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「寒牡丹」の名所や品種、春だけではない美しさの象徴「牡丹」の奥深さ

2017-07-14

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牡丹は、美しい大きな花を咲かせることで有名な印象的な花です。4月下旬~5月中旬と言ったゴールデンウィーク頃に咲く牡丹が大輪の花を咲かせる様子は圧巻です。

そういった光景をみるために牡丹の名所を訪ねてみる旅と言ったものもいいのではないでしょうか。あらためて牡丹の名所をご紹介したいと思います。

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春のぼたん祭りが楽しみ!冬の牡丹も見られる?

牡丹は「寒牡丹」と言って冬に咲く牡丹がある位に寒さには強い植物です。原産地は中国で、暑さには弱く、寒さに強い特徴を持っています。通常、一般的な牡丹は春に美しい大きな花を咲かせるので有名です。

また、日本人の好きな花と言ったイメージのある牡丹です。名所と言われる場所を訪ねてみるのもいいものです。暑さに弱く、寒さに強いと言った点から北海道「河西ぼたん園」や青森県や岩手県、福島県などの東北などの寒い場所にも名所があります。

福島県須賀川市では牡丹が市の花になっています。市内にある「須賀川牡丹園」が有名です。290種7000株が植えられています。明和3年、牡丹の根を薬用に活用するために、苗木を現在の兵庫県から持ち帰って栽培したのが始まりとされています。その時代から広がった牡丹の歴史を振り返ることもできる歴史のある牡丹園で、牡丹園としては全国で唯一国指定の名勝となっています。

茨城県「つくば牡丹園」には550種、10000株と言った数の牡丹が揃っています。日本最大の種類を誇る牡丹園です。ここでは農薬散布をせず、無農薬栽培で育てられているのも特徴で、冬咲きも見ることができます。

また、牡丹は埼玉県東松山市の市の花にもなっていて、市内には「箭弓稲荷神社牡丹園」と「東松山ぼたん園」と言った2つの大きな牡丹園があります。「東松山ぼたん園」は、約350種、約9100株が揃うことでも有名で、4月末には「ぼたん祭り」が開かれます。約4.5kmの比企丘陵の自然豊かな地で見られる牡丹がおすすめの場所となっています。

暑さ対策や肥沃な土地が栽培の好適地に!

島根県の「江島ぼたん園」では、500種ほどの品種を見ることができます。暑さに弱い牡丹のために他では見られないような特殊な日除けも施して育てています。そうすることで花が保護され、日中でも最高の状態で大輪の花を鑑賞できるように工夫されているぼたん園です。牡丹の暑さ対策は花のために大切なことのようですね。また、1株で80~120輪もの花を咲かせる大きな株「素盞鳴(スサノウ)」があるのも見どころです。

また島根県の県花にもなっていて島根県大根島「由志園」で行われるぼたん祭りも見事です。20万年前の噴火によって玄武岩の上に火山灰が積もった肥沃な地質が牡丹の栽培に適していたようです。日本一の牡丹の生産地としても知られています。「由志園」では冬に咲く「寒牡丹祭り」も1月下旬から2月中旬ごろに行われます。

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見てみたい牡丹が浮かべられた池!

また、この「由志園」では、庭園づくりが見事で美しい庭造りが施された池に、牡丹や藤が浮かべられてとても美しい景色となります。大きな牡丹の花で池全面が花で埋め尽くされる姿は圧巻です。一年に一度牡丹色に染まる池を見ることができるのは貴重な機会です。牡丹の花のこんな楽しみ方もあるのには驚きです。250種、2万本の牡丹が揃っている場所だからこそできる楽しみ方でもありますね。

牡丹の花はその大きさと美しさ、そして香りで人をとても魅了するものとして昔から伝えられてきました。中国が原産の牡丹は、昔、唐の玄宗皇帝の時代に王侯貴族に愛されるようになった花です。当時の伝説として玄宗皇帝と楊貴妃のロマンスを象徴した花とも言われている牡丹です。中国史上唯一の女帝、則天武后が愛して宮中の庭に植えたことでも中国で有名になったと言われています。

また、歴史的にも牡丹は美しさを象徴する植物として愛でられ、古くからさまざまな工芸品や絵の被写体となってきました。牡丹の美しさを通して生まれた芸術作品もとても多く存在しています。

狩野山楽の「牡丹図」や葛飾北斎の「牡丹に蝶」など多くの文人墨客が牡丹を描いています。また、着物の柄にも描かれるなど日本でも牡丹の美しさは長く愛されているものです。私達も時にはじっくり花を鑑賞してその美しさを堪能してみるのもいいのではないでしょうか。

花の期間は意外と短い?

ぼたん祭りは春に開催されますが、牡丹の開花期間は1週間ほどと言われています。冬にも花を咲かせる2季咲きと呼ばれる牡丹もありますが、通常は1年を掛けて1週間のために花を咲かせます。この開花期間が貴重な期間となります。

牡丹の名所ではたくさんの牡丹が次々と咲きますので20日間位は見頃があるでしょうか。ゴールデンウィークを中心に牡丹の美しさを見にぜひ出かけてみませんか。古くから中国や日本の文学者、芸術家たちによって描かれた牡丹の美しさを実際に目で確かめてみてほしいものです。

牡丹の種類がすごいことに

牡丹と言えば思い出すのが、「立てば芍薬、座れば牡丹・・・」ですよね。美しい姿をしていることで美の象徴とされている花ですね。またその花の大きさが圧倒的でインパクトがある花です。

牡丹の歴史は古く、その種類もたくさんです。牡丹の魅力について、ここではそのたくさんの種類から迫ってみたいと思います。

また、牡丹芍薬はボタン科ボタン属で似ているのですが、大きな違いもあります。ボタンは木で、芍薬は、冬になると地上部が枯れる草本植物です。牡丹芍薬については似ているようで違う事も知っておく必要があります。

牡丹は8世紀に中国から伝来!

牡丹が中国から伝来したのは8世紀と言われ、古い歴史を持つ花です。その当時は薬用として使われていた花です。

その後、観賞用に江戸時代に開発されましたが、残念ながら今多く栽培されているのは明治時代に開発された品種となっています。

また、牡丹は中国や日本などのアジアだけでなく、フランスやアメリカでもそれぞれにたくさんの品種が作られています。フランスでは、黄花の野生種「ルテア」をメインに、またアメリカでは暗紅紫色の花をもつ「デラバイ」から様々な種類が開発された歴史があります。そしてそれらの牡丹もその後昭和初期に日本へ伝わっています。

牡丹の花について知るには?

ボタンの花の色も色だけでも白、赤、ピンク、オレンジ、黄、緑、茶とカラフルな種類があります。私達が知らないような牡丹の種類がたくさんあるということになります。

花びらも一重・八重・千重と呼ばれる種類があり、多くの花びらを持つ牡丹もあります。花の大きさは大体10~15cmなのですが、大輪・中輪と言った種類に分かれています。

4~5月の春に咲く「春牡丹」が一般的な品種ですが、それ以外にも「寒牡丹」というものがあります。この「寒牡丹」という品種は、春にも咲いて秋にも咲く2回咲く変種です。と言っても、春の蕾は摘み取って、秋に咲かせるのが一般的となっている「寒牡丹」です。冬に咲く牡丹は珍しいですよね。10月下旬~1月の本当に寒い時期に開花する牡丹です。

「寒牡丹」の神秘!不思議がいっぱい

この「寒牡丹」については神秘的で実は不思議なことが一杯です。1年に春と秋の2シーズンで咲く2季咲きの品種ですが、突然変異で誕生した品種です。

冬の寒い時期に自力で咲く「寒牡丹」にはパワーを感じますよね。冬に咲いてまた春にも咲くという力強い品種です。さすがに葉っぱは少なくなってしまいますが、それでも花が咲くのが「寒牡丹」です。

冬の寒さのために藁で霜囲いをされて咲きます。その姿を見ると冬に健気に咲いている姿に惹かれるものです。奈良県の慈雲山 石光寺などが「寒牡丹」で有名な場所です。

そして4月になると冬の間少なくなっていた葉っぱも出てきて元気な緑の大きな葉を広げます。5~6月にはその緑の分厚い葉っぱで光合成をし、たくさんの栄養を蓄えていきます。そうすることで冬の開花に備えるのが「寒牡丹」です。

ここで注意をしなければいけないのは、こうした「寒牡丹」に対して、「冬牡丹」というものもあることです。こちらは温室栽培されることで冬に咲きますが、実は普通の牡丹と言ったものです。「冬牡丹」は、冬に葉っぱを茂らせたまま咲くのが特徴の花です。人工的に作られたのが「冬牡丹」と言ったものです。「冬牡丹」は放置すると普通の春咲きに戻ってしまうのも特徴です。

こんな話を知ることで、自然に力強く咲く本物の「寒牡丹」に会ってみたくなりますよね。

牡丹の品種は歴史を追って多彩!

牡丹の品種はたくさん改良されてきているということをお伝えしましたが、原種に会えることが今では難しくなってきています。原産国の中国では、様々な品種の群生地が発見されまだ残っていますが、日本では原種にはなかなか会う事ができません。中国の原種ももっとシンプルな花と言った印象を受ける花です。

今では多くの品種が開発されてきている牡丹ですが、中国、日本以外の品種を見ると、フランス系は野生種が黄色であったことから「金閣Souvenir」などと言った黄色の花が多く優しい印象となっています。

また、アメリカ系では黄やピンク、ブラックなどという名前の付いた「ブラックダグラス」「ブラックバイレイト」などと言った濃い赤の花などカラフルなボタンが登場しています。 そして、日本系では「暁の雪」などのピンクや赤、黄、白、「鎌田錦」などの紫、複色、黒と言った実にカラフルなボタンの開発が行われています。日本人が牡丹をとても愛し、開発し続けた結果がこの色の多彩さからも伺えますよね。

原産地中国でもピンクの「烏竜捧盛」などと言ったカラフルな中原牡丹やシンプルな紫斑牡丹などと言った多種に及びます。

中国伝来とあって名前も中国らしい品格のある名前が付いた牡丹が多数あります。こうした牡丹のたくさんの種類を知ることで長い歴史を経て牡丹が愛されてきたことがよくわかります。

美しさの象徴として讃えられる牡丹は、多くの人の手によってさらなる美しさを求めた品種が開発されてきたことがわかってくるものです。

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