景勝地

神秘のブルー、白金青い池

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 白金青い池はここ数年で急激に人気がでて、観光客が増えた名所です。
白金青い池がある美瑛町は北海道東川町の南に位置する町で、上川盆地・富良野盆地の中間にあります。明治33年神楽村から分村して美瑛村となり、昭和15年に町制をしこうして美瑛町となりました。町名はアイヌ語の「ピイペツ」(油ぎった川)から取られています。
 町域東端には大雪山火山群の諸峰、南部は十勝火山群がそびえる山岳地で、大雪山国立公園の一部をなします。基幹産業は農業で、米・ビート・ジャガイモ・小豆作りが行われ、乳牛・肉牛・養豚・養鶏といった畜産も盛んです。ここ数年は「農業の町」から「丘のまち」としての脱皮をはかっていて「美瑛の丘」が非常に有名です。

 美瑛川上流の国立公園内に白金温泉が湧き、本町3丁目に町の歴史関係資料を保存・展示する美瑛町郷土資料館があります。

 近くにある十勝岳は大雪山国立公園南西部にある活火山です。美瑛富士・美瑛岳・上ホロカメットク山・富良野岳・前富良野岳とつらなる十勝火山群の主峰で、三重式のコニーデ式火山です。

 中腹の噴火口は大正15年5月24日に大爆発した跡で、この時噴出した泥流は大きな被害を出しました。

 この火山群から十勝川・美瑛川・空知川の本支流がそれぞれ源を発しています。

 裾野を長くひき、優美な姿で知られていますが、登山コースとしても親しまれている山で登山者も多くいます。山麓の白金温泉から望岳台を通るのがもっとも一般的なコースです。山頂からは大雪山系や遠くニセコアンヌプリ・羊蹄山、さらには雌阿寒岳・・雄阿寒岳・石狩・然別連山までも一望することができます。冬はこの付近一帯が北海道内でも代表的なスキー場となり、5月初旬ごろにはこの十勝岳で毎年大回転競技が行われます。

 望岳台は目前に十勝岳山頂を仰ぐ展望台地で、付近は夏は高山植物が群生し、冬は広大なゲレンデとなります。このゲレンデはかつては田畑であったのが、大正15年の爆発による泥流でおおわれてゲレンデとなったところです。

 また、十勝岳・美瑛富士・富良野岳・美瑛岳も山スキーの格好の舞台となりますが、いずれも熟練者向きです。

 十勝岳の北麓標高540m、美瑛川にのぞむ閑静な温泉が白金温泉です。温泉周辺の美瑛川上流は周辺を大樹林に囲まれ、渓谷に富み、白金小函とも呼ばれる景勝地です。またイワナの釣り場としても知られています。

 十勝岳・美瑛岳・美瑛富士への登山基地となっていてこのあたりの大斜面を滑る豪快なスキーの基地として賑わいます。

 温泉は明治43年に開業しましたが、大正15年の十勝岳の大爆発による泥流で跡かたもなく押し流されました。温泉はその後、昭和24年に町がボーリングをして再び温泉地となったものです。また町から温泉に至る途中に12kmにわたって美しい白樺林があります。この白樺林は爆発後泥流の上に育ったもので、詩的な美しさをもっています。

 温泉2.5km、車で5分から10分ほどのところにあるのが「白金青い池」です。
このあたりは渓谷や山・林などとあいまって神秘的な場所が点在するところでもありますが、ここ5年ほどで急激に有名になったところでもあります。

 昭和63年に十勝岳が再び噴火し、このあたりに危険性が高まりました。北海道の開発局は泥流などの火山による災害から美瑛町を守るために火山泥流を防ぎ、貯めておく施設として堤が造営されました。平成元年に着手されてその年のうちに完成します。

 その後、このコンクリートで造られた堤に少しずつ水が溜まっていき、いつのまにか「青い池」と呼ばれるようになりました。つまり「白金青い池」はまったくの自然にできたものではなく、かといって、ここに池を作るという明確な計画に基づいてでもなく、偶発的にできた人工池なのです。

 なぜ「青い池」と呼ばれるかというと、さまざまな要件が揃ったときに池が透き通るような美しい青色に見えることがあるからです。

 これは太陽の光が水中のコロイド粒子と関わりあって、色々な方向に散乱した際に光の波長が短い青色に見えると言われていますが、実際に水質調査を行っても具体的な説明はできなかったようです。

 このコロイドは十勝岳中腹を源とする硫黄沢川から流れ込む水に含まれたアルミニウムが美瑛川の水と混ざったときに起こる反応で発生すると言われていますが、これもはっきりとは解明されていません。

 水の高い透明度によって水中で立ち枯れたカラマツなどが透き通って見える幻想的な姿が写真愛好家などを通じて口コミやインターネットを通じて人気になったスポットです。しかし、インターネットの観光案内などのような美しい青い色になるには非常に条件が厳しく、天候・気温・水温・前の日の天気・当日の時間帯などによっては青い色にならないことも多くあります。その場合は濃い藍色に見えたり、エメラルドグリーンに見えたりすることが多いようです。

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