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初心者におすすめの自然の素朴さを楽しむ榎の盆栽

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盆栽初心者自然の素朴さを楽しむための盆栽として、榎の盆栽はおすすめです。榎はと同じ雑木類盆栽ですが、特徴が異なります。また、榎は育て方のポイントを把握すると盆栽初心者でも育てやすく、プレゼントとしてもおすすめの盆栽です。

育てやすく自然の素朴さを楽しむ榎の盆栽

榎は、これから盆栽を育てたいと思っている初心者におすすめの樹種です。また、沢山ある盆栽の樹種の中でも自然の素朴さを楽しみながら育てることが出来るので、おすすめです。

* 榎の特徴

榎が自生している地域は、日本はじめ東南アジアから中国南部一帯や台湾などです。榎は落葉性の高木なので、樹高が20メートル以上あり、幹周りも太いものは1m以上あります。日本では、北海道を除き東北南部から九州地域一帯の山で原生しています。榎はある程度耐寒性がありますが本来温暖な地域に自生している樹木なので、東北南部から九州地方一帯では育てることができます。

榎は横に開く徴がある樹木なので生長すると広いスペースが必要となるため日本では、主に公園などの広いスペースの「緑陰樹」として植えられています。また、古い神社の境内などにも植えられています。

榎の葉は、長さが約10センチ位あり、楕円形をした葉の先端が尖っています。葉の縁は先端から中程ぐらいまでギザギザをした形をしています。4月頃になると榎は新芽が出て葉が広がり、同時に淡い黄色の小さな花が咲き、10月頃にはるとかわいい実は朱色に変わります。

* 育てやすく自然の素朴さを楽しむことができる盆栽

榎の盆栽は、同じ雑木類盆栽の仲間である真柏、五葉松や黒松などと比べて力強さはあまりないですが樹木に柔らかさがあり、自然の素朴さを楽しむための盆栽として、おすすめです。また、盆栽の樹種の中でも榎の盆栽のように自然の素朴さを楽しむことができ樹種はあまり多くないです。

榎の盆栽は樹木が丈夫なので盆栽初心者でも剪定や管理がしやすく、陽当たりが良くない半日陰でも育てることができるので、あまり陽当たりの良いスぺースがない場所でも育てることができる盆栽です。また、榎は葉や小枝が多くあるので、盆栽初心者でも樹形づくりがしやすい樹種です。

初心者が榎の盆栽を育てるポイント

初心者が榎の盆栽を育てる際のポイントは、細い根作り、植え替え、水遣りと仕立て方の4つです。

* 太い根より細い根

盆栽初心者が榎の盆栽を初めて育てる場合、根作りは大事です。特に鉢の中で太い根より細い根が沢山伸びるように育てることがポイントです。

生育の良い榎の盆栽は、株元の下に細い根が沢山伸び出しています。一方、生育の悪い榎の盆栽は、株元の下に太い根だけが長く伸びている状態になっています。太くて長い根が株元から伸び出している榎の盆栽は、細い根があまり伸びていないです。

また、榎の株元から横に伸びている根から細い根が沢山生えてくると、浅い化粧鉢に植え付けることができるので、榎の盆栽の楽しみ方も増えてきます。

* 定期的に行う植え替え

榎の盆栽は、若木と成木の両方とも2年に1回位の割合で行うことがポイントです。小さな豆盆栽やミニ盆栽は、毎年行うことがおすすめです。

細い根を沢山密生させるためには、榎の新芽が出てくる春のお彼岸頃に植え替えをします。植え替えをする際は、鉢から取り出した榎の株の根を丁寧にほぐしながら古い土を落としていきます。この作業をしながら底根を切り詰めて脇根を充実させると、細い根が密生してきます。また、既に伸びている細い根は、根先を少し短く切り詰めます。

植え替えに使う用土は、赤玉、桐生砂、腐葉土を6:2:2の割合で混ぜたものです。初心者が忘れがちな用土の一つが腐葉土です。この腐葉土は、土の間に空間を作ったりしてくれるので、栄養分が行きわたり保水性も良くなります。

既に盆栽鉢で育てられている榎の植え替えでは、新たに自分の好みの化粧鉢に植え付けることができます。苗木として培養している場合は、浅型の駄温鉢がおすすめです。一般的に4号から5号位の浅型駄温鉢に植えて榎を育てる、比較的ゆっくりと生長するので細い根が密生しやすくなり、榎の生育も良くなります。

* 水が大好きな榎

榎は水が大好きな樹木なので、特に新芽が出てくる春先から夏の終わり頃までは、土の表面が乾燥してきたら、たっぷりと水遣りをします。また、土の表面に苔を置くと乾燥を防ぐ効果があるので、水遣りした後の保水性も良いです。

* 自然の素朴さが引き立つ仕立て方

榎の盆栽は、自然の素朴さが引き立つように仕立てることがポイントです。理想の樹形を決めて毎年伸びた枝を切り戻しいくと幹に曲がりが付いてくるので、自然の素朴さが引き立つ樹形に榎の盆栽を仕立てることができます。

榎の盆栽の剪定ポイントは、1本の枝先が2本になり、2本が4本に枝分かれをしていくように剪定することです。また、伸びすぎた枝を見つけたら随時切り詰める「枝抜き」と呼ばれる作業を常に行います。特に樹形を乱したりバランスを悪くしたりしている枝を見つけた場合は、出来るだけ落葉後の休眠期に剪定をして樹形を整えます。これらの作業を根気よく繰り返し行っていくと、盆栽初心者でも自然の素朴さが引き立つ榎の盆栽の樹形に仕立てることができます。

プレゼントとして最適な榎の盆栽

自然の素朴感が感じられる榎の盆栽は、友人や大切な人へのプレゼントとして最適な盆栽です。初心者でも育てやすい榎の盆栽は、自然の素朴を楽しむことができるので人気があります。プレゼント用に複数鉢を育てることも盆栽初心者にとっては、楽しみの一つになります。

また、榎の盆栽は初心者でも育てやすいので、苗木から自分の好みの樹形の盆栽に仕立てやすいです。そのため盆栽を始めたいと日頃から思っている人は、春から秋にかけて気に入った榎の盆栽や苗木を見つけて自分へのプレンゼントとして、購入して育て始めることもおすすめです。

榎の盆栽をプレゼントとして差し上げる最適な時期は、春の開花から秋の実が生る頃までです。榎の盆栽は冬の寒樹も美しいですが一般の人へプレゼントをする場合は、開花していたり、深緑の葉が出揃っていたり、あるいは実が付いていたりしている榎の盆栽が無難です。

春の榎の盆栽は、新芽の葉が広がり、同時に淡い黄色の雄花と両性花の2種の花が一つの樹木から咲き始めます。両性花は、開花後に小さな丸い玉の果実が付きます。花は小さいので開花していても気づかれないことが多いです。

夏の榎の盆栽は葉の深緑が美しく、みずみずしさがあるので、榎の盆栽が一鉢あると、涼しさを感じることができます。また、夏の榎の盆栽は力強さのあるの盆栽とは異なり、大らかさや優しさがあるので、夏の疲れを癒してくれる効果もあります。

秋の榎の盆栽は、春に開花した両性花の開花後に付いた実が10月頃になると橙色から朱色の熟した実となり、自然の素朴さが美しい榎の魅力を一層引き立たせてくれます。

榎の盆栽は、自然の素朴さと大らかさが感じられるので人気のある樹種です。また、榎の盆栽は盆栽初心者でも育てやすいので、苗木から自分の好みの樹形の盆栽に仕立てやすいです。そのため自分の仕立てた榎の盆栽は、プレゼントとしてもおすすめです。

日頃から盆栽を育ててみたいと思っている人は、榎の盆栽から始めてみませんか。

模様木仕立てが似合う榎の盆栽で楽しむ秋の黄葉と冬の寒樹

模様木仕立ての樹形は、多くの盆栽の樹種で作ることができる樹形です。
榎は、自然の美しい流れが引き出しやすい樹木なので、模様木の樹形が似合う盆栽です。また、もみじや楓は黄(紅)葉が美しい雑木類盆栽として知られていますが、榎の黄葉も美しいしいです。榎の黄葉は、雑木類盆栽の中でも一足早く色づき始めるので落葉も11月の初めには始まりますが、落葉後の寒樹の美しさも格別です。

「模様木」の樹形は、初心者でも作りやすい樹形なので、自分で模様木に仕立てた榎の盆栽で、美しい榎の黄葉と寒樹を楽しむことができます。

「模様木」仕立てが似合う榎の盆栽

「模様木」の樹形は、自然が作り出している樹木の姿が一番表われている樹形です。榎は、他の雑木類の盆栽の中で最も自然の素朴さが現れている樹種です。そのため榎の樹木の特徴を一番表すことができる樹形は「模様木」なので、榎はこの樹形が似合う盆栽です。

榎は、春のお彼岸が終わる頃になると淡い黄色の花を咲かせ、10月に入ると黄葉と共に赤い実を付けます。そして11月に入ると落葉が始まり、冬の季節になると枝と幹だけの美しい寒樹の姿を楽しませてくれる樹木です。「模様木」の樹形に仕立てられた榎の盆栽は、春の新芽の季節から始まり色鮮やかな新緑や紅葉、そして落葉後の寒樹まで四季折々の美しい変化を楽しませてくれます。

特に榎の盆栽は、秋の黄葉と冬の寒樹が美しいですが、灰色をしている幹とのように繊細な小枝が沢山ある樹姿のバランスは、とても味わい深いものがあります。榎の盆栽を長く育てていると、幹元から出てくる根張りの部分は長い年月の経過と共に大自然の中で力強く自生しているような美しさが出てきます。

榎を「模様木」の樹形に仕立てると、野山で自然に自生している榎の美しい樹姿の特徴を盆栽鉢の中に表すことができます。また、枝に針金を掛け矯正して作られた枝の模様によって榎の樹形全体の流れやバランスを良く整えることができます。榎の繊細な枝が針金掛けによって作られた模様からは、自然の優しさが感じられるように仕立てることができます。

そのため榎は、自然の流れの美しさが現れている樹種なので、「模様木」の樹形が似合う盆栽です。

榎を「模様木」の樹形に仕立てるための剪定と針金掛け

榎を「模様木」の樹形の盆栽に仕立てるための作業は、落葉後が適期です。「模様木」の樹形に榎を仕立てる仕方は、主に剪定と針金掛けです。

・「模様木」に仕立てるための剪定作業
「模様木」に仕立てるための剪定作業で必要な道具は、又枝切りバサミ、剪定バサミ、針金、そして仕立てる素材(樹木)です。また、模様木仕立てに適している針金は、枝の太さの3分の1から4分の1位の太さが適しているので、仕立てる樹木の枝を確認してから枝の太さに適した太さの針金を用意します。

模様木仕立てに仕立てやすい榎の素材は、種を蒔いから15年位育った榎の盆栽用苗木が仕立てやすいのでおすすめです。最初に、繊細な小枝が樹木全体にバランス良く引き立つように、素材の中で太くてごつい枝や徒長枝を中心に剪定をしていきます。素材の芯となる枝と同じ太さの枝が芯の近くあった場合は、それらの枝切り詰めることにより、一層繊細な小枝の魅力を引き立たせることができます。

同時に伸びすぎた小枝も切り詰めますが、樹形全体を見ながら行います。また、同じ方向う向いている複数の枝も切り詰めますがすぐ下から伸びている太い枝は、残します。また、交差している枝でも残した方が良い枝は、そのままにして後で針金を掛けて矯正します。さらに不要な枝も樹形全体を常に見ながら剪定し、樹形全体がすっきりした姿なるように剪定していきます。

・「模様木」に仕立てるための針金掛け
榎を模様木に仕立てるために行う針金掛けでは、幹から伸びている枝全体を真横から見て、枝が水平より“やや”上がり気味になるように枝に針金を掛けて枝を曲げ、枝に模様をつけていきます。樹形全体の中で、向きの悪い枝を中心に針金をかけて矯正していくと、枝の「模様づくり」が作りやすいです。

針金掛けは、基本的に1本の針金で2つの枝にまたがって掛けていきます。この2つの枝は、幹の左右の位置から伸びている枝です。初心者の場合は、左右の枝の幹の中心と針金の長さの中心を合わせながら左右の枝に針金をかけていくと、作業がしやすいです。この際、多少無駄になってしまうかもしれませんが、少し長めの針金を使うと途中で足りなくなったりしないので安心です。

また、2本の枝が出ている位置が左右離れて斜めに伸びている場合は、1本の針金の中心の部分を左右の枝の中間の位置にある幹に巻き付けてから左右の枝に針金をかけていくと、しっかりと針金を固定することができます。

また、模様木仕立ては、直幹の幹に枝を曲げて模様を付けていく樹形なので、樹木の芯となる部分の小枝に針金をかけて模様を付けていきます。そのため針掛けかが終わったら、小枝を緩やかに曲げて模様をつけていきます。剪定した時に残しておいた交差枝も針金掛けによって矯正するのでなくなります。

模様木を作るための小枝の針金掛けが終わったら、樹形全体を見ながら芯を曲げたり、あるいは枝先を左右に曲げたりして樹形を整えたりします。この作業が終わると、榎の盆栽の「模様木」作りは完成です。

模様木作りの注意点

盆栽の模様木の樹形は多くの樹種に仕立てられている樹形なので、榎などの雑木類盆栽以外でも通年を通して葉が付いている松柏類の盆栽などもでも作られている樹形です。

一般的に模様木に仕立てられた松柏類の盆栽は、樹木の風格が引き立つように枝が下がり気味に仕立てられています。
一方、落葉と寒樹の両方楽しむことができるので通年葉が付いていない榎のような盆栽は、枝が樹形全体に上がり気味になるように仕立てた方が、樹木の風情や魅力が引き立つと言われています。しかし、いくら枝を上がり気味に仕立てる場合でも極端に枝が上に向うように曲げてしまうと、榎の繊細な枝がもっている柔らかさが失われてしまいます。そのため樹形全体のバランスを見ながら、出来るだけ自然の流れが出るように枝を曲げて、枝の模様を出していくことが大事です。

「模様木」仕立て後の管理

榎を模様木の盆栽に仕立てた後は季節が本格的な冬に入るので、寒さが厳しい時期は室内に取り入れたり霜がかからないように軒下に置いたりして寒さを防ぎます。また、日中は出来るだけ陽当たりの良い場所に置いて管理をします。

水やりの管理は、冬の水やり管理と同じように行います。晴れの日は、一日一回くらいの水やりをします。冬の間、榎の盆栽は乾燥がしにくくなるので、水のやり過ぎには注意が必要です。

また、施肥をする際は玉肥料を与えます。榎は4月頃になると花を咲かせる樹種なので、この時期の施肥は沢山の花芽を付けるためにも必要です。

「模様木」の樹形に仕立てられた多くの樹種の樹木に比べて榎は、幹や繊細な枝に自然の美しさや優しさがあります。
そのため模様木の樹形の榎の盆栽は、樹木の持つ自然の魅力や美しさが一層引き立ちます。
榎の模様木仕立ては、盆栽初心者でも作りやすい樹形なので、園芸店や盆栽市などで入手した盆栽用苗木を使って模様木に仕立てて、秋の美しい黄葉と寒樹を楽しんでみませんか。

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