日本酒

洞爺湖サミットの乾杯酒にも使われた?静岡県の人気酒「磯自慢」について

2017-04-07

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画像出典:磯自慢酒造株式会社


江戸時代から続く老舗の酒蔵のひとつ・磯自慢酒造さんでは、酒蔵の名を冠した銘柄「磯自慢」が長きにわたって醸造されています。
「磯自慢」は2008年に開催された洞爺湖サミットでの夕食会において乾杯用のお酒として採用されたこともあり、国内の日本酒ファンのみならず世界中で注目を浴びているお酒と言っても過言ではないかと思います。今回は、そんな人気の日本酒「磯自慢」と、その蔵元である磯自慢酒造さんについて詳しく紹介していきたいと思います。

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静岡県焼津市唯一の酒蔵として

創業1830年、以来185年以上もの年月をかけて今に至る老舗の酒蔵・磯自慢酒造。そんな磯自慢酒造さんは静岡県焼津市に現存する唯一の酒蔵でもあります。詳細は定かではないようですが、磯自慢酒造さんは当初いわば冬季の副業として日本酒造りに励んでいたそうですが、戦後から日本酒造りに専念していったと記されています。その後高度経済成長期に入ると日本酒の消費量が一気に増加しましたが、昭和初期にかけてはまた需要は低くなっていったとか。実際に、多種多様なお酒を口にすることができるようになったことで、日本酒への関心が薄くなったと言われています。

そこで磯自慢酒造さんでは今までの酒造りのシフトチェンジを図るようになったそうです。これ以降、磯自慢酒造さんではこれまでとは違って高品質なお酒に重きを置いていくようになりました。現在は兵庫県特A地区で栽培・収穫された最高級品質の酒造好適米である「山田錦」だけを使用したお酒を3種類醸造しているなど、他に類を見ないほど上質なお酒を世に送り出していることがわかります。

品質にとことんこだわった「磯自慢」

磯自慢酒造さんでは十月初めから、杜氏である多田信夫さんを筆頭とした蔵人たちによる本醸造酒系の仕込みから携わっていくそうです。その後は吟醸酒、大吟醸酒の仕込みへと入り、春に待つ上槽まで休むことなく酒造りに力をふるっています。

日本酒ファンの方ならば知っている人も多いかもしれませんが、磯自慢酒造さんの醸造蔵の内部は冷蔵庫のような造りになっています。外観だけ見ると全くそうは見えませんが、ステンレス製の冷蔵庫の仕組みとなっているのです。これは「磯自慢」の品質向上のためで、たとえばステンレス張りにしているのは日本酒造りの過程で雑菌の混入を防ぐためだと言われています。そのほか蔵ではガラスでコーティングされたタンクを使用しているのも、蔵内を清潔に保つためなのだそうです。

蔵の中には、現在磯自慢酒造さんで社長を務めてらっしゃる寺岡洋司さんが、「磯自慢」の品質を安定化するために設計した設備も置かれているそうです。そのほか静岡県では唯一と言える機械や設備もいくつか設置し使用しているとか。こういった磯自慢酒造さんの徹底した品質管理によって、「磯自慢」ならではの味を変わらず楽しむことができるようになっていると言えますね。

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洞爺湖サミットで話題となった「磯自慢 中取 純米大吟醸35」

磯自慢酒造さんが手掛ける銘柄「磯自慢」は、冒頭でもちらっと紹介した通り2008年に開催された洞爺湖サミットにおける福田首相主催の夕食会において、乾杯のためのお酒として提供されています。実際にその時に採用されたのが「磯自慢 中取 純米大吟醸35」です。こちらは磯自慢酒造さんにおいて収量を度外視して醸造した最高峰のお酒との紹介にあるように、神秘的な吟醸香ときれいな口当たりが魅力の純米大吟醸酒であるようです。特A地区と称される兵庫県の東条秋津で栽培・収穫された特上AAAランクの山田錦を100パーセント使用した贅沢なお酒でもあるこちらは、現在ビンテージとして販売されています。

そのほか、もう一つのビンテージものとして「磯自慢 純米大吟醸 中取り35 Adagio(アダージョ)があります。こちらは磯自慢酒造さん唯一の熟成酒であり、先ほど紹介した「磯自慢 中取 純米大吟醸35」から少量をとりわけじっくりと熟成したものとなります。その年の出来によっては出荷を見送らせることもあるそうで、蔵元が実際にその年に最高品質を迎えたものだけに「Adagio」の名を冠し世に送り出すそうです。

また、磯自慢酒造さんではビンテージもの以外の日本酒ももちろん手掛けています。大吟醸酒から始まり吟醸酒、本醸造酒まで、ラインナップも多彩です。中でも「磯自慢 純米大吟醸 ブルーボトル」はその名の通り美しい青色のボトルが目を引く商品です。兵庫県特A地区東条秋津で栽培された山田錦を、さらに田んぼまで指定して収穫されてお米のみを使用していると言うこちらは、高品質を掲げる磯自慢酒造さんならではのこだわりが垣間見える一本と言えます。それぞれ「古家」が7月発売、「常田」が9月発売、「西戸」が11月発売となっています。

輸出商品も展開しているワールドワイドな老舗酒蔵

いかがでしたか?磯自慢酒造さんの手掛ける銘柄「磯自慢」のいくつかは、海外へも輸出されているそうです。そんな世界が認めた銘酒と言える「磯自慢」、ぜひ一度ご賞味ください。

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