俳句[俳句]俳句だけじゃない!季語はこんなにも役に立つ「ビジネスシーンで使える季語」

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季語』というと何をイメージしますか?
多くの人は俳句をイメージするでしょう。 確かに『季語』は俳句の世界から生まれた言葉です。 今でも俳句では季語を織りまぜ詩を詠むことを求められています。

でも季語が求められる場面はそれだけじゃなかったのです。 現代の生活の中でも季語が求められるシーンはいくつかありました。

どのような場面で季語は求められ、どのように使われているのでしょうか。 現代でも役に立つ『季語』の使い方をご紹介します。 『季語』を知り、美しいことばを身に付けましょう。

季語とは究極の美を追求した季節のことば

季語とは季節のことばです。古くから季語は季の詞(きのことば)と呼ばれ親しまれていました。現在では主に俳句の世界で親しまれていますが、現代人の多くは『季語』のイメージを「難しい、良く分からない」と答えるでしょう。

ではなぜ長い年月を経ても、それほどまでに難しいと言われる『季語』がいまだに存在し、使われる場面があるのか。 それは単純に季語が美しいからです。美しいからこそ美を求めるシーンにおいて季語はいまだによく使われているのです。たとえば社会人なら一度は目にしたことがある時候の挨拶文、秘書検定試験やマナー接遇試験などにも出題されています。 この挨拶文こそ現代でも求められる季語を使う場面です。 大切な相手へ送る美しいことばとして残されていたのです。

ことばの中に自然の風景を映し出し、生き物の呼吸さえ聞こえてきます。上品さも兼ね備えた季語とは、誰もが認める究極の美を追求したことばだったのです。 「季語」「時候の挨拶文」というと難しく考えがちですが、実はとても簡単です。

万葉集の時代、数多くの歌が多くの人々によって詠まれていました。 こんな風に歌を使って挨拶を交わしていました

「過ごしやすい陽気になってきたね、元気?」
「今年の始まりに感謝しなきゃ、よろしく」

現代と変わらないこんなやりとりを極上の季節のことばを使って詠まれていました。
難しく考えがちですが、時候の挨拶も元をたどれば、天気の話から始まる世間話のようなものです。

季語」とは天候や自然の話、その後に続く文章は相手を気遣う事、それらを組み合わせていくだけです。

美しい日本の四季を織りまぜたワンランク上の世間話をさらっと作ってみましょう。

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ビジネスシーンで使える挨拶文も天候の話から

今も昔も挨拶は天候の話から始めることが基本です。 美しい日本の天候や季節を表すことばとして『季語』を使っていきます。

季語とは、初め『春は花・夏はほととぎす・秋は月・冬は雪』から始まりました。 現在では数多くの季語が存在しますが、その中から挨拶にふさわしいものをご紹介します。

■春の季語
春暖、春風、春色、陽春、春爛、仲秋、桜花

■夏の季語
初夏、盛夏、仲夏、酷暑、大暑、晩夏

■秋の季語
初秋、涼風、仲秋、錦秋、晩秋、暮秋

■冬の季語
初冬、初雪、師走、新春、厳冬、立春

相手に手紙やメールを送る季節や天候によって季語を使い分けましょう。

季語だけでも美しいのですが、それだけでは会話になりません。その後ろに「〜の頃」という意味の「〜候(こう・みぎり)」「〜折」という言葉を足していきます。

春暖の候…春も暖かくなってきた頃/3月〜4月全般
春風の候…春の風が心地よい頃 /3月〜4月全般
春色の候…冬から春に変わる頃 /3月全般
陽春の候…麗かなる春の陽気の頃 /4月全般
春爛の候…春爛漫の頃 /4月全般
仲春の候…春の中頃 /3月初旬〜4月初旬
桜花の候…桜咲く頃 /4月上旬〜中旬まで
(桜の開花状況に合わせて使いましょう)。

そして最後に「挨拶文」を足しましょう。 大切な相手に自分の印象を与える部分です。とても重要です。

「ますますご発展のこととお慶び申し上げます」
「ますますご繁栄のこととお慶び申し上げます」
「ますますご健勝のこととお慶び申し上げます」

季語+候または折+挨拶文」を全てプラスしてこのように完成させます。

(会社宛)
「春風の候、貴社ますますご発展のこととお慶び申し上げます」

(会社・個人宛)
「春暖の候、皆様ますますご繁栄のこととお慶び申し上げます」

(会社・個人宛)
「拝啓 陽春の候、ますますご健勝のこととお慶び申し上げます」 敬具

全て組み合わせると、美しい挨拶文としてビジネスシーンにも対応できる言葉になるのです。 きちんとした挨拶が出来る人と見なされ、とても印象が良くなります。

時候の挨拶文は季語の使い方ときちんとした組み合わせを知ればこんなにも簡単に作ることができたのです。

やわらかい印象のプライベートにも使える挨拶文

ビジネスの次はプライベートでも使える美しい挨拶文をマスターしましょう。 ビジネスシーンとは違い、少しフランクに相手に話しかけるイメージです。

「いかがお過ごしでしょうか」
「お変わりなくお過ごしでしょうか」
「お元気でお過ごしでしょうか」

そして、季語の部分もまたフランクに話しかけるように意識します。

「春暖」…春も暖かくなって参りました。
「春風」…春の風が頬に心地よくなって参りました。
「春色」…寒さが和らぎ春らしくなってきました。

そして全てプラスして完成です。

「春暖」…春も暖かくなって参りましたが、いかがお過ごしでしょうか
「春風」…春の風が頬に心地よくなって参りましたが、お変わりありませんでしょうか
「春色」…寒さが和らぎ春らしくなってきましたが、お元気でお過ごしでしょうか

プライベートで使える柔らかな挨拶の基本は「相手に話しかける」事を意識するだけです。

俳句のイメージがとても強い季語ですが、現代では俳句以外にもこのような挨拶文としても使われているのです。

季語とは日本語の美しさや自然の美しさを表現するうえで、なくてはならない極上の言葉です。 季節の移り変わりを季語で表現し、美しい日本語で相手に話しかける。もはや「季語」とは、万葉の時代の和歌という伝統文化の枠を超え、現在では誰もが求めるビジネスシーンへと価値を高めてまいりました。

日本の四季の美しさを「季語」という究極の美を追求したことばで今に残してくれた先人たちの知恵が、現在の時候の挨拶文にもつながっていたのです。

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