すべてが源泉かけ流しです。

岩井温泉(いわいおんせん)
鳥取県岩美郡岩美町にある 1300年の歴史を誇る山陰最古の温泉で、泉質は硫酸塩泉。国民保養温泉地にも指定されています。清和天皇の時代、藤原冬久が開いたという言い伝えが残されています。源泉から湧き出た湯をそのまま使う効能が高い温泉です。頭に手ぬぐいを乗せ、柄杓で湯をかぶる「湯かむり」という珍しい風習があります。この風習に欠かせないのが「湯かむり唄」。「岩井八景づくし」「芸題づくし」「忠臣蔵づくし」など、リズミカルで情緒のある歌が歌われます。日帰り入浴施設「ゆかむり温泉」など「日本源泉かけ流し温泉協会」には4か所の施設が登録されています。

宝泉寺温泉郷(ほうせんじおんせんきょう)
大分県玖珠郡九重町、湧蓋山の山懐、町田川の河畔にある宝泉寺温泉を中心に、洞窟風呂で有名な壁湯温泉、川底温泉の3つの温泉からなっています。泉質は単純温泉、塩化物泉で、豊富な湯量を誇り郷内の全施設が源泉かけ流しです。平安時代、空也上人ゆかりの大杉から大地震の折に湯が湧き出たという伝承があり、70か所もの源泉がある湯どころ。九重連山の山間に佇む静かな町で、周囲は自然がいっぱい。春は新緑、秋は紅葉と山並みの美しさは格別。初夏から夏の終わりまでは町田川沿いにホタルが舞う風景を楽しめます。

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