景勝地

二重カルデラの美湖・十和田湖

2017-06-02

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 青森駅から車で3時間。十和田八幡平国立公園の一方の中心、十和田湖は典型的な二重式のカルデラ湖です。周囲44km、湖水面積59.6平方キロメートル、最深部327mは秋田県の田沢湖・北海道の支笏湖に次いで3番目の深さです。観光地として古くから開発されてきましたが、新緑や紅葉の季節の美しさは今も変わらずに人々の心をとらえてやみません。湖上からの眺め、展望台からの眺めとそれぞれに十和田湖のすばらしさを感じることができます。

 十和田湖は約20万年前に火山の噴火によってできた湖です。標高440mにある十和田湖を眺めるのには展望台が何カ所かありますが、休屋と子ノ口にある瞰湖台が最適です。瞰湖台は、湾曲した湖岸をもつ中湖に面した絶壁の上にあり、左手に中山半島、右手に御倉半島の屏風岩や五色岩を眺めることができます。中湖は十和田湖の中でも最も水深の深い地点で、いちだんと鮮やかな紺碧色の十和田湖を見ることができます。カルデラ湖ならではの複雑な入り江も望める場所です。湖上を走る白い遊覧船が点景になって非常に美しい眺望になります。

 その他には十和田山の展望台があります。この標高1054mの頂上からは十和田湖、八甲田連峰、岩木山、八幡平、までの360度の雄大な展望が展開します。

 また、発荷峠展望台は十和田湖の南の入り口で、十和田大館樹海ラインの終点です。正面に十和田湖を囲む外輪山、後方に南八甲田の櫛ヶ峰が望めます。湖岸最大とも言われる展望台で、売店やトイレもありますので休憩には最適の場所です。記念撮影の名所として多くの観光客が訪れます。

 滝ノ沢展望台は弘前から国道102号線を進み、十和田湖を一周する左右の分岐点にあります。湖の北西端に位置し、ブナの樹海を抜けると視野が急に開け、正面に湖が現れる姿は圧巻です。湖に覆いかぶさるように茂る木々の合間からひっそりと静まる湖面が見えます。

 御鼻部山展望台は、御倉と中山の2つの半島がカニのはさみのように突き出ている姿が見られます。天気が良ければ岩手山八幡平のスカイラインも望めます。トイレもあり休憩に適していますが、冬の期間は閉鎖されるので確認が必要となります。

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 十和田湖の美しさを近くで実感するなら湖上から見るのが一番です。御倉半島の断崖絶壁、千丈幕や烏帽子岩などの景観は十和田湖遊覧船で味わうことができます。
子ノ口と休屋を結ぶAコースと、休屋発着で中湖をめぐって1周するBコースがあります。両コースとも30分~1時間ごとの運行で所要時間は50分ほどです。その途中では、えびす大黒島を見ることができます。隣の小さな甲島と対をなしていて十和田湖では最も大きな島です。
その後、御前ヶ浜を通過するときに見える乙女の像。これは高村光太郎晩年の作品で、向き合う2人の女性のブロンズ像は智恵子夫人をイメージしたものといわれています。1953(昭和28)年に大町桂月らの功績をたたえて建てられました。遊覧船乗り場からこの像まで遊歩道が続いています。湖上からの眺めも新鮮で、水面の紺・砂浜の白・木立の緑が鮮やかなコントラストを見せてくれます。

 さらに進むと、中山半島の最先端に生えた2本の松。これが見返りの松と呼ばれるものです。仲良く寄り添っていることから夫婦松とも呼ばれています。剪定など人の手の加わっていない自然のままの美しい姿が魅力です。そして五色岩です。噴火の際に積もった火山灰に鉄分が多く含まれていたために赤く変色した岩です。八の太郎という大蛇が流した血で染まった恨みの岩だという伝説もあります。

 十和田湖畔乗馬体験もすることができます。十和田湖西岸にある十和田ふるさとセンターで受け付けています。馬はおとなしい和種馬の南部馬でセンターのある緑地公園内で慣らした後に湖畔の遊歩道を馬に乗って散策しながら十和田湖を眺めることができます。インストラクターが引馬してくれますので初心者でも安心です。

 近くの宿泊施設としては、まず十和田観光ホテルがあります。レストラン・バー・大浴場などを備える老舗ホテルです。湖側に張り出したレンガのアプローチは涼しげなカフェテラスになっています。付近の食材を使った料理が自慢のホテルです。

 湖畔荘は廊下や浴場にスロープをつけ、洗面台も車いすのまま利用できる設備があるホテルです。貸切風呂もあります。旬の素材を使った体に優しい料理も好評です。冬期は休業になる場合がありますので確認が必要です。

 十和田ホテルは十和田湖西岸にあり、昭和天皇をはじめ国内外の各界著名人を迎えた歴史ある大正時代開業のホテルです。天然秋田杉の巨木を巧みに配した木造三階建てで外観は北欧の山荘を思わせます。秋田・青森・岩手の三県から宮大工80名を集めて技術を競わせたといわれ、部屋ごとに床の間、天井、格子戸の意匠が異なります。全客室や展望露天風呂からは四季折々の十和田湖の絶景を堪能できます。夕食は和洋折衷の懐石で、暖炉のあるラウンジや、杜の図書館なども配備されています。

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