仏像

法会とはお坊様の勉強会?

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色々な宗教において、儀式というものが存在します。
仏教では、布教活動兼僧侶たちの勉強会に端を発する法会(ほうえ)がありました。
「勉強会と儀式は違うでしょう」確かにとの通り。しかし、実は結構身近なの行事、この行事共関係があるのです。

起源

やはりと言うか、法会そのものの起源はインドに見られます。
仏教最初期にはお釈迦様が弟子を集めての説法を行っており、その後インド中国仏教が広まるにつれて、高僧による説法、講義などが催されるようになりました。

出世の登竜門だった南京三会

日本では仏教伝来した飛鳥時代、蘇我馬子などにより執り行われています。
奈良時代ともなると南京三会と呼ばれる最重要法会が開始。南京、つまり奈良の都で行われる法会ですが、宮中における御斎会、興福寺での維摩会、薬師寺での最勝会が特に大事な法会とされました。
この南京三会、単なる法会ではありません。「これの講師をやったら僧侶として出世ができる」という、凡夫からすると「何か生臭い」面もあったのです。
宮中も含めた重要な法会なので、講師として選ばれた僧侶は人格や品格に優れた人物が多かったでしょうが、何人かは「これで出世だ、グフフ」という人もいたかもしれません。
他の寺院でも法会は盛んに行われました。寺院や宗派によって『華厳経』や『般若経』などが読まれていたのです。その後、時代が下ると法会の意味も変わっていきます。追善供養や行事として。

お釈迦様の誕生会、灌仏会

これは元々インドでも行われたいわゆる降誕会ですが、現在日本でも行われる法会の一つです。
4月8日をお釈迦様の誕生日とし、「天上天下唯我独尊」のポーズをとった誕生仏(生まれたてのお釈迦様)の像に甘茶をかける行事になります。
キリスト教で言うクリスマスに比べると若干地味かもしれません。
しかし花祭りの異名を持ちます。これはお釈迦様の降誕時、ルンビニー園で花が咲き誇り、母親の摩耶夫人が花をとろうとしたことに由来するとの、結構華やいだ説があるのです。

先祖供養の盂蘭盆会と施餓鬼は、同じ伝説から生まれた法会

夏場のお盆こと盂蘭盆会も、供養としての法会になります。
これは元々、お釈迦様の弟子、目連が地獄や餓鬼道に堕ちた母を救うために奔走した伝承が元になっており、親孝行から先祖供養、餓鬼道から救ったことが施餓鬼(餓鬼道に落ちた者たちへの炊き出しのような物)となったのです。

まとめ

仏教では物事は全て変化するとされます。法会と言う言葉の意味が変わっていくのも必然だったのかもしれません。
勿論、仏門の内容を説くこと自体は、今も変わらずに行われています。重要なのは呼び名ではなく、真心を持って聞く、行うことなのです。

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