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日本が原種の『サクラソウ』花言葉は「青春の始まりと悲しみ」

2016-08-01

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とってもかわいくて春になるといつもいいなあと思ってしまう「サクラソウ」ですが、実は歴史が古い花で、江戸時代には既に数百種類もあったというのをご存知ですか。ニホンサクラソウ(日本草)とも言われ、北海道から九州の高原や原野まで見られる「サクラソウ」は、古くから日本に親しまれている花です。また、日本以外では野生で群生している姿を見る事は珍しいとも言われている花です。まさに日本生まれという感じの花と言えそうですね。

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江戸時代に武士や女性を魅了したサクラソウ

江戸時代と言う時代は、いろいろな植物が園芸として楽しまれている時代でしたが、この時期のサクラソウも競って新種の研究がなされたと言われます。その研究をやっていたのがなんと旗本や御家人などの武士階級で、グループを作っては新しい品種の研究を競い合っていたということで面白いですよね。また、サクラソウには当時、熱心な女性の愛好家もいて、寒天を流し固めた重箱に色々な品種を一品種ずつを押し花のようにして並べて鑑賞したという文献もあるそうです。風流ですよね。昔の人達は、そういう所に楽しみを覚えていたという素敵な粋な楽しみ方です。今なら水に浮かべて楽しむ方法なら簡単にできますので試してみませんか。花びらの可愛らしさがとても浮き立ちますよね。「サクラソウ」は、学名を「Primula sieboldii(プリムラ・シーボルディ)」と言いますが、実は、最近の1992年にアメリカで「国際プリムラシンポジウム」が開催されたことによって世界的には広く知られるようになりました。そこで、日本のサクラソウの魅力が初めて広まったというまだアメリカなどでは新しい「サクラソウ」の歴史なのです。

青春の始まりと悲しみのサクラソウ

さて、サクラソウの花言葉は、「青春の始まりと悲しみ」などと言われます。もともと、花びらがに似ているので「サクラソウ」と日本では呼ばれるのですが、ピンクや白などのかわいい色のサクラソウがあり、よく見るとハート型の花弁が5枚集まっているように見えるのが特徴です。その小さな花びらの可愛らしさとハート型から花言葉は「初恋」「純潔」や清楚な印象になり、「青春の始まりと悲しみ」のような花言葉になったのでしょうね。日本人はこのサクラソウに日本人の好きなのイメージを重ねてもいる気がします。

イギリスでも同じサクラソウ属の「オーリキュラ」という花が広まっているのですが、同じサクラソウですが、全く異なる雰囲気に花が開発がされたために日本の「サクラソウ」とはちょっと違うイメージになっています。「サクラソウ」への美しさの捉らえ方も国によって違うのだという興味深い話です。ちなみに次の写真が「オーリキュラ」の写真です。ちょっと花は明るいハッキリとしたイメージでパンジーのようですよね。
そのイギリスでは17世紀の「チューリップマニア」という熱狂的なチューリップ愛好家にも負けないくらいにこの「オーリキュア」の栽培が人気だったとか言う話があります。「オーリキュア」を鑑賞する際には「Auricula Theatre」という段飾りで観賞するのがイギリス流のようです。国によって、サクラソウへのイメージも鑑賞の仕方も違うというのがわかりますね。とはいえ、イギリスでも人気のこの「サクラソウ属」です。

ちなみに日本でも伝統的な「サクラソウ」の鑑賞スタイルがあり、江戸時代には「草花壇」を竹などで作り、5~7段の棚を渡して、花の色の違うものを順に並べて互い違いに飾っていたそうです。どの段の花も美しく目立つように陳列され、本当に粋な花壇の飾り方で、風流な鑑賞方法です。今でもよく見かけるの展示と同じように、サクラソウもこのような伝統的な鑑賞方法で「サクラソウ展」を行っている所がありますので出かけてみませんか。

サクラソウの海外での神話と伝承も興味深い

ところで、日本では、「青春の始まりと悲しみ」が花言葉だったりしますが、サクラソウ属(西洋サクラソウプリムラ)の英語のprimrose は primerole(最初に咲く花)から転じていったもので、春先に咲く花という意味の名前で言われています。「サクラ」とは何の関係もない呼び方です。つまり、日本人だけがサクラソウプリムラ)にのイメージを重ねていると言えます。

また、ギリシャ神話では、青年パラリソスがいいなずけを失った悲しみで亡くなったことで、「プリムラ」に変身したという神話がある位です。西洋では「悲しみ」や「死」のシンボルにさえなっている花です。イギリスでは弔花や棺を飾る花で、春先に咲くことではかなさから花言葉を「青春」や「若者」にしているということです。若さにまかせた生活を「サクラソウの道(primrose path)」と例えたりします。ちょっと西洋では雰囲気的には、はかないイメージの花になっていますね。

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サクラソウはちょっと繊細

実は、と同じように4月から5月に花を咲かせるサクラソウですが、6月ごろには葉が黄ばんで枯れてしまって、とてもショックを受けてしまいます。ところが、実はこれはサクラソウにとっては普通の事のようです。夏の暑さと乾燥には弱いので、夏から秋は休眠する花なのです。繊細ですよね。落葉性がある花と言うのは珍しいので慌てないようにしっかり覚えておきましょう。急に突然枯れてしまいますから、「青春の始まりと悲しみ」ということなのでしょうか。青春ってやっぱり短いのでしょうか。
枯れてきたら涼しい所に移して、雨にもあまり当たらない所に置いてあげます。また、この休眠時に植え替えが必要な時もあるなど、意外と初心者には育てるのが難しい花でもあります。繊細でナイーブな青春の花というイメージかもしれません。

さいたま市桜区の「桜」はサクラソウから!

とはいえ、とにかく日本人はこのサクラソウが好きです。埼玉県さいたま市に区という場所がありますが、実はこの区は江戸時代から人々がサクラソウの名勝地として愛でてきた場所です。区のも「サクラソウ」から取った地名だといわれています。今では、「田島ヶ原サクラソウ自生地」として、その貴重な自然の群落は、国の特別天然記念物に指定されています。指定を受けて守っていかないと実はなくなりかけた過去もあります。
サクラソウ」が日本原産の花で、日本に自生して群生している姿と言うのは実は私達もあまり見かけない景色ではないでしょうか。こんな場所があるということ自体発見のような気がします。
また、埼玉県上尾市、桶川市付近の低湿地の「荒沢」という場所にもサクラソウ自生地があるそうで、こちらも開発が進み、自生地がなくなりかけ、トラスト地としての保全運動がボランティアで行われているそうです。乾燥を嫌うサクラソウですので、大体は低湿地に自生しているのですね。本来の姿を見るというのは貴重ですよね。  江戸時代の人にとっては、こうした自生地で花を愛でるのが楽しみだったということでしょう。今も奇跡的に残っているこんな場所をこれからも決してなくさず楽しめていけることを願います。  「サクラソウ」は私達が江戸時代からずっと受け継いできた愛される花であり、日本の花という事をもう一度再認識したいと思います。  九州の久住にもサクラソウの自生している所があるようですが、九州では暑さに弱いのでこんな高原に咲いています。きれいですよね。力強く山に春を伝えていますね。
他にも海外で標高1500~4000メートルの高さのヒマラヤなどにも咲く写真のような「玉咲きサクラソウ」などもあります。花が玉のように集まって一つの花のようになって見えます。寒さには割と強いのでこんな所にも咲いているようです。10~15cmほどの高さなのですが、こんな花がヒマラヤに咲いていたら感動しますよね。

最後に

サクラソウは、「サクラ」のイメージにも似た日本的な美しさを備えた可憐で美しい花です。また、花の期間もあまり長くない花ではありますが、とても多くの人に愛されている春の花ではないでしょうか。「サクラソウが咲いたよ」と言う声で春の訪れを感じる人も多くいると思います。繊細な花で、夏の暑さに弱く枯れたりしますが、決してあきらめずに育てていってほしいと思います。「青春の始まりと悲しみ」のサクラソウをずっと咲かせてほしいですよね。

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