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意外と難しい?サクラソウの育て方

2017-05-19

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春を感じさせる「サクラソウ」ですが、意外と育て方が難しいという思いを持っているのですが、いかがでしょうか。乾燥に弱いので、水が切れないように注意する必要がある「サクラソウ」です。また、夏の暑さが苦手など、いろいろと気を付けなければならないこともあります。

かわいらしくて人気の「サクラソウ」の育て方を詳しくまとめました。「サクラソウ」で感じる春はやはりいいものですよね。ぜひ可憐な花を咲かせてみませんか。

サクラソウは日本などが原産

サクラソウ」は春に鉢物が良く売られていますが、日本や朝鮮半島、中国東北部と言うアジアが原産です。気候的には合っている植物と言えます。ただ今となっては自生している所も少なく貴重な植物です。特別天然記念物に指定されている所もあります。

花は桜に似ている所から「サクラソウ」という名前が付いていて、淡いピンク色の雰囲気なども桜を感じさせるものです。日本人が好きな優しい雰囲気のする「サクラソウ」の花ではないでしょうか。桜を愛でた後は、4~5月に咲く「サクラソウ」の花を楽しむというのも素敵ですね。

サクラソウ」は、サクラソウサクラソウ(プリムラ)属で、北半球になんと500種以上があると言われています。宿根草なので大事に育てれば毎年咲いてくれる「サクラソウ」ですので、その育て方のコツをまとめてみました。

実は川岸に咲くというサクラソウの育て方のコツは

サクラソウ」は、乾燥に弱いのが特徴です。水切れには充分注意をする必要があります。そして春に咲きますが、夏の暑さには弱いので、葉っぱが黄色くなってきた場合などは涼しい半日陰の風通しの良い所に移してあげます。

春の花が咲くまでは日なたで育て、その後は日陰で育てることが必要です。また雨にあたると花や葉が痛む可能性がありますので雨にも注意です。こうして見てみるとちょっとデリケートな花かもしれませんね。

実は、「サクラソウ」の自生地は、川岸や山地などの湿り気のある土壌となっています。野生のものは湿った所で育っているのが特徴ですので「サクラソウ」は乾燥させないことが大切です。特に花が咲くまでの期間はずっと水をほしがりますので、水切れを起こさないように多めに水遣りをします。庭植えでも乾燥しないように落葉樹などの下に植えるのがおすすめの花です。

また、冬は休眠期となりますのであまり水はやらないようにします。冬の寒さには強い植物です。

私達は、自生した「サクラソウ」自体をあまり見る機会がなく、「サクラソウ」が川岸や山地の湿った所で咲いている花と言ったイメージもあまり持たないのではないでしょうか。自生地を知ることで育てるコツがよくわかるようになりますよね。

花が終わったら土を増やす?

また、花が咲き終わったら、根元に土を寄せて盛ってあげることも「サクラソウ」では必要です。
「増し土」という作業で、「サクラソウ」の地茎の構造上、必要な作業です。

サクラソウ」は毎年春になると新しい地茎を作ります。その地茎をそのままにしておくと地表に一部露出した状態になってしまうことになります。乾燥しないように土をかぶせてあげる「増し土」が必要となってくるわけです。

特に小さい鉢の場合には必要で、大きな鉢では「増し土」が必要ない場合もあります。地表に地茎が出ていなければ大丈夫ですので観察することが大事です。

また、雨や水遣りの際に土がだんだん減っていく事でも「増し土」が必要となります。「サクラソウ」でなくても土が減ってきたら必要なのが「増し土」という作業になります。

サクラソウの育て方はどこが難しい?

こうして見てきますと、「サクラソウ」の育て方が少し難しいと思うのは、乾燥に弱い点と夏の日差しが苦手な点ではないでしょうか。夏になれば風通しのいい半日陰に引越しをさせることが必要だったり、また雨もかからない所に置く必要があったりします。

しかし、それさえ守れば「サクラソウ」は充分に育てることができます。そして、水持ちと水はけの良い土を準備することも大事なことです。「鹿沼土7:軽石砂3」または、「赤玉土4:軽石砂4:腐葉土2」などの割合で、水はけのいい軽石砂も混ぜるのが「サクラソウ」を育てる際の土の特徴とも言えます。

また、花が咲いた後は花がら摘みや花茎の真ん中位で花を早めに切ってしまいます。そして来年の芽が出るために土を根元にかぶせて「増し土」をしておきます。こうしたことが「サクラソウ」を育てる際には必要なことです。

宿根草なので、葉は6~7月に枯れてしまいますが、その後も土の中では生きていますので葉が枯れても水も時々はやることを忘れないことも大事です。

一年を通した世話をきちんとすることで、また春にはきれいな「サクラソウ」の花を咲かせることができます。こうした「サクラソウ」の育て方に慣れていくことで上手に育てられるようになっていくのかもしれませんね。

種から育てるサクラソウも素敵!

春になるとサクラソウの花を楽しみにしている人も多いのではないでしょうか。サクラソウの鉢が園芸店で並ぶようになりますが、サクラソウを自分で育て、種を採取して育てることもできます。種から育てる方法についてまとめてみました。
たくさんの花が咲くサクラソウですので種もたくさん取れます。種からの育て方を知って自分で育ててみることも素敵です。

サクラソウと言っても「プリムラ」など西洋サクラソウが流通

園芸店でよく販売されているのは「プリムラ」などの「西洋サクラソウ」が多くなってきています。「ニホンサクラソウ」もあるのですが、なかなか見かけない品種となっています。鉢物は「西洋サクラソウ」が多いのですが、ネットでなら多くの種類の「ニホンサクラソウ」の鉢も見つけることができます。
山野草を売っているサイトなどに多く見かけることができます。

その「ニホンサクラソウ」はピンク以外にも白い花の品種があり、江戸時代から好まれていたという「ニホンサクラソウ」は、どちらの色にも風情があります。 「浮間白」は、荒川沿いの浮間が原で発見された純白の花が特徴です。「五台紅」は、浮間が原産の野生品からの濃いピンクの大輪の花で、「南京小桜」は、小さな花を咲かせる古い伝統的園芸品種となっていて、他にも多くの品種の「ニホンサクラソウ」があります。それぞれに個性がありますので選ぶ楽しさもありますよ。

サクラソウの株分け?種から育てる?

サクラソウを育てている人の中には、もっと増やしたいという人も多いでしょう。そんな場合には、どうやって増やしていったらいいでしょうか。株分けで増やすとしたら、宿根草ですので休眠期を迎える冬がおすすめです。あまり寒くない冬に植え替えるのがいいようです。

そして、鉢に植える場合には大粒の鉢底石の軽石を多めに敷きます。乾燥が嫌いなサクラソウですが、水はけも良くして育てます。株分けの場合は、鉢の中に根を浅く入れて広げ、先端が少し上を向いた形で植えるのがおすすめです。土から2cm位の深さの場所に横向きに植えるのがコツです。

また、そうした株分け以外にも種から育てることができます。サクラソウの花が4~5月頃に咲きますので、花後に6月頃にできる種を採取します。サクラソウの種は小さくて1mm程度でしょうか。採取した種を湿らせた砂の中に入れて乾燥させないように冷蔵庫に保存。翌春の3月頃になったら種を蒔きます。最初に芽出しをしておく方法もあり、そこから1年後の春に花を咲かせてくれるようになります。

また、そのまますぐに種を蒔いても良く、発芽するのが翌春となります。花が終わり、種が自然にこぼれて、地面に発芽する場合もよくあり、それを植え替えて移植などをするといいようです。その場合は簡単に増やせる方法となりますよね。自然にこぼれた物と同じように、市販の種の場合も秋蒔きをすることもあります。

どこに植えて増やす?肥料は?

こうして、株分けや種で増やしていくことができるサクラソウですが、もし、庭にサクラソウを増やしていくのでしたら、落葉樹の下で育てていくのが最適です。
乾燥を嫌い、花が咲く春までは日なたを好みますので落葉樹の下がおすすめの場所です。サクラソウは自生地が川岸や山地の湿り気のある場所ですからそれに近い環境の場所を作ってあげることが理想と言われています。

夏の日差しは苦手ですので、鉢でしたら春までは日なたに、その後は日陰の風通しのいい所に移してあげるというのがおすすめです。

また、株分けや種から育てた場合に、芽が出てから花が咲き終わるまで、液体肥料を週に1回程度与えるようにします。肥料を与えすぎると逆に根腐れをする可能性もあり気を付けながら行うことが必要です。

害虫にも注意

育てる場合に、ヨトウムシやアブラムシを見つけたらすぐに退治することが重要です。
一晩でダメになってしまう事もあります。ネコブセンチュウは寄生している所を取り除いて新しい土に植え替えてあげる必要があります。

植木鉢と種が一緒になったキットも

簡単に育てられるように植木鉢と種が一緒になったキットもネットで販売されています。耐水性の紙のコンテナと土と種と育て方の説明書が一緒になったキットなのでそのまま簡単に育てられます。

軽く持ち運びも簡単な紙のコンテナなので、室内の窓辺などで簡単に育てることができます。母の日のプレゼントにも良さそうです。

こちらのキットでも発芽するまでは、土が乾かないように注意をし、直射日光を避けながら明るい場所で育てていくようになっています。土が乾燥しないように発芽するまでは土にラップをしておくのがコツとなっています。やはり乾燥させないように注意することは発芽のためには重要なようですね。

種からたくさんのサクラソウを咲かせよう

サクラソウは小さな花をたくさんつけてくれる可愛らしい花です。種も小さいのですがその小さな種からたくさんの花が咲いた時には嬉しさもいっぱいです。
こぼれた種で育てるのか、採取した種で翌春育てるのかと言った方法がありますが、芽が出るまではくれぐれも乾燥に気を付けて発芽させてみませんか。

「ニホンサクラソウ」の風情あふれる姿も楽しんでみてはいかがでしょうか。

日本が原種の『サクラソウ』花言葉は「青春の始まりと悲しみ」

とってもかわいくて春になるといつもいいなあと思ってしまう「サクラソウ」ですが、実は歴史が古い花で、江戸時代には既に数百種類もあったというのをご存知ですか。ニホンサクラソウ(日本桜草)とも言われ、北海道から九州の高原や原野まで見られる「サクラソウ」は、古くから日本に親しまれている花です。また、日本以外では野生で群生している姿を見る事は珍しいとも言われている花です。まさに日本生まれという感じの花と言えそうですね。

江戸時代に武士や女性を魅了したサクラソウ

江戸時代と言う時代は、いろいろな植物が園芸として楽しまれている時代でしたが、この時期のサクラソウも競って新種の研究がなされたと言われます。その研究をやっていたのがなんと旗本や御家人などの武士階級で、グループを作っては新しい品種の研究を競い合っていたということで面白いですよね。また、サクラソウには当時、熱心な女性の愛好家もいて、寒天を流し固めた重箱に色々な品種を一品種ずつを押し花のようにして並べて鑑賞したという文献もあるそうです。風流ですよね。昔の人達は、そういう所に楽しみを覚えていたという素敵な粋な楽しみ方です。今なら水に浮かべて楽しむ方法なら簡単にできますので試してみませんか。花びらの可愛らしさがとても浮き立ちますよね。「サクラソウ」は、学名を「Primula sieboldii(プリムラ・シーボルディ)」と言いますが、実は、最近の1992年にアメリカで「国際プリムラシンポジウム」が開催されたことによって世界的には広く知られるようになりました。そこで、日本のサクラソウの魅力が初めて広まったというまだアメリカなどでは新しい「サクラソウ」の歴史なのです。

青春の始まりと悲しみのサクラソウ

さて、サクラソウ花言葉は、「青春の始まりと悲しみ」などと言われます。もともと、花びらが桜に似ているので「サクラソウ」と日本では呼ばれるのですが、ピンクや白などのかわいい色のサクラソウがあり、よく見るとハート型の花弁が5枚集まっているように見えるのが特徴です。その小さな花びらの可愛らしさとハート型から花言葉は「初恋」「純潔」や清楚な印象になり、「青春の始まりと悲しみ」のような花言葉になったのでしょうね。日本人はこのサクラソウに日本人の好きな桜のイメージを重ねてもいる気がします。

イギリスでも同じサクラソウ属の「オーリキュラ」という花が広まっているのですが、同じサクラソウですが、全く異なる雰囲気に花が開発がされたために日本の「サクラソウ」とはちょっと違うイメージになっています。「サクラソウ」への美しさの捉らえ方も国によって違うのだという興味深い話です。ちなみに次の写真が「オーリキュラ」の写真です。ちょっと花は明るいハッキリとしたイメージでパンジーのようですよね。
そのイギリスでは17世紀の「チューリップマニア」という熱狂的なチューリップ愛好家にも負けないくらいにこの「オーリキュア」の栽培が人気だったとか言う話があります。「オーリキュア」を鑑賞する際には「Auricula Theatre」という段飾りで観賞するのがイギリス流のようです。国によって、サクラソウへのイメージも鑑賞の仕方も違うというのがわかりますね。とはいえ、イギリスでも人気のこの「サクラソウ属」です。

ちなみに日本でも伝統的な「サクラソウ」の鑑賞スタイルがあり、江戸時代には「桜草花壇」を竹などで作り、5~7段の棚を渡して、花の色の違うものを順に並べて互い違いに飾っていたそうです。どの段の花も美しく目立つように陳列され、本当に粋な花壇の飾り方で、風流な鑑賞方法です。今でもよく見かける菊の展示と同じように、サクラソウもこのような伝統的な鑑賞方法で「サクラソウ展」を行っている所がありますので出かけてみませんか。

サクラソウの海外での神話と伝承も興味深い

ところで、日本では、「青春の始まりと悲しみ」が花言葉だったりしますが、サクラソウ属(西洋サクラソウ、プリムラ)の英語のprimrose は primerole(最初に咲く花)から転じていったもので、春先に咲く花という意味の名前で言われています。「サクラ」とは何の関係もない呼び方です。つまり、日本人だけがサクラソウ(プリムラ)に桜のイメージを重ねていると言えます。

また、ギリシャ神話では、青年パラリソスがいいなずけを失った悲しみで亡くなったことで、「プリムラ」に変身したという神話がある位です。西洋では「悲しみ」や「死」のシンボルにさえなっている花です。イギリスでは弔花や棺を飾る花で、春先に咲くことではかなさから花言葉を「青春」や「若者」にしているということです。若さにまかせた生活を「サクラソウの道(primrose path)」と例えたりします。ちょっと西洋では雰囲気的には、はかないイメージの花になっていますね。

サクラソウはちょっと繊細

実は、桜と同じように4月から5月に花を咲かせるサクラソウですが、6月ごろには葉が黄ばんで枯れてしまって、とてもショックを受けてしまいます。ところが、実はこれはサクラソウにとっては普通の事のようです。夏の暑さと乾燥には弱いので、夏から秋は休眠する花なのです。繊細ですよね。落葉性がある花と言うのは珍しいので慌てないようにしっかり覚えておきましょう。急に突然枯れてしまいますから、「青春の始まりと悲しみ」ということなのでしょうか。青春ってやっぱり短いのでしょうか。
枯れてきたら涼しい所に移して、雨にもあまり当たらない所に置いてあげます。また、この休眠時に植え替えが必要な時もあるなど、意外と初心者には育てるのが難しい花でもあります。繊細でナイーブな青春の花というイメージかもしれません。

さいたま市桜区の「桜」はサクラソウから!

とはいえ、とにかく日本人はこのサクラソウが好きです。埼玉県さいたま市に桜区という場所がありますが、実はこの桜区は江戸時代から人々がサクラソウの名勝地として愛でてきた場所です。桜区の桜も「サクラソウ」から取った地名だといわれています。今では、「田島ヶ原サクラソウ自生地」として、その貴重な自然の群落は、国の特別天然記念物に指定されています。指定を受けて守っていかないと実はなくなりかけた過去もあります。
サクラソウ」が日本原産の花で、日本に自生して群生している姿と言うのは実は私達もあまり見かけない景色ではないでしょうか。こんな場所があるということ自体発見のような気がします。
また、埼玉県上尾市、桶川市付近の低湿地の「荒沢」という場所にもサクラソウ自生地があるそうで、こちらも開発が進み、自生地がなくなりかけ、トラスト地としての保全運動がボランティアで行われているそうです。乾燥を嫌うサクラソウですので、大体は低湿地に自生しているのですね。本来の姿を見るというのは貴重ですよね。  江戸時代の人にとっては、こうした自生地で花を愛でるのが楽しみだったということでしょう。今も奇跡的に残っているこんな場所をこれからも決してなくさず楽しめていけることを願います。  「サクラソウ」は私達が江戸時代からずっと受け継いできた愛される花であり、日本の花という事をもう一度再認識したいと思います。  九州の久住にもサクラソウの自生している所があるようですが、九州では暑さに弱いのでこんな高原に咲いています。きれいですよね。力強く山に春を伝えていますね。
他にも海外で標高1500~4000メートルの高さのヒマラヤなどにも咲く写真のような「玉咲きサクラソウ」などもあります。花が玉のように集まって一つの花のようになって見えます。寒さには割と強いのでこんな所にも咲いているようです。10~15cmほどの高さなのですが、こんな花がヒマラヤに咲いていたら感動しますよね。

最後に

サクラソウは、「サクラ」のイメージにも似た日本的な美しさを備えた可憐で美しい花です。また、花の期間もあまり長くない花ではありますが、とても多くの人に愛されている春の花ではないでしょうか。「サクラソウが咲いたよ」と言う声で春の訪れを感じる人も多くいると思います。繊細な花で、夏の暑さに弱く枯れたりしますが、決してあきらめずに育てていってほしいと思います。「青春の始まりと悲しみ」のサクラソウをずっと咲かせてほしいですよね。

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