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アスチルベの魅力。半日陰の庭で葉色と花穂を楽しむ。

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小さな花がたわわに咲き、ふわふわと柔らかい穂が揺れるアスチルベは、日本や中国が原産のショウマやアワモリソウがドイツに渡り、品種改良されて「アスチルベ」として里帰りしてきたもの。

アジサイがオランダにわたって品種改良され、西洋アジサイ「ハイドランジア」として里帰りしてきたものと似ていますが、アジサイと違ってアスチルベは西洋ショウマや西洋アワモリソウとは呼ばれていません。ショウマやアワモリソウは現在も全国の山地で見ることができます。

初夏〜秋にかけて、ふわふわ風に揺れる色鮮やかな花穂とともに葉色の変化も楽しめる、アスチルベの魅力と育て方・管理方法をご紹介しましょう。

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アスチルベは日本の気候風土に合う植物

アスチルベは日本や中国が原産のショウマやアワモリソウがドイツに渡って品種改良された園芸品種なので、日本中どこでも栽培が可能な育てやすい多年草です。夏の暑さには比較的弱いので、夏場や暖地での栽培には水枯れや葉焼けがないように注意が必要です。

原種のショウマやアワモリソウはアスチルベによく似た風情の白い花が多く、今も全国の山地で風に揺れる美しい姿を見ることができます。

アスチルベの栽培に肥料はあまり必要ありませんが、植えこむときに腐葉土を多くブレンドするとよく育ちます。肥料は、緩効性化成肥料を春の芽吹きのとき、開花前、花後の休眠するときに与えるとよく育ちますが、肥料のあげすぎは根を傷めるので、少量与えるようにしましょう。

アスチルベは多湿を好む植物ですが、あまり水が多すぎても根腐れするので、過度に水浸しにならないようにする必要があります。

アスチルベは冬に地上部が枯れ春に芽吹く

アスチルベは冬になると地上部が枯れてしまいますが、寒さに強い多年草です。日当たりで育てた方がきれいな花色が出るのですが、乾燥に弱いので湿り気のある土壌の半日陰で育てた方が管理しやすくなります。

冬に全体に枯れてきたら地際で刈り取っておくと、翌春新芽が土の中から出てきます。新芽の葉色は赤銅色ですが、初夏に緑色に変化していくので、花の咲き始める前でも葉色の変化するカラーリーフとして楽しめます。

アスチルベは寒さに十分に当てないと花芽がつかなくなるので、暖地では花つきが悪くなったり、夏暑すぎて花色が悪くなったりすることがあります。日当たりの良い場所や暖地で育てる場合は、夏は日陰に鉢を移したり、株元をマルティングして根を乾燥から守るなどの工夫をすると管理しやすくなります。

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アスチルベの花は雨に濡れても大丈夫

アスチルベは栽培しているところの気候により開花期が前後しますが、5〜9月に花が咲きます。咲き進むにつれて花色が変化していくのも楽しみの一つです。花がしっかり開花してからでないと水揚げが悪くなるので、切り花で楽しむときは十分に開花してからにします。

花色が悪くなったらなるべく早めに茎の根元から切り取ることで、種をつけるのを防いで次の花が咲きやすくなります。アスチルベは梅雨の長雨の時の方が、花がきれいなくらいで、雨上がりのアスチルベの美しさは見ごたえがあります。

アスチルベは種からも育てられ、本来種まきした翌年からしか花が咲かない植物ですが、種まきしたその年に花を咲かせる品種も出回っています。種よりもポット苗で出回っていることが多く、ポット苗は手に入ったときにいつでも植えつけられますが、春の芽吹きの頃や、冬地上部が枯れてからすぐに植えるのが最適です。

アスチルベは草丈が40〜100cmと大きく育ちますが、地下部もしっかりと育つので、鉢植えで育てる場合は大きめでしっかりと深さのある鉢で育てる必要があります。

アスチルベは寒さに当てないと花芽がつかない

アスチルベは冬になると地上部が枯れてしまうので、室内で鉢を管理すると寒くなっても花が楽しめるかもしれないと考えるかもしれませんが、冬はしっかりと休眠しないと花芽がつかないので、通年屋外で栽培するようにしましょう。

寒さに強いので、寒冷地でも特に冬支度をしなくても十分越冬できますが、逆に暖地の場合は寒さが不十分で花芽が付きにくいことがあります。

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株分け・植え替えは地上部が枯れたときに

アスチルベ鉢植えでも地植えでも育てられ、特に地植えの場合は手間をかけずに育てやすい植物ですが、株が混んでくると花つきが悪くなってしまうので、鉢植えでは1〜2年ごと、地植えでも3〜4年ごとに植え替えて株分けする必要があります。

株分けして植え替えるのは地上部が枯れているときが適していますが大寒のころなどの厳寒期は避けるようにしましょう。腐葉土を多めにブレンドした土に植えるとよく育ちます。株はあまり小さく分けてしまわず、3〜5株くらいをひとかたまりにして植えるようにします。

土を手で落とせるだけ落としたら、手で株を分けるようにします。手で分けにくいときは、カッターナイフなどで切れ目を入れてから手で分けるとうまく株分けしやすくなります。

監修:きなりのすもも
16年前に趣味でバラ栽培をはじめたのをきっかけに、花木、観葉植物多肉植物
ハーブなど常時100種を超える植物を育て、弱った見切り苗や幼苗のリカバリー、
一年草扱いされている多年草の多年栽培などに取り組んでいます。

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