景勝地

日本三景・美しき松島

2017-06-02

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 日本三景のひとつ、松島。約260もの島々が松島湾の内外に点在します。長年の風雨や波によって形作られた島は、どれも個性的で表情豊かです。松島湾をめぐる遊覧船からの姿を紹介していきます。松島島めぐり観光船は所要約50分の仁王丸は、松島湾内の代表的な島をめぐる。船は定員300~400名の大型旅客船で、普通船室と、テラス席のあるグリーン船室(+600円)もあります。中央観光桟橋より出港します。

 まず朱塗りの透かし橋を渡った先に建つ五大堂が見えます。大同2年(807年)、坂上田村麻呂が建立した毘沙門堂に、慈覚大師円仁が五大明王像を安置したことからその名前がつけられました。33年に一度、五大明王像が一般公開されます。次回は平成51年(2039年)です。現在の建物は慶長9年(1604年)に伊達政宗が再築したもので、桃山時代の手法で作られたものです。宝形造・本瓦葺で、東北最古の桃山建築で堂がある五大堂島へは海岸広場の東端から橋がかかっていて歩いて渡れます。国の重要文化財に指定されています。まお、拝観は無料です。

 そして双子島が見えます。寄り添うように並ぶ2つの島で、丸い方が亀に似ていることから亀島、細長い方がクジラに似ているというところから鯨島と呼ばれています。亀とクジラが仲良く遊んでいるように見えるところから双子島という名前がつきました。

 次に見える材木島は薄い地層が重なった、縞模様の岩肌が特徴です。波が作った洞門があり、松島の代表的な存在でしたが、昭和44年(1969年)の地震で崩壊し、島に端に見える岩だけが残りました。

 次の鐘島は断層の弱い部分が波によって削られて作られた洞門が4つ並んでいます。この島に大波が打ち寄せるとまるで鐘を打ったような音がすることから、こう呼ばれています。洞門が昔の小判のようにも見えることから別名・金島とも呼ばれています。

 仁王島は目や口があり、葉巻タバコをくわえているように見える湾内でも人気の高い島です。上部の泥板岩は横縞状に削られ、中間部の凝灰岩は柔らかいため、波に洗われてくたびれた形になりました。異なる質の岩と波によって作られた傑作です。

 陰田島は松島の中でもっとも勇壮な姿とされています。南北に長い断崖が湾内に高くそそり立ちます。松をかんざしに見立て、かんざしをさしたおいらんの姿に見えることから、おいらん島とも呼ばれています。

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 松島の付近には見るべき施設も多くあります。伏見城の一棟を伊達政宗が豊臣秀吉から譲り受け、2代忠宗が松島湾を見渡す月見崎にそのまま移築しました。京間18畳2間の簡素な建物ですが、床の間や襖の金碧画から豪壮な桃山様式がしのばれます。隣には伊達家ゆかりの品を展示した松島博物館があります。県の重要文化財です。

 瑞巌寺は慶長14年(1609年)、伊達政宗が当時の名工130人を集めて復興した名刹です。本堂は平成28年まで大改修が行われていました。改修中は本堂安置の本尊、三代開山像、初代政宗と2代忠宗の位牌等を庫裡内の大書院で公開していました。

 福浦島は松島湾の東に浮かぶ面積も6万平方キロメートルの島です。全長252mの福浦橋を歩いて渡ることができます。島には約250種の草木が生育し、2~3月のサザンカ、3~6月のツバキ、4月のサクラ、10~11月の紅葉が見事な景色です。遊歩道の散策は所要30分~1時間です。

 鹽竈神社は陸奥国一之宮として崇敬され、平安初期には朝廷の記録に登場するほど重要な神社でした。境内には元禄年間に伊達家が造営した朱塗りの社殿のほか、志波彦神社、鹽竈神社博物館があります。4月下旬~5月上旬頃、ひとつの花に50の花弁が付く天然記念物・鹽竈桜も見ごろになります。

 このあたりの松島全体を俯瞰できる東西南北の絶景スポットの総称を松島四大観といいます。北の富山、南の多聞山、東の大高森、西の扇谷からの眺望を指します。儒学者の舟山万年が選定しました。

 松島のグルメとしては、まず「まぐろ茶屋」があります。名物の「桶ちらし(2620円)」は手桶の器に近海や北海道で獲れたエビやウニなど約25種類のネタを山盛りにのせたものです。

 「どんじき茶屋」は茅葺屋根の古民家を移築し、茶屋として利用しています。名物は純うるち米を使用した、あんこ・ゴマ・醤油の三色団子(480円)です。

 「すし哲」は寿司屋の町といわれる塩釜でも屈指の人気店です。マグロはホンマグロかメバチマグロを使っていて、赤身はサラリとしてトロは濃厚で絶妙な味わいです。特上寿司一人前は3150円です。

 「松島蒲鉾本舗」は五大堂前にあり、笹蒲鉾のほか、チーズクリームをはさんだオリジナルの蒲鉾も揃っています。大豆で作った豆腐揚げ蒲鉾のむう10個1080円も人気です。

 「紅蓮屋心月庵」は松島銘菓「松島こうれん」の製造販売元です。宮城産ササニシキを使った生地を1枚1枚手焼きした薄い煎餅で、創業以来約700年受け継がれる製法は一子相伝です。サクサクした歯ごたえと、ほのかに甘く上品な味わいが人気です。1袋104円、10袋1155円です。

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