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ラベンダーも種類が色々。品種を選んで育ててみよう

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ラベンダーは富良野のラベンダー畑などが有名なので、寒いところが得意な植物と思われがちですが、そもそもは地中海沿岸が原生地なので、どちらかと言えば耐寒性が乏しい品種が大部分です。草だと思っている方も多いのですが、実は低木で、繁殖力も旺盛です。

勘違いしがちなラベンダーについて、本当のところはどういうものか調べてみましょう。

ラベンダーは地中海沿岸が原産のシソ科の低木

ラベンダーはシソ科ラヴァンドゥラ属の、地中海沿岸が原産地の常緑の低木です。
栽培され始めたのが古代ローマ時代からと言われていて、日本にも19世紀初頭に持ち込まれましたが、高温多湿の日本の気候に合わなかったためになかなか普及せず、昭和12年にフランスから種子が持ち込まれてから一気に普及しました。

小さな苗の状態の時は、草に見えますが、植えて数年たつと幹が太くなってきて、「低木」というのがよくわかるようになります。

花色が紫色ではないラベンダーも

ラベンダー色というと薄紫色を意味していますが、ラベンダーの花色は、濃い青紫色や淡い紫色、ピンク色、白など、いろいろなバリエーションがあります。

小さな紫色の花が先端にびっしりついているイメージがありますがパイナップルのような形をしたものや、花数が少ないものもあり、バリエーションは豊富にあります。

高温多湿に弱く、寒さにも比較的弱い品種が多い

乾燥した気候を好むので、水のやりすぎや、梅雨時に蒸れることによって枯れてしまうこともあるため、夏場は刈り込んで風通しを良くする必要があります。

富良野のラベンダー畑のイメージが強いので、寒さにとても強いと思われがちですが、0℃くらいしか耐えられない品種も多く、栽培地と品種の性質があっていないと、寒冷地でも暖地でも、暑さ寒さに対する調整が必要になってきます。

ラベンダーの上手な栽培には品種選びがポイント

ラベンダーは約20種類の品種があり、耐寒性も耐暑性もまちまちで、見た目もかなり異なります。
ラベンダーを栽培する地域の気候に合わせて品種選びをすると、夏越し・冬越しに特別に手入れをしなくても元気に育てられるので、本来丈夫な世話いらずのラベンダーらしく、特に手をかけなくても管理しやすくなります。

つまり、簡単にラベンダーを栽培するには、的確な品種選びが欠かせないことになります。
ラベンダーの品種を大きく分けると5系統に分けられます。

1. もっともポピュラー「アングスティフォリア系」

香料の原料に最も使われる品種で、ラベンダーの中でも花の香りがよいものが多く、「イングリッシュラベンダー」として知られている品種です。耐暑性には少し欠けますが、耐寒性が高めの品種が多いのがこの系統です。

暖かい地方では育てにくいので、寒冷地で育てるのがおすすめです。
「富良野ラベンダー」は商品名で、品種ではありませんが、イングリッシュラベンダーの一種で、品種改良によって耐寒性が高くなっています。

2. 種ができない「ラバンディン系」

香りのよい「アングスティフォリア系」×耐暑性があって丈夫な「スパイクラベンダー」の交配品種です。

花も美しく成長も早く、日本の高温多湿にもよく合って丈夫な品種なのですが、種ができないため、挿し木で増やします。

精油が多く取れるので、大規模栽培がおこなわれている品種です。

3. 葉に歯のようなギザギザの「デンタータ系」

葉っぱに細かな産毛のようなものがびっしりと生えていて、葉のギザギザの切れ込みが歯のように見えるので「デンタータ(=歯のような)」という名前がついています。

耐暑性が高めですが、耐寒性が低く、四季咲き性があって長く花が楽しめます。

「フリンジラベンダー」ともいわれて、花穂の先端に薄紫色のフリンジのような苞葉をつけます。

4. パイナップルのような形「ストエカス系」

「イタリアンラベンダー」や「フレンチラベンダー」、「スパニッシュラベンダー」とも呼ばれていて、耐暑性はラベンダーの中では強い方で丈夫な品種ですが、寒さには比較的弱い品種で、軽い霜程度にしか耐えられません。

丸いコロンとしたパイナップルの実のような花穂が先端につき、その先にパイナップルの葉のようで、「ウサギの耳」「リボン」ともいわれる花苞が付きます。

5. 変わり種ラベンダー「プテロストエカス系」

「レースラベンダー」や「ファーンラベンダー」とも呼ばれていて、耐暑性が弱く、耐寒性にも乏しいため、葉の形が美しいため育てたくなりますが、育てるのは難しい品種ですが、四季咲き性のものが多くあります。

香りが個性的なために、夏や冬、暑さ寒さを避けるために室内に取り込むと、香りが苦手と思う人も多いようです。

ラベンダーをポプリにするのは花が開き切る前に

ラベンダーの小さな花が咲ききってしまうと、ドライフラワーにした時ぼろぼろと花が落ちてしまいます。
ラベンダーをドライフラワーにするときは、小さな花がどれも開く前に切って日陰に干すようにしましょう。

シリカゲル(ドライフラワー用)に埋めて電子レンジの500Wで1分30秒ほど加熱すると色も香りも長持ちするドライフラワーに仕上がります。

サシュにして枕元に置いておくと、優しい香りがイライラを沈めてくれて安眠を約束してくれます。

まとめ

ラベンダーというと、一般的には富良野のラベンダー畑のイメージから、イングリッシュラベンダーを連想する人が多いのですが、寒さに弱い品種も多く、もともとカラッとしていて雨の少ない、あまり暑くない地域である地中海沿岸が原産地なので、日本の高温多湿にも耐えられない品種が多くあります。

ラベンダーそのものは、決して弱いわけではなく、環境にあった品種を栽培すると、水やりもそれほど必要ではないため、あれこれ手をかけなくても、病害虫もつきにくいので育てやすい植物です。

品種が約20種あり、花の形状も葉の形状も個性的なものが多いため、いろいろ育てたくなるものですが、育てる地域の環境に合わないと夏越し・冬越しに手間がかかってしまいます。
花の形状や色よりも、育てる地域の環境にどれなら合うのか考えて栽培するようにしてください。

ポプリなどで香りも楽しみたいときは、蕾をドライフラワーにすると扱いやすく香りも強く長持ちします。

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