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多肉植物を育てよう。100均多肉植物でもすくすく育つワザ

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100均多肉植物はそのまま育てようとすると、あっという間に枯れてしまうこともしばしばです。
そんなことにならないためには、それぞれに適した土に植え替えて、置き場所も品種に合わせて変えるようにする必要があります。

水やり三年と言いますが、枯れる原因の第一位は水のやりすぎが原因です。
どうやって水をあげたらいいのかも含めて、100均多肉植物でもすくすく育てられるテクニックをご紹介しましょう。

100均多肉植物は幼苗なのでデリケート

100均で売っているようなものだから二等品・粗悪品に違いない」「100均で買ったものが育つはずがない」と思っている方は多いかと思いますが、そもそも植物が元気に育つかどうかは芽が出た直後では何とも言い難いかと思います。

100均多肉植物は、まだ小さい幼い苗「幼苗」なので、環境への適応能力が高い状態ではありません。
ベビーは適切な世話をしてあげないと簡単に体調を崩しますが、それは植物でも同じことです。

小さいからデリケートなのであって、粗悪品だから弱いわけではないのです。

掘り出し物!流通のハンパものを手に入れよう

多肉植物の栽培にいろいろチャレンジしていくうちに、ユニークな生態のもの、なんだか心惹かれる形のものなど、いろいろ魅せられて、あれこれほしくなってきてしまいますが、中には「えーっ、こんなにするの!?」と思うようなびっくり価格の多肉植物も存在します。

「欲しいけど高いなぁ」と思って手が出ない多肉植物が、売れ残りの「見切り苗」になって売られているのに出会えたらどんなにいいだろうと思いますが、なかなかチャンスはめぐってきません。
そんな高価な多肉植物は、100均多肉植物の中に混じっているはずがないと思いがちですが、見切り苗に混じっているのと同じくらいの確率ですが、さりげなく混ざっていることもあります。

通常の流通価格を知っているがため、「なぜこれがここに!?」と愕然としてしまいますが、入荷直後の100均多肉植物にはままあることです。

多肉植物に限らず、植物を育てるとき、挿し木したり種をまいたりしたものが100%育つことは考えられません。
なぜかうまく育たないもの、芽が出ないものも何点か出てきます。
出荷に必要な株数よりも多めに栽培しておかないと、出荷するとき数が足りなくなってしまいます。
どうしても流通上余分の「ハンパもの」が必ず出てしまうため、通常は高価なのに100均多肉植物に混ぜられてしまうことがあるようです。

こういった掘り出し物に出会えた時、ずっと育てたいと思っていたものに破格値で出会えた喜びとともに、これを見逃さない眼力を持ち合わせたガーデナーとしての力量が付いたことが誇らしくなります。

買って来たらすぐに植え替えて

多肉植物に限らず、100均観葉植物は一律に同じ土に植えられています。
土というよりも、種まき用土のような可燃ごみに出せる食物繊維オンリーの黒っぽい土に植えられているのが一般的です。
もともと植えられているこの土は、葉っぱや茎に水をためる性質のある多肉植物の多くには水持ちがよすぎて、ベストとはいいがたい環境になっています。

多肉植物の植え替えの適期は春か秋の気候の良いころですが、ぐずぐずしていると枯れてしまうので、植え替え適期でなくても買って来たらすぐにその植物に最適な土に植え替えるようにしましょう。

100均多肉植物であっても名前は書かれているのがほとんどなので、最適な土がわからないときはネットで検索して、複数育て方を書かれたサイトを見て、「これで育てるのが一番よさそうだ」と思う環境においてあげましょう。

たいていの多肉植物は小さな粒状の「多肉植物用の土」を用いれば失敗なく育ちますが、どんな世界にも変わり者はいるので、調べられる範囲で調べて、適切な環境においてあげるようにしましょう。

根を傷めないように土を優しく落とし、新しい土にグラグラしないように植え、鉢底から水が流れ出るまでたっぷりと水やりして、明るい窓辺に1週間程度置いてから、それぞれにぴったりの置き場所に移してあげましょう。

根があまり広がらないから小さい器に植えても

多肉植物は幼苗か否かにかかわらず、大部分が根をあまり大きく広げて育たないため、ぎっしり詰め込んで育てることもできます。
小さな器で育てることも可能なので、ユニークな器に栽培して楽しむこともできます。

品種の異なる多肉植物同士を寄せ集めて寄せ植えにしても管理がしやすいケースが多いので、葉色や形が色とりどりの多品種の寄せ植えも楽しめます。

ただし、同じ多肉植物でも、冬だけ休眠するもの・夏と冬、休眠するものもあって、休眠期は水をほとんど必要としないため、休眠期が違うものを混ぜて育てようとすると、管理が非常に難しくなるので、多品種を寄せ植えするときは性質の同じもの同士をそろえるようにしましょう。

日当たりを好むもの・日陰を好むもの、ある程度水を欲しがるもの・乾燥を好むもの、寒さに当てたほうが良いもの・10℃以上でないと枯れるものなど、生育や置き場所にも影響する性質の違いも、なるべく近い性質のもの同士をそろえるようにしましょう。

エケベリアは日当たりの良い屋外で

100均多肉植物で品ぞろえが多く販売されているものに、サボテンとエケベリアがあります。
サボテンは耐寒温度以上の環境であれば明るい窓辺でも屋外でも育てられますが、エケベリアは冬の寒さが厳しい期間以外、できる限り明るい屋外で生育させます。
室内栽培していると、あっという間に弱って枯れてしまうので、エケベリアを購入するときは室内栽培を考慮しないようにしましょう。

水やりは表面の土がしっかり乾いたらたっぷりと

一口に多肉植物と言っても、好む水の量は品種によって異なります。
基本的な水やりは、表面の土がしっかりと乾いたら底から流れ出るまでたっぷりと水やりします。
底穴のない器で育てる場合は、上から水をたっぷり与え、上からできる限り水切りします。

例えば、ハオルチアなどは表面の土が乾ききる前に水やりするのを好み、サボテンは土がからからに乾くまで待った方がよく、サンセベリアに至っては月に一回でも多いときがあります。
それぞれに性質が違うので、基本は「表面の土が乾いたらたっぷりと」ですが、植物の状態を見て加減をしていきましょう。

多肉植物の水やりは冬だけでなく夏も控えて

冬の寒い時期、多肉植物のほとんどが休眠して厳しい寒さを乗り越えようとします。
乾燥した状態の方が寒さに耐えられるので、冬の休眠期は水やりを極力減らします。

真夏の炎天下、サボテンも含めて多肉植物の中には休眠してしまう品種が多くあります。
炎天下、多肉植物がぐったりして枯れそうな雰囲気になると「水が足りないから枯れそう!」と思って水をやりがちですが、休眠期に水をやると一気に本当に枯れてしまいます。

休眠期は水を吸わないので、枯れそうだと思っても水やりは控えて、季節が変わるまで風通しの良い明るい日陰において様子を見るようにしましょう。
また、枯れたから失敗と思って捨てたりしないようにしてください。

しわしわになったとしても、春あたたかく・秋涼しくなってから水やりすると元気を取り戻し、新芽が出てきます。

まとめ

100均多肉植物は、まだ小さくてデリケートな状態の幼苗なので、購入後すぐに適切な土に植え替えることで、どんどんと大きくしていくことができます。

100均観葉植物多肉植物に限らず、一律に同じ土に植えられていて、この土は多肉植物に最適とは言いがたい土です。
小さな粒状の水はけのよさそうな「多肉植物用の土」に植え替えると失敗が少なくなります。

品種ごとに耐寒性や耐暑性、好む日照条件、水の量など微妙に異なるので、様子を見て加減するようにしましょう。

性質の似たもので形や色の違うものを寄せ植えにしたり、小さな器で育ててみたり、アレンジや植え方を工夫することでも多肉植物の栽培を楽しむことができます。

間違いだらけの多肉植物の管理法を見直そう

多肉植物がどんなものかというと、一口で言うなら葉っぱが肉厚な植物全般のことをさし、サボテンもエケベリアもアロエも多肉植物です。

でも、品種によって、「枯れた!?」と思うほど弱る時期「休眠期」がそれぞれ違っていて、対処方法を誤ると枯らしてしまいます。
置き場所も、日陰や明るい窓辺が一番と思い込みがちですが、屋外でないと栽培が難しいものもあります。
水やり方法も、霧吹きで毎日しゅぱしゅぱが最悪のやり方ですが、この方法が一番だと思っている方も多いものです。

間違いだらけの勘違いが多い多肉植物の育て方を見直してみましょう。

水やりは土が乾いたら底から抜けるまでたっぷりと

多肉植物の水やりをするときは、表面の土がしっかりと乾いてきたら、鉢底から水が流れ出るまでたっぷりと水をあげるようにし、鉢皿などに流れ出た水をためないようにします。

指で触って土が湿っているようでは水やりするにはタイミングが早すぎます。
葉っぱや茎の中に水分をためて、砂漠などの過酷な環境でも育つようになっているので、メリハリのある水やりが多肉植物には合っています。

水やりをするときは葉っぱに水をかけてもよいか否かは、賛否両論あります。
ハダニなどが付いたときは、葉っぱを強めのシャワーで洗い流すと元気になりやすいので、葉っぱにも水をかけたほうがいいかと思いますが、水がいつまでも葉と茎の間にたまっていると腐ってしまうこともあるので注意が必要です。

穴のない器の水やりは上から水を捨てる

鉢穴のない器で多肉植物を育てているときの水やりは、水やりも水切りも上からが基本です。
土が流れてしまわないように気をつけながら水をたっぷりと注ぎ、上まで水が上がってきたら、土を流してしまわないように手を添えて水を上から捨てて、できるだけ水切りをします。

土の表層が固める化粧砂などを使っていることもありますが、根が呼吸をしずらいので、できれば取り除いて多肉植物用の土に入れ替えておきましょう。

多肉植物は水を控えると越冬しやすい

冬の寒さが苦手なものが多い多肉植物は、冬は水を極力あげないで休眠状態にして冬越しさせた方が、寒さに耐えることができるようになります。

冬季の水やりは1か月に1回程度までにしておき、特に乾燥を好むサンセベリアなどは、12月〜3月くらいまで一度も水やりをしない方が元気に越冬できます。

ハオルチアなどぷにぷにとした多肉植物に長く水をあげずにいると、くたびれたようになってしまうケースもありますが、気温が高くなってきてから水をあげることでプリッとした状態に戻るので、あげたくても水やりは我慢するようにしましょう。

多肉植物は夏にも休眠することも

セネキアやコノフィツムなど、冬に活動が弱くなるだけでなく、夏にも活動が弱くなって休眠する多肉植物があります。

夏の暑い時期に葉っぱもなくなり、しわしわになって元気がなくなってくるため、「枯れてしまった!?」と動揺してしまうこともありますが、休眠期に入っている場合は秋になって涼しくなってくると元気を取り戻してきます。

夏の暑い時期に元気がなくなってしまった多肉植物は日陰の風通しの良いところに置き場所を変えて、秋に涼しくなるまで水やりをしないでおいておきましょう。 秋、9月に入ってから、水やりを再開すると葉っぱも出てきてみるみる元気になります。

枯れそうでも休眠期は水やり厳禁

多肉植物が枯れるときは、ぶにぶにして腐ったようになり、異臭がすることが多くあります。
春や秋にずっと水やりしないで干からびてしまったわけではない場合は、干からびたように枯れそうに見えるだけで、枯れそうなのではなく活動を休止した休眠期なので、水やりを控えて、風通しの良い場所に置き場所を変えるようにしましょう。

冬の場合は明るい窓辺において、暖かい春になるまで様子を見ます。
夏の場合は涼しい日陰において、秋になるまで様子を見ます。

休眠期は活動を休止しているので水を吸わないために、水をあげることで本当に枯れてしまう原因になってしまうので、注意しましょう。

屋外でないと育てにくい品種も

多肉植物の大部分は、明るい室内の窓辺で育てるのに適していますが、エケベリアやアエオニウムなどは、屋外の日当たりの良い場所でないと育てられない品種です。

冬の寒さが厳しいときだけ室内の日当たりのいい場所で越冬させますが、それ以外の時期は通年屋外で栽培しないとあっという間に弱って枯れてしまいます。

品種がわからなくて、どちらのタイプかわからないときは、室内の明るい窓辺で育ててみて、春や秋でも弱ってくるようなら屋外向きのタイプなので、明るい屋外に置き場所を変えてあげましょう。

多品種の寄せ植えも可能だけれど

多肉植物は根をそれほど広げないものが多いため、いろいろな品種の多肉植物を寄せ植えにして育てることも可能です。

緑のものだけでなく、赤いものや黄色いもの黄緑色のものなど、色のバリエーションも豊富ですが、コロンとしたもの、丸まるとしたもの、葉がとがったものやまっすぐに伸びるものなど、形のバリエーションも豊富なので多肉植物だけの寄せ植えもユニークなものに仕上がります。

しかし、品種によって、夏にも休眠するもの、室内では栽培が難しいもの、水やりが短いスパンがいいものと長いスパンを好むものなど、性質がまちまちでそれぞれに管理方法が違うので、性質が似たもの同士をそろえないと、管理が難しくなってしまいます。

寄せ植えにするには色や形のバリエーションを考えるだけでなく、管理方法が似たものをそろえるようにする必要があります。

混んできた株の株分け

鉢底から根が伸びてきたり、株が鉢いっぱいに広がってぎゅうぎゅうになってきたものを、「混んできた株」と考えます。

春か秋の生育期に、鉢を外して土を落とし、手で株を割って株分けするようにしましょう。
株分けした直後にすぐに植えつけるのではなく、1〜2日放置しておいて、切り口が乾いてから新しい土に植えるようにします。

水はけのよい小粒の観葉植物用の土を用いて植え替えると失敗が少なくなります。
植えた後水やりをし、次に水をあげるのは表面の土がしっかりと乾いてからにします。
サンセベリアのように特別乾燥を好むタイプのものは、からからに乾いた土に植えて、1か月くらいは水やりを控えます。

乱れてきた株は剪定して挿し木に

枝分かれしたり上や下に伸びてきたりして形が乱れてきた株は、ない方がすっきりする部分をどこからでもバッサリ切り落として剪定して形を整えなおし、切り落とした枝を挿し木にして増やします。

さし穂は、切り口が乾いて根が伸びてくるまで、立てて放置しておきます。
1〜2週間すると根が伸びてきたり、横から小さな新芽が出てきたりするので、新しい株として植えつけるようにします。

まとめ

葉っぱや茎が肉厚で、内部に水をためる習性のある植物を総称して多肉植物と言います。
多肉植物は水をやりすぎて枯らすことが多い植物です。

春と秋の生育期は表面の土がしっかりと乾いてきたら鉢底から抜けるまでたっぷりと水やりしますが、活動を休止する休眠期は水を極力控えて生育期が来るのを待つようにします。

休眠期に枯れかけていると思って水やり頻度を増やすと本当に枯れてしまうので注意が必要です。

多肉植物は明るい室内の窓辺で育てるのが一番と思いがちですが、日当たりの良い屋外を好む品種もあります。

株が混んできたり形が崩れてきたら、株分けや剪定をして株をすっきりさせ、切った枝は挿し木に使いますが、挿し穂は1〜2週間放置して、根や芽が伸びてきてから新しい土に植えるようにします。


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