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奈良が誇る世界遺産・春日大社で雅な雰囲気を味わおう!!

2016-10-17

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奈良県奈良市にある春日大社は、「古都奈良の文化財」のひとつとして、ユネスコの世界遺産に指定されています。
その創建は平城京ができた頃までさかのぼり、桜井市にある大神神社とともに奈良を代表する神社です。 境内は鮮やかな朱色と藤の紫色に包まれ、見る者の心を弾ませます。 今回は春日大社の魅力をたっぷりとご紹介します!!

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春日大社は白鹿から始まった!?

春日大社の創建は神護景雲2年(768年)で、とても古い歴史を持っています。 全国に1000社あると言われる春日神社の総本社です。

和銅3年(710年)。奈良の平城京に都が遷された後、藤原鎌足の次男で公卿の藤原不比等が、鹿島神宮(茨城県鹿嶋市)から武甕槌命という神様を春日の御蓋山(みかさやま)山頂の浮雲峰に遷して祀り、「春日神」として崇めたのが始まりと言われています。 その後、称徳天皇の勅命により、左大臣の藤原永手が現在の地に社殿をつくり、香取神宮(千葉県香取市)の経津主命と枚岡神社(大阪府東大阪市)の天児屋根命とその妻・比売神をあわせて祀ったことが、春日大社の創建となります。 そして、4柱の神様たちを「春日皇大神」として総称するようになりました。 それ以来、奈良を見守るように鎮座しています。

また、武甕槌命が春日の地にやってきた時、鹿島から白い鹿に乗ってきたという伝説があります。 鹿は春日皇大神の使いとして「神鹿」と呼ばれ、今でも奈良の人々は大切にしています。

武甕槌命は日本最古の歴史書・古事記では、「神産み」の際に産まれた神様であると記載されています。 日本国土を産んだ伊邪那岐命と伊邪那美命という夫婦の神様がいましたが、伊邪那美命は火の神様・迦具土命を産んで亡くなってしまいました。 夫の伊邪那岐命は迦具土命の首を剣ではね、根元についた血が岩に飛び散った時に産まれたのが武甕槌命でした。 そして、成長した武甕槌命は、「国譲り」の神話で再び登場します。 その頃、日本は出雲大社のご祭神・大国主命が平定している最中でした。 武甕槌命は日本の最高神・天照大御神の命令により天界から降り立ち、十掬の剣を波の上に立てて切っ先にあぐらをかきながら、大国主命に国を譲るよう談判しました。 大国主命は息子の事代主命に任せましたが、すんなり服従してしまいました。 もうひとりの息子・建御名方神は力くらべをしようといい、武甕槌命の手をつかみました。 すると、手は氷や剣になり、建御名方神がひるむと、武甕槌命は彼の手を取って投げ飛ばしたのです。そして、国譲りは成功し、この戦いが相撲の起源であると伝えられるようになりました。

また、武甕槌命は「神武東征」にも登場します。 初代天皇・神武天皇が九州から大和国へ向かう途中、熊野で道に迷っていた時でした。 熊野に住む悪神の毒気に倒れ、気を失ってしまいました。 すると、高倉下という人物が剣を献上してくれ、神武天皇はたちまち覚醒したのです。 神武天皇が訳を聞くと、高倉下は「夢の中で、天照大御神と創造の神・高木神が葦原中国(地上世界)の騒がしさに気づいて、武甕槌命を遣わせようとしました。しかし、彼は”自分が行かなくても葦原中国を平定した剣があるから、下界に降ろします”と言って、私の倉に落としたのです。そして、目が覚めたら神武天皇に献上しろ、と言ってきたのです。目を覚ましたら、本当に倉に剣が置いてあったのでここにやってきました」と、言ったのです。 そして、神武天皇は無事に大和国へ向かうことができ、初代天皇に就きました。 神話に記載されている伝説から、武甕槌命は「刀剣の神」「武運の神」「雷神」「軍神」として信仰されています。

もう1柱のご祭神・経津主命は、伊邪那岐命が迦具土命の首を切った時に、剣についた血が天の安河のほとりの岩々となり、これが経津主命の祖であると言われています。 それから経津主命は武甕槌命とともに国譲りの交渉を行いました。 また、武甕槌命が神武天皇に与えた剣は布都御魂と呼ばれ、神格化したものが経津主命だと言われています。 ちなみに、布都御魂に宿る神霊・布都御魂大神を祀る「石上神宮」が、奈良県天理市にあります。 経津主命も「剣神」や「武運の神」と言われています。

もう1柱のご祭神・天児屋根命は、「天岩戸の開き」で登場します。 天照大御神が弟の須佐之男命の狼藉に悩み、岩屋に隠れてしまい、世界は真っ暗闇に包まれてしまいました。 神々は天照大御神をどうやって外へ出そうか、話し合いを重ねました。 この時、天児屋根命は岩屋の前で祝詞を唱えた神様です。 無事に天照大御神を岩屋から出すことに成功し、天児屋根命は「言霊の神」「祝詞の神」と言われるようになりました。 また、「天孫降臨」では、天照大御神の孫神・邇邇芸命が葦原中国を治めるためにお供しました。

春日大社には、古事記の中で重要な役割を担った神様が祀られています。 都を守るにふさわしい神社であることがうかがえますね。

若宮15社めぐりで、最強パワーをいただこう!

春日大社には本殿以外にも、関わりのある神様が摂社・末社として祀られています。 境内南側にある若宮社を中心に、昔から神めぐりをした場所として伝えられています。 15社の神様たちをお参りすることで、それぞれの由緒を知りながらそれぞれのご利益もいただけるということで、たくさんの人々が神めぐりをしています。

特に有名な摂社は「夫婦大國社」で、ご祭神は大国主命とその妻・須勢理比売命です。 この夫婦が祀られているのは日本で「夫婦大國社」だけなのです! 神社の名の通り、「夫婦和合」「良縁」にご利益があると言われています。

○若宮15社めぐりの参拝方法
1 夫婦大國社で受付をして、玉串札をいただく。(受付時間9時~15時)
2 夫婦大國社の手水所で手と口を清める
3 各神社や遙拝所に玉串札を納め、祈願する
4 最後の納所である夫婦大國社に15社満願の申告をする
5 授与所でおしるしをいただく

○巡礼する順番は、
1 若宮神社(天押雲根命=正しい知恵を授けてくれる神様)
2 三輪神社(少彦名命=子孫の繁栄、子供の無事成長を守ってくれる神様)
3 兵主神社(大巳貴命=延命長寿の神様)
4 南宮神社(金山彦神=金運の神様)
5 広瀬神社(倉稲魂神=衣食住の神様)
6 葛城神社(一言主神=ひとつの願いを叶えてくれる神様)
7 三十八所神社(伊邪那岐命・伊邪那美命・神日本磐余彦命=正しい勇気と力を与えてくれる神様)
8 佐良気神社(蛭子神=商売繁盛、交渉成立を守ってくれる神様)
9 春日明神遙拝所(春日皇大神=ひらめきの神様)
10 宗像神社(市杵島姫命=諸芸発達を守ってくれる神様)
11 紀伊神社(五十猛命・大屋津姫命・抓津姫=万物の生気、命の根源を守ってくれる神様)
12 伊勢神宮遙拝所(天照坐皇大御神・豊受大御神=天地の恵みに感謝するところ)
13 元春日 枚岡神社遙拝所(天児屋根命・比売神=延命長寿の神様)
14 金龍神社(金龍大神=開運・財運を守ってくれる神様)
15 夫婦大國社(大国主命・須勢理姫命=夫婦円満、良縁、福運守護の神様)

ぜひ、お時間を作ってお参りしてみてくださいね!

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水占いと鹿みくじでドキドキ運勢チェック!

春日大社にはちょっと変わったおみくじがあります! ひとつ目は、夫婦大國社にある「水占い」(初穂料300円)です。

見た目は普通の紙ですが、水に浮かべると文字が浮き出てくる不思議な占いです。 神様に願いをこめて浮かべてみてはいかがですか。
そして、ふたつ目が「鹿みくじ」です。春日大社の神様の使いである鹿が、おみくじの紙をくわえているというかわいらしいおみくじです。 一刀刻(初穂料500円)と陶器(初穂料600円)があり、ひとつひとつ鹿の顔が違うのです。 どれを選ぶかはあなた次第! 鹿から神託をいただきましょう!

春日大社で巫女さん体験ができる!

初詣や十日戎など、神社の行事で忙しい時など、どの神社でも赤い袴を履いた巫女さんが立っていますよね。 巫女さんのバイトを「やってみたいなぁ」と思ったことがある女性もいるのではないでしょうか。

実は、春日大社では巫女の修行体験ができるのです!
春日大社は巫女のことを「御巫」と呼び、藤のかんざしをつけています。
春日大社は藤の名所で、慶賀門を入ったところに棚作りの藤があります。
長いものでは1m以上伸びて砂にすれることから、「砂ずりの藤」と呼ばれています。

巫女の体験では神社での作法以外にも行儀作法も見つけられるので、日常生活に役立てることができます。 古い伝統や文化に触れ、作法も身につけられる素晴らしい体験なのでぜひ、参加してみてくださいね!

お供:30000円(税抜)※当日お納め
定員:各回毎に5名以上10名以下
参加資格:18歳以上の女性
受講日:初級コースは毎年1月下旬~3月上旬の金曜~日曜(2泊3日)
上級コースは毎年6月下旬~8月下旬の金曜~日曜(2泊3日)
※締め切りは受講日の2週間前まで
申し込み方法:春日大社社務所「御巫(巫女)修行コース係」まで、はがきかFAX(0742ー27ー2114)等で申し込み→折り返し社務所より申し込み書を送付されるので、記入して返信する

いかがでしたか。
春日大社は静かで心が落ち着く神社です。
奈良時代の趣を感じられ、日本の歴史を味わうことができます。
世界遺産に指定されていることから、外国人観光客の姿も多く見られ、その人気の高さがうかがえます。
ぜひ、奈良に旅行へ行く時には春日大社にも足を運んでみてください!

■所在地
春日大社
〒630ー8212
奈良県奈良市春日野町160

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