ガーデニング

夏のお庭を涼しげに。ルリマツリを自分流に楽しむ

2018-11-19

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夏~秋にかけて、さわやかなブルーや白い小さな花を手毬のように枝の先端に咲かせるルリマツリは、花の少ない時期に心を和ませてくれるお庭にぜひ欲しい植物です。 寒冷地では屋外で越冬できませんが、暖地では庭植のまま冬越しできます。

つるのように枝を伸ばしていき、ある程度伸びたら垂れ下がってくるので、伸びすぎた枝を大胆にカットして樹形を整える必要はありますが、基本的には丈夫な植物です。 伸びすぎた枝を切らずに誘引してフェンスやトレリスに添わせたり、トピアリーにしたり絡ませたりとアレンジして楽しむこともできます。

ルリマツリの花は5~11月と長く楽しめる

ルリマツリは南アフリカ原産で、原産地では常緑ですが、霜に当たると枯れてしまう寒さに弱い低木なので、霜が降りないような暖地では屋外で越冬できますが、葉が落ちてしまいます。「ルリマツリ」というのは和名で、学術名は「プルンバーゴ」といいます。

ルリマツリは真夏は花数が少なくなりますが、生育環境によって差があるものの、5~11月の長期間、青や白の花を次々と咲かせてくれます。花一輪が咲き続けるのは1週間くらいですが、小さな花が寄り集まった花手毬のような花を、伸ばした枝先に次々と咲かせてくれるので、長く花を楽しむことができます。

花のついている枝先のすぐ下に、次の花芽が枝分かれして付くので、花が終わったらすぐに新しい花芽の上で切って、蕾に栄養が行くようにします。

ルリマツリは日当たりの良い庭植がおすすめ

ルリマツリは日当たりの良い場所で育てると花つきがよくなり、庭植で育てる方が鉢植えよりも花つきもよくなるばかりでなく、基本的な水やりは自然任せでよくなるため、世話に手間がかからなくなります。

しかし、耐寒温度が0℃までなので、寒冷地では遅霜の心配がなくなったころ庭に植えて、秋に鉢上げして室内に取り込むようにするか、通年鉢植えで育てて秋に室内に取り込む必要があります。

冬に日当たりの良い室内で育てる場合、ルリマツリの葉が落ちなければそのまま花を咲かせ続けることができます。室内に鉢を取り入れるとき、地上部も扱いやすい大きさに切り詰めますが、花芽を残して剪定しておくと花が期待できます。

ルリマツリの肥料は置き肥と液肥を併用して

春から秋にかけて、肥料切れしなければルリマツリは花を咲かせ続けるので、肥料切れがしないように、毎月、株もとに固形の緩効性化成肥料をひとつかみまき、合わせて規定量に薄めた液体肥料を週一回水の代わりに与えるようにします。

夏以外に花が少なくなってきたら肥料切れのサインなので、すぐに液体肥料を与えて緩効性化成肥料も追加でまくようにします。

ルリマツリを庭植にするときは、植穴に牛糞堆肥を混ぜ込んだところに腐葉土をたっぷりと混ぜ合わせた庭土で植え、さらに鉢植えと同様に株もとに毎月緩効性化成肥料をまいて、週一回液体肥料も与えるようにしましょう。

ルリマツリの植え替えのタイミング

ルリマツリは根の生育が旺盛なので、鉢植えで育てる場合は、1~2年ごと、できれば毎年植え替える必要があるので、毎年植え替えたとしたら、地植えで育てて毎年秋に掘りあげて鉢植えで室内栽培するのと、植え替えの手間そのものは同じになります。

鉢植えで育てる場合も春~秋にかけては屋外で栽培するので、秋に鉢を室内に取り込むのであれば、植え替えをしない場合でも鉢を外して根の状態を確認し、虫がついていないかチェックしてから室内に取り入れるようにしましょう。地上部も扱いやすい大きさになるように切り詰めて、同様に虫を確認しておきましょう。

ルリマツリの植え替えの適期は5~7月なので、通年屋外栽培できる暖地であれば、植え替えの適期に、鉢底から根が伸びてきた時や、水やりしても水がしみてこなくなった時に鉢を外して植え替えをしますが、室内に取り込むのであれば、秋に室内に取り入れるときに植え替えしておくと手間が省けます。

土を1/3程度落として伸びすぎた根を切り詰めて、一回り大きな鉢に新しい土で植え替えます。この場合は地上部も1/2くらいの樹高に切り詰めますが、花芽の上で切るようにします。

水はけのよい土を好むので、赤玉土腐葉土=3:2でブレンドしたものがおすすめですが、一般の培養土そのまま、培養土に少し赤玉土をブレンドしたものなども利用できます。

ルリマツリの水管理

ルリマツリを庭植で育てる場合は、植え付け時にたっぷりと水やりをした後は、夏に日照りが続いて乾燥気味にならない限り、基本的には自然任せにして水やりは必要ありません。

しかし、ルリマツリは基本的には多湿を好み、乾燥しすぎると枯れてしまうので、庭植でも真夏など乾燥気味の時は朝夕水やりをした方が弱らせずによい状態が保てます。

ルリマツリを鉢植えで育てる場合は、土の表面が乾いてきたら、鉢底から水が流れ出るまでたっぷりと水やりしますが、鉢底には水をためないようにします。

真夏に、朝夕水やりしてもぐったりしているときは、土の中の温度が上がりすぎて根がダメージを受けているので、庭植の時は株もとにココピートなどのマルティングをして根を保護してみて、それでもだめなら涼しいところに植え替えるようにし、鉢植えの場合は直射日光の当たらない、涼しい明るい日陰に鉢を移動させましょう。

冬に葉を落としているときは休眠して根が水をすわないので、乾かし気味に管理して、土の乾燥がひどいときだけ天気のいい午前中に水やりできますが、冬に土が湿っていると病気になりやすいので、多少の乾燥であれば水やりは控えるようにしましょう。

ルリマツリの病害虫

アブラムシ・青虫・ヨトウムシなどが付くことがあるので、あらかじめオルトランなどのあまり強くない殺虫剤を株もとにまいておくと寄り付きにくくなります。ヨトウムシが付くと虫が見当たらないのに食害が広がるので、株元を移植ごてで何か所か掘って地中にいるのを見つけて捕殺します。

ハダニやスリップスなどがつくと葉色が極端に悪くなり、周りの木々にもひろがりやすいので、広がる前に状態が悪い枝ごと切り取ってビニール袋に密封して処分し、残った株にベニカXスプレーなどの植物用の殺虫剤を葉の裏表全体にスプレーしておきましょう。

葉の裏表に水がかかるように強めのシャワーで葉水をかけることで、アブラムシやハダニ、スリップスなどをつきにくくでき、少しの虫なら洗い流せるので、虫予防に時々葉水をかけておくのもおすすめです。

ルリマツリを増やして花つきよく育てるコツ

ルリマツリの仲間「プルンバーゴ」は熱帯を中心に約20種類が自生しています。
南アフリカに自生しているプルンバーゴ・アウリクラータ(オーリキュラータ)の和名が「ルリマツリ」です。
プルンバーゴは半つる性の常緑樹ですが、日本の冬では寒さで葉を落としてしまい、暖地でないと屋外では越冬できません。

ルリマツリは青と白の花色がありますが、アジア南部に自生しているプルンバーゴ・インディカはルリマツリにそっくりの花姿の赤い花を咲かせます。

ルリマツリは生育旺盛なのでこまめに剪定して

ルリマツリは生育が旺盛なので、混みすぎた枝を適宜剪定しないとどんどん大きくなってしまいます。
開花期間中や春~秋にかけての生育期間中に強めの剪定をしても、すぐに脇芽が伸びてきてリカバリーして、花も咲かせてくれるので、伸びすぎた枝はどんどん剪定していきましょう。
剪定しないでいると、枝が混み合ってしまい、病害虫の巣になりやすいので、風通しが良くなる程度に剪定してすっきりさせておくのは、植物が元気に育っていくためには欠かせない作業です。
ルリマツリは特に生育が旺盛なので、時々木全体を確認して、伸びすぎていたらその都度剪定していくようにします。

ルリマツリの剪定枝を挿し木に使って

ルリマツリの剪定した枝は、そのまま処分してしまっても構いませんが、10cm程度に切った枝を挿し穂にして挿し木すると、簡単につくので、ルリマツリを増やすこともできます。

ルリマツリは丈夫で育てやすい花木ですが、熱帯花木なので、寒さに強くありません。
暖地でなら屋外で越冬できますが、寒冷地では室内で越冬する必要があり、場合によっては枯れてしまいます。
冬に枯れてしまうことがあるということを予め想定して、挿し木して、もしもの時のために余分のルリマツリを育てておくと、安心感があります。

ルリマツリは熱帯花木なので、気温が高い時期であればいつでも挿し木ができます。
湿らせた苗床に挿し穂を挿して、新しく葉が伸びてくるまでは土が乾かないように、涼しい風通しの良い明るめの場所で管理しておきましょう。

挿し穂がグラグラしないほど根付いてきたら、鉢に植え替えて育てましょう。
ルリマツリは水はけの良い土を好むので、普通の培養土にバーミキュライトやパーライトをブレンドしたものや、赤玉土:腐葉土=3:2でブレンドした土がおすすめです。
冬に鉢を室内管理する場合は、腐葉土を使っていない土のほうがおすすめです。

ルリマツリの花つきを良くするには肥料と日光を

ルリマツリは日当たりの良い場所で育てないと、花つきが悪くなってしまいます。
日光不足ではないのに花が咲かない場合は、肥料が切れています。
ルリマツリは、生育が旺盛で花つきも良い花木なので、肥料をとても多く欲しがります。
緩効性化成肥料を毎月株元にまくだけでなく、液体肥料を週に1回程度、水代わりに与えるようにしましょう。

ルリマツリの水やりは、表面の土が乾いていたら、たっぷりと水やりするようにしましょう。
どんどん開花しているときは、水もどんどんほしがります。
庭植えの場合は特に乾燥が続いているとき以外は水やりの必要はありませんが、水切れすると元気がなくなってしまうので、夏場元気がないときは、庭植えでも水やりするようにしましょう。

冬は乾燥気味に管理したほうが寒さに耐えられるようになるので、生育期より水やり頻度を少なくして管理しましょう。
寒いと水をほとんど吸わなくなりますが、乾燥しすぎても枯れてしまうので、カラカラになるまで水をやらないようにする必要はありません。
冬に水やりする場合は、暖かい日中にたっぷり水やりし、夜、鉢の中が凍らないように注意します。

水はけと風通しの良い場所で育てて

ルリマツリは、低温多湿になると、株元近くが腐ったようになって黒く変色してきて、枯れてしまうことがあります。
通気性の良い土で育てると同時に、気温が下がってきたら水のやりすぎには注意しましょう。
高温期は水をとても欲しがりますが、低温期は欲しがらないので、気温の変化に合わせて水管理を替えておくようにしましょう。

株が混みすぎても通気性が悪くなってしまうので、混み枝がないように注意しながら、枯れた葉や花があるときも、早めに剪定して取り除いておきましょう。

ルリマツリは生育が旺盛なので、他の花などと寄せ植えすると一緒に植えた花を駆逐してしまうので、寄せ植えには使わないで、周りと間を開けて植えるようにしましょう。
自分の枝が混み合うときだけでなく、他の植物と混み合ってきても病気になりやすく、ルリマツリの病気は他の植物にも移りやすいので、スッキリした環境で育てるようにしましょう。

それでも寄せ植えにルリマツリを使いたいときは、鉢ごと鉢に植え付けて、根が伸びすぎないようにしておきます。
根の伸びる範囲が制限されているので、ルリマツリの地上部分の茎や葉も伸びる勢いはある程度セーブできます。

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