世界遺産雨季も乾季も楽しめる 塩の大地ウユニ塩湖

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その面積は東京都の5倍! 広大な塩の大地ウユニ塩湖

ウユニ塩湖はボリビア中央西部の標高3700mの場所に位置しており、ウユニの町から車で一時間ほどの距離です。
首都ラパスから定期便が就航していて、観光客はこの国内便を利用する人が多いです。古くはこの場所は海でしたが、アンデス山脈が隆起したとき海水が山の上に取り残され、干上がることで塩の大地が出来上がりました。面積は東京都の約5倍であり、高低差は100km四方でわずか50cmしかなく、世界で最も平らな場所となっています。

ウユニ塩湖で採取される塩は国内外で販売されています。食用の塩は塩湖の表面を削り取り、1mくらいの山を作って乾燥させて作られます。立方体の塩のブロックに切りだされることもあり、このブロックは家畜がミネラル補給のため舐めるために利用されたり、建材としてこのブロックが利用されることがあります。ウユニ塩湖で採取される塩は日本にも輸出されています。また、電池などに利用するリチウムの埋蔵量も豊富であり、世界の約半分を占めていると見積もられています。

空を映し出す鏡になる雨季のウユニ塩湖

ウユニ塩湖が最も美しくなるといわれる雨季は12月から4月の間の期間です。塩の大地は水を張り、鏡のように空を映し出します。地平線まで見渡すとまるで天地の境目がなくなり、地球上とは思えない美しさとなります。また、夜になれば満点の星空が水面に映し出されます。光害がないため天の川もくっきり見ることができ、水を張った大地に映る景色はロマンチックです。

日本人の観光客が多いのもこの季節です。ウユニ塩湖というとこの雨季の水鏡が広がる景色をイメージする方が多いですが、雨季であればいつも水鏡ができるというわけではありません。降水が続いて適度に水がたまり、当日は晴れていて水面に波が立たない風の弱い日という条件で水鏡が現れます。そのため運が悪ければ水鏡が見られないため、観光する際はウユニに2、3泊宿泊することがおすすめされます。

純白の大平原が広がる乾季のウユニ塩湖

雨がほとんど降らない乾季は5月から11月の間です。日差しによって水が蒸発し、ウユニ塩湖は真っ白な塩の大地になります。青く澄んだ空と白い大地の風景はまるで地球のものとは思えない神秘さと美しさです。乾季は欧米からの観光客が多いのが特徴となります。遠近法を利用したトリック写真がよく撮影されるのも乾季です。手前の人物が奥の人物を手に乗せているように見せる写真を撮影するのも面白いですね。水の鏡はありませんが、あえて乾季に訪れる価値は十分にあります。

ジープのスピードを上げて進むことができるため、見どころの観光地を多く見て回ることができるのが乾季のウユニ塩湖観光の魅力です。フラミンゴが多数訪れる潟ラグーナ・コロラダや廃棄された機関車がある「列車の墓場」など、ウユニ塩湖観光スポットは多数あります。晴天の日が多いため、天候面でがっかりされることはほぼないでしょう。
乾季はボリビアでは冬の季節であり、富士山の山頂とほぼ同じ標高のため、乾季は非常に寒くなります。また日差しが強く照り返しが激しいため、サングラスで目を保護するのが好ましいでしょう。

まるで異世界? サボテンの島インカワシ島

塩湖の中央付近にはインカワシ島というサンゴ礁の化石でできた島があり、島内には無数のサボテンが生えています。
この島のサボテンははるか昔にインカ人が植えたと言い伝えられていて、人の身長より高く成長しています。一番高いサボテンは12mもあります。塩の大地とサボテンが織りなす風景は、まるで他の惑星に不時着したかのような奇妙さを醸し出します。丘のように高くなっているインカワシ島はウユニ塩湖全体を見渡すことができます。

ツアーでこの島を訪れると、島内で家畜リャマの肉を食べることが多いです。また、島内に宿泊施設はありませんが観光客向けの土産物店があります。また、インカワシ島では小高い丘の上から朝日が上る姿を拝むことができます。サボテンの間を朝日が差しこむ風景もウユニ塩湖の見どころの一つです。

廃線好きにはたまらない。朽ちた蒸気機関車がある「列車の墓場」

ウユニ塩湖は19世紀後半まで塩を中心に多数の資源が生産されていました。
ウユニ塩湖で採取された資源は蒸気機関車で運ばれていて、当時の蒸気機関車はウユニの町の外れに放置されています。長い年月を経て錆びて朽ち果てた蒸気機関車は、果てしなく広がるウユニ塩湖とのコントラストも合わさり廃線好きであれば間違いなく惹きつける風景を生み出します。

この線路は資源を太平洋まで運ぶため19世紀末にイギリスの会社が出資して造られたものです。しかし、チリとの戦争に敗れボリビアは太平洋_に面した領土を失ってしまい、イギリスは結局放棄しました。ボリビアは引き続きこの鉄道を資源輸送に利用し、資源が算出されなくなった1940年代まで用いられました。

ウユニ塩湖のツアーで観光した際にはほぼ訪れることになる「列車の墓場」はウユニの歴史を今に伝えています。野晒しでボロボロに朽ち果てた車両は保存することも検討されています。この場所を訪れるとノスタルジックな気分になれること間違いありません。

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