仏像

三界、それは精神段階による行き先

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仏教によく聞く六道輪廻とは、地獄、餓鬼道、修羅道、畜生道、人道、天道の六つです。
真の悟りを得るまで、あらゆる衆生はこの六道を回り続けることになります。
この六道は、各世界に住む衆生の精神段階により、三界(さんがい)という三つの段階に分けることができます。
それは、来世生まれ変わる場所の指針でもあるのです。

欲に溺れる欲界

欲界とは、文字通り欲に溺れる衆生の世界です。
人道、つまり人間の世界から下は全てが欲界に当たります。
ここでいう欲とは、分かりやすい食欲、肉欲などです。これに溺れた結果地獄に堕ちる人もいますので、ほどほどにしておきましょう。
上を見ればキリがありません。これらの欲望、煩悩は生きるために必要な物ですが度を越さないことです。
天上界は基本的に神々の住まう清浄な場所ですが、そこにもカーストはあり、六欲天と呼ばれる下位層もまた、欲界に相当します。
六欲天の住民と人間との違いは、「あまりぶれない」点です。そして、ほんわかと遊び呆けるのが大部分。
ある意味では鈍感と言えます。悩むことがないので修行もしません。「これじゃアカン」とわざわざ人間界に生まれ変わり、より高みを目指す方もいるそうです。向上心のある方もいると言うことですね。

肉体的な欲だけになった色界

欲界よりはずっと清浄な世界が色界になります。しかしまだ修行段階です。
修行をしなきゃ」と禅定(座禅)などの修行をしても、まだいくらかの欲がある場合は色界に生まれることになります。ここでの欲は物質に対するものです。

更なる高み、無色界

その上が無色界。天上界でも最上位に位置します。「欲?そんなのもうないよ」という、清純度ほぼMAXの状態になるとここに来られるのです。
物に惑わされない為、無色界と呼ばれるのですが、それでもまだ完全な悟りの境地ではなく、迷いがいくらか残っています。
修行をする気がなくなりより下に落ちるか、一念発起で頑張れるかは個人次第ですし、その結果もまた個人により変わります。

まとめ

三界に家なしとの言葉がりますが、これは七歳の子が言った言葉です。
お釈迦様がある少年に「君のおうちはどこだい?」と尋ねると「三界に家なし」とお答えました。三界にいる限り、真の救いはない、という意味で家なしといったのです。
本当の幸せとは欲を謳歌することではなく、欲やそこから生じる迷いを完全に断ち切った所にあります。
輪廻を抜け出して行く極楽浄土とは、迷いを捨てた者が行きつく場所です。だから苦が全くないと仏教はさりげなく説いています。

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