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赤玉土を極める。赤玉土ってどんな土?

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園芸用として安価で、栽培する相手を選ばない万能選手として愛用されている赤玉土は、文字どおり赤土の玉(粒)状の土。一般的な培養土は、赤玉土腐葉土肥料などを混ぜ合わせて作られています。
粒の大きさでぴったりの植物も変わってきます。

赤玉土を使いこなすためにも、赤玉土について基礎知識を身につけましょう。

赤玉土は粒状の赤土でできた基本用土

赤玉土鹿沼土と、主に採取される場所はほぼ同じで、鹿沼土よりも上の層から採取されます。
粒状に人工的に作られるのではなく、採取された土をしばらく乾燥させてから、粒の大きさで分類されます。
大きさの分類や、粒の硬さ・もろさなどの規格はメーカーによりまちまちです。

赤玉土を800〜900℃で焼き固めたものを「硬質赤玉土」といいますが、温度や焼き加減なども、メーカーによってまちまちです。

焼き固めてあるため硬質赤玉土の方が普通の赤玉土より硬い反面、保水性が悪くなっています。

赤玉土を水に入れて、その水のPHを調べると弱酸性であることがわかります。
赤玉土は、酸性では十分に育たないような植物の栽培にも適していて、広範囲の植物の栽培に適用できます。
手ごろで確実な検査アイテムとしては、PH試験紙がおすすめです。

基本的な培養土を赤玉土で作るには

植物は根でも呼吸するため、土と土の間に隙間がある状態が栽培に適した状態です。
赤玉土は粒状なので、植物の根が呼吸しやすい環境を作ってくれますが、赤玉土だけでは肥料分を含んでいないため、腐葉土肥料を混ぜ合わせて培養土を作る必要があります。

通常の草花を栽培する場合は小粒の赤玉土を使って、赤玉土腐葉土=2:1の割合で混ぜ合わせたものを基本用土として、肥料やぼかし肥を少量加え混ぜて培養土にします。

市販の培養土はこれに加えてバーミキュライトやピートモスなど、土をふかふかにする用土なども混ぜて作られています。

まずは基本の用土を作って栽培してみて、その時の水持ちや植物の生育状態から、もっと水持ちをよくしたいとか、ふかふか度合いを強くしたいなど、改良点を見つけて自分好みのブレンドに変えていくのも園芸の楽しみの一つです。

粒状の土【赤玉土】を使う意味

菜園などでは牛糞や鶏糞と言った堆肥なども大量に加えていくことで、バクテリアなどの有機物が徐々に働いて土を粒状にしてくれますが、ベランダ菜園などではにおいの問題もあって、おいそれとそれらを使うことができません。

ベランダ栽培など、植木鉢やプランターで植物を栽培する場合、有機物の働きから土が粒状になるように土づくりをするのではなく、赤玉土をうまく使って、粒状の土を利用した植物栽培をするようにします。

赤玉土の周りや袋の隅に、微細な赤土が混じっていることがあります。この赤土のことを「みじん」といいます。
赤玉土がつぶれてもみじんになり、みじんは粒状ではないため植物の根の呼吸を妨げてしまいます。

みじんが混じらないようにあらかじめふるいにかけてから赤玉土を使うようにしましょう。
植物を長い間栽培していると赤玉土がつぶれてみじんになってしまい、根の呼吸を妨げるようになるので、粒がつぶれてきた時はすぐに植え替えるようにします。

赤玉土は粒の大きさで用途が違う

赤玉土は、極小粒〜大粒まで、大きさ別に袋詰めされて販売されています。
粒が大きい方が粒と粒の間の隙間が大きいのでより排水性が高い、いわゆる「水はけのよい土」になり、粒が小さいほどより保水性が高い、いわゆる「水持ちの良い土」になります。

赤玉土の小粒は草花や一年草に、中粒は樹木や水はけを好む多年草の栽培におすすめです。
大粒になると、鉢底石の代わりに使う方も多いのですが、潰れてくるとかえって水はけが悪くなってしまうので、注意が必要です。

赤玉土を挿し木に使う場合は、中粒でも小粒でもお好みで、水切れがないように気を付けて栽培します。
種まき用土として使うのであれば、種が隙間にはまり込まない小粒か極小粒を使った方が扱いやすくなります。
挿し木も種まきも、肥料分がない状態で行うので、赤玉土単独で用いるのがおすすめです。

使用済みの土を赤玉土を使って再生する

枯れてしまった植木鉢の土は1週間以上放置しておき、しっかり乾いてから鉢を外して、鉢底石・根や枯れた枝・残った土に分けます。

鉢底石は洗って十分に天日干しして日光消毒したら再利用しますが、病害虫が気になるときは、熱湯をかけてから使うようにしましょう。

根や枯れた枝は燃えるごみとして処分し、残った土を目の細かめのふるいにかけ、ふるいの上に残ったものだけを再利用します。
ふるいを通り抜けたものは「みじん」なので、再利用できません。

ふるいの上に残ったものは熱湯をかけてから天日干しして日光消毒し、新しい赤玉土腐葉土と混ぜ合わせて基本用土にします。

熱湯を使うときにはやけどをしないように注意してください。

赤玉土が水槽の底土に使えるというけれど

赤玉土をメダカ水槽の底土に使うとよいとすすめられていることもありますが、赤玉土は潰れやすいため、ポンプを使う場合にポンプが詰まりやすく故障の原因になりやすいので、メダカなどの飼育に慣れていない方は使用しない方がおすすめです。

ポンプ類を一切使わないビオトープを志している場合のみにしておいた方が無難でしょう。水槽の底には赤玉土ではなく小粒状の小石を使うのがおすすめです。

まとめ

赤土の粒状の土の「赤玉土」は、同じような粒状の鹿沼土と似ていますが、鹿沼土より赤みの強い色をしていて、酸性の鹿沼土と違って弱酸性のため、たいていの植物の栽培に利用することができます。

粒状に加工しているのではなく、採取後乾燥させてから粒の大きさごとに極小粒〜大粒に選別しています。
粒の大きさについては厳格な規格はないので、メーカーにより差があります。
小粒は草花の栽培に、中粒は樹木や多年草の栽培に向いています。

植物は根でも呼吸し、粒状の土が根の呼吸を助けるので、鉢植えやプランターで植物を育てるときの培養土の基材として粒状の赤玉土がよく利用されています。

粒がつぶれてできた「みじん」は根の呼吸を妨げてしまうので、赤玉土の粒がつぶれてきたら植え替えるようにしましょう。

赤玉土を使いこなそう。赤玉土の使い方。

赤玉土を使って植物の栽培にチャレンジしてみましょう。

単にザーッとなんにでも混ぜるだけでなく、使い方を知って粒の大きさなどでも使い分けてみましょう。どんな風にすると失敗なく使いこなせるのか、植え替えたほうがいい状態はどんな状態なのか、詳しくご紹介しましょう。

赤玉土は植物の根の呼吸を助ける粒状の土

植物を栽培するのに適した「よい土」は、適度に湿り気があり、ふかふかでもぎゅっと握りしめるとほろほろと崩れる塊になるような土をいいます。

土の中の堆肥などの有機物を微生物が分解すると、肥料分を豊富に含ませるだけでなく、土を小さな塊に固めて粒状の土にしてくれます。
粒状の土が寄り集まった「よい土」は、植物が根でも呼吸するのを助けてくれます。

菜園などで有機肥料を使った「土づくり」を行うのは粒状の土が集まった「よい土」を作るためですが、プランターや植木鉢で植物を栽培する場合、においの問題もあって堆肥を使って土づくりをするのを推進していくには無理があります。

そこで、もともと粒状の土である赤玉土を利用して、植物の呼吸がしやすい土をその場で作り出すようにします。

粒が大きいと水はけ、小さいと水持ちがよくなる

赤玉土は粒の大きさごとに極小粒〜大粒などに分けて販売されています。
粒が大きいものは、粒と粒の間の隙間が大きめになるので水はけがよい土になり、粒が小さいものは粒と粒の間の隙間が小さく、それぞれの粒が水を含むので水持ちがよい土になります。

大まかに分けると一年草や小さな草花を育てる場合は小粒の赤玉土、樹木や根を張る多年草を育てるのであれば中粒の赤玉土といった具合に、根がどれくらい水を欲しがるかで分けて使います。

しかし、育ててみて、ちょっと水はけがよすぎて乾きすぎている気がするときはより小粒の赤玉土腐葉土の割合を増やしてみるのがおすすめです。
逆に水持ちがよすぎて枯れそうなときは粒がもう少し大きめの赤玉土や、川砂などを混ぜて水はけを改善するなどの工夫が必要です。

生育の様子を見てブレンドを改良すると植物が見違えるように生き生きとしてくることがあるので、水と肥料と日当たり以外の生育条件として、赤玉土の土の粒の大きさから水持ちを改善できれば効果的です。

赤玉土単体は無菌状態で肥料分ゼロ

赤玉土単体は無菌状態で肥料分が含まれていません。
培養土として単体で使用することはほとんどなく、赤玉土だけを使うケースは、肥料分が控えめな方が育ちやすい品種の多肉植物の栽培や、挿し木・種まき用土として用いるときのみなのが一般的です。

肥料分があるとさし穂が傷みやすい挿し木や、種にすでに発芽に必要な養分が含まれている種まきなどでは、肥料分が含まれていない赤玉土は、水持ちもよいのでぴったりの資材になります。

赤玉土に腐葉土や肥料を混ぜて培養土をつくる

一般的な培養土には植物の栽培にちょうどいい粒度や肥料分が用意されていますが、自分で育てる植物に合わせた培養土がブレンドできるとさらに園芸の幅が広がります。

肥料成分そのものは堆肥に比べるとかなり落ちますが、土をふかふかにする腐葉土は、においが穏やかで扱いやすい有機資材です。
肥料分としては、しっかりと分解熟成されていてにおいも少なく、少量でとてもよく効く「ぼかし肥」「完熟たい肥」を加えることで不足分を十分に補うことができます。

赤玉土腐葉土=2:1の割合でよくかき混ぜてブレンドし、水も加え混ぜてぎゅっとつかんだらほろほろと崩れるような塊になる状態に仕上げます。

肥料分については、ぼかし肥は本当に少量でよく効くので、肥料過多にならないように、20リットルに対して大さじ1杯程度までを目安に少量をブレンドするようにしましょう。
根に直接肥料分が当たると根が傷むことがあるので、肥料分を混ぜていない土の間に肥料分を混ぜた土を挟んで使うようにします。

慣れてきたらふかふか感をアップさせるためにバーミキュライトやピートモス、もみ殻燻炭など、様々な園芸資材を加えてアレンジすることにも挑戦して、自分にぴったりの培養土作りにチャレンジしてみましょう。

有機肥料を使いこなすには

有機栽培にあこがれる人は多いのですが、ベランダ栽培の場合、牛糞や鶏糞と言った堆肥はにおいもきつく虫を呼びやすいのであまりおすすめではありません。

ホームセンターなどの室外で安価に販売されている堆肥は「完熟たい肥」と書いてあっても熟成が不十分でにおいが強いものが多いので、プランターや植木鉢に有機肥料を使うのであれば室内で販売されていて、少量でも値段が比較的高い有機肥料を購入するようにします。

しっかりと熟成されていれば不快なにおいが少ないので、密封されているとにおいも確認しにくいのですが、袋の上からでもにおいがしないか確認しておくことも大切です。

購入後、開封してやはりにおいが強い場合は、少量の水を加えてから口をよく縛って、日当たりの良いところにしばらく置いておいて熟成を進めるようにします。

粒がつぶれてくると根が呼吸できなくなるから

赤玉土を長く使っていると粒がつぶれてただの赤土に戻ってしまいます。粒状ではない赤土は「みじん」と呼ばれ、根の呼吸を妨げるだけでなく排水性も悪くしてしまうので、植物の栽培に使えなくなります。

水やりをしていて水を吸わなくなってきたと思うときは根詰まりしている以外に、赤玉土がつぶれてきている場合もあります。
植え替えの時期を見計らって植え替えを行うようにしましょう。

粒がしっかりしている赤玉土培養土として再生利用することができるので、天日干ししてしっかり日光消毒してから新しい培養土材料として利用していきましょう。

まとめ

赤玉土は弱酸性の粒状の赤土で、無菌状態で肥料分がないため、単独では肥料分をあまり必要としない品種の多肉植物の栽培や挿し木・種まき用土として利用します。

腐葉土とブレンドしてぼかし肥や完熟たい肥も加え混ぜて培養土として使うこともできます。もともとそれらがすでにブレンドされている市販の培養土赤玉土を加え混ぜて粒度や水はけを改良する使い方もできます。

菜園などでは有機物をバクテリアなどの微生物に分解させることでよい土づくりができますが、そういったことができないプランターや植木鉢にはすでに粒状になっている赤玉土を利用することで植物の生育を助けます。

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