落語

落語協会会長を最年少で就任した柳亭市馬の落語家としての魅力とは

2017-06-16

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現在「落語協会」の会長を務めている落語家でもあり、プロの歌手でもある四代目柳亭市馬さん。
最近は「名人候補」とも称されており、上演する落語も高く評価されているようです。今回は、そんな四代目柳亭市馬さんについて、その経歴や落語家としての魅力について詳しく紹介していきたいと思います。

五代目柳家小さんの弟子として

四代目柳亭市馬さんは本名を右藤泰幸(うとうやすゆき)さんといい、大分県豊後の出身で2017年4月現在55歳を迎えています。1980年に地元大分県の県立竹田高等学校を卒業後、同年には五代目柳家小さんのもとに入門を果たし、「小幸」という前座名で1982年には初めて高座にも上がったそうです。この時舞台となったのは東京の定席でもある池袋演芸場であり、「道灌」という演目を上演したと言われています。

さらに1984年には二つ目へと昇進し「柳家さん好」という名に改名しますが、その後1993年には真打へと昇進を果たし、四代目柳亭市馬を襲名することとなりました。また、2008年には自身の美声を生かし、「山のあな あな ねぇあなた」という曲で歌手デビューも果たしています。

また、四代目柳亭市馬さんは、柳派の正統派落語保守本流としての地位も確立させていたと言われています。そもそも柳派とは江戸時代から受け継がれてきた江戸落語の一派のひとつです。基本的には、屋号や名前に「柳」の名の付く落語家は「柳派」に所属しており、「禽語楼小さん」という名跡が柳派の大名跡として確立されているそうです。

一方で、四代目柳亭市馬さんは「柳家小さん一門の優等生」と言われていたこともあったとか。実際に市馬さんはもともとは模範的な落語を演じようと努めてきたそうですが、一方で師匠である柳家小さんからは「若いうちはとにかくウケるように」と言われていたそうです。そんな市馬さんが自身の落語を一新させるきっかけとなったのが、師匠である柳家小さんの逝去であったとか。2002年に惜しまれながらもこの世を去った柳家小さん亡き後、市馬さんよりも若手の落語家たちが、独自の世界観を持った個性的な落語を引っ提げて台頭してきたそうです。このままでは多くの若手の落語家たちに埋もれてしまうと危機感を抱いた市馬さん、この時から、今の人気を裏付ける市場さんならではの芸風が生まれていったと言われています。

四代目柳亭市馬さんの魅力って?

大柄な体格ながら、柔らかな表情と美声で観客を魅了する落語家・四代目柳亭市馬さん。若い時はまじめでお堅い芸風だったと言われている市馬さんですが、現在アドリブを効かせた市馬さんならではの落語は多くのファンや同業者からも高く評価されているようです。ちなみに市馬さんが得意とするのは古典落語であり、「高砂や」「青菜」「堪忍袋」「味噌蔵」「掛取美智也」といった演目を持ちネタとしています。

また、先ほども紹介したように、四代目柳亭市馬さんはプロの歌手としてもデビューを果たしています。その美声にはファンも多いようで、市馬さん自身も「掛取万歳」といった音曲ネタの演目を得意としているそうです。ちなみに市馬の趣味は流行の歌を聴いたり歌ったりすることのようですが、芝居やとりわけ歌舞伎の見物も好きなのだとか。

そんな市馬さんは、2013年に放映されたプレミアムドラマ「人生、成り行き 天才落語家立川談志 ここにあり」において、自身の師匠である柳家小さんを演じたこともありました。これは立川志らくさんが「落語家落語家が演じた方が良い」と言ったことがきっかけだったようですが、市馬さんの演技は志らくさんの周りの落語家たちの間でも特に評判が良かったそうです。

落語協会の理事に最年少で就任を果たす

2011年に49歳という異例の若さで落語協会副会長を務めあげ、さらに2014年には52歳という史上最年少の若さで同協会の会長に就任した四代目柳亭市馬さん。そもそも副会長に就任した時は兄弟子である柳家小三治さんが落語協会の会長を務めていましたが、49歳という若さでの市馬さんの副会長就任はかなりの大抜擢として注目を集めたようです。

落語協会の会長に就任した後は、「これからの若い人に良い指針を与えられる会長」でありたいと話していたという市馬さん。また、お客さんに良い芸を披露できる落語家を、時期に関わらず真打へと昇進させたいと、落語協会会長としての意気込みも語ってくださっていたそうです。また、自身の芸についても怠ることなく精進していく思いを明かしていたという市馬さん。今後も市馬さんならではの魅力あふれる落語を耳にする機会は増えていくかもしれませんね。

人柄も太鼓判を押されている?四代目柳亭市馬さんをぜひ間近で!

いかがでしたか?
人柄も良く、敵を作らないと称されている四代目柳亭市馬さんは、ファンだけでなく多くの落語家たちからも支持されているようです。一部では将来の名人候補とも囁かれている四代目柳亭市馬さん、ぜひその落語を一度寄席でご覧になってみてください。

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