ガーデニング

ベランダ・室内栽培に最適な「バーミキュライト」を使いこなす

2018-11-14

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ふわふわと軽くてキラキラしているものが混じった園芸資材の「バーミキュライト」は、培養土肥料ピートモスなどと一緒に販売されているのをよく見かけますが、買ってみたものの、そもそも何でできているのかも分かりにくいため、どうやって使いこなしたらいいのかわからずそのままになりがちな園芸資材です。

バーミキュライトは非常に軽く、高温で加熱処理して作られているため無菌状態なので虫などの心配がいらない室内栽培やベランダ栽培にも適した資材です。培養土に混ぜ込むとふかふかになり、保水性も高くなります。バーミキュライトの詳しい性質や使い方を覚えてどんどん活用していくとガーデニングの幅も広がります。

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バーミキュライトは原石を1000℃前後で焼成したもの

バーミキュライトは、酸化ケイ素や酸化マグネシウム・酸化アルミニウムなどからなる層状の黒雲母が風化されてできた原石「ひる石」を800~1000℃あるいは1000℃以上の高温で焼成して作られる、高温加熱加工された土です。

ひる石は、高温加熱するとヒルのよう膨れて大きくなることから名づけられ、焼成してバーミキュライトに加工しますが、ひる石の層と層の間の水分が水蒸気となるときに層の間を剥離しながら膨れ上がらせるため、アコーディオン状に層が重なったように焼成され、元の容積の十数倍に膨らんだ「バーミキュライト」ができあがります。

バーミキュライトは種まきや挿し木の苗床にぴったり

バーミキュライトは、高温加熱されたために無菌状態になっていて、病気や虫などが混入していないので、種まき用土や挿し木用の苗床としても利用しやすい土になっています。

また、アコーディオン状になっているため隙間が多いので通気性に富み、同時に隙間に水分をたくさん含めるので水を含ませた後は乾燥しにくく、通気性を維持しながら種まきや挿し木をした後の水分保持がしやすくなります。

原料にマグネシウムやアルミニウムも含みますが、水には溶けだしにくいので、肥料分を含んでいないことも、種まきや挿し木用に適しています。

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バーミキュライトはベランダや屋上園芸にも最適

ベランダや屋上でのガーデニングでは、用土が軽いことも重要になってきます。バーミキュライトの重さは通常の土の1/10以下なので、屋上緑化で屋根の上に敷き詰めて利用しても過度の重量になりません。

バーミキュライトはアコーディオン状の層の中に空気をたっぷりと含んでいるため、ふんわりとしているだけでなく断熱効果が高く、暑さ寒さで根にダメージを与えにくくなり、植物の生育がよくなります。

バーミキュライトは中性で安定なので、どんな植物でも種類を選ばず用いることができます。

バーミキュライトは単用してもブレンドしても

バーミキュライトは、バーミキュライトだけで栽培する「バーミキュライト単用」でも根の成長を促進させる扱いやすい土ですが、非常に軽いために、植物が育ってくると鉢が軽すぎて風で倒れてしまうなどの弊害がおこることがあります。このため、ある程度の大きさに育った植物の育成に使う場合は、バーミキュライト単用より、他の土とのブレンドの方が扱いやすくなります。

バーミキュライトを水はけの悪い土にブレンドすると土をふかふかにするだけでなく余分な水分も含んで土中酸素量も増やしてくれるので、土壌改良剤としても最適です。焼成されているため安定しているので、肥料や殺虫剤と化学反応する心配もありません。

バーミキュライトは保水性が高いことから、その水分に含まれている肥料分も隙間にため込みやすいので保肥性も高くなり、肥料と水を長く保つために良い状態を長く保ちやすい土を作ることができます。

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園芸以外のバーミキュライトの用途は?

バーミキュライトは園芸用の資材としても有用ですが、それ以外にも有用な材料として、身の回りのいろいろなところで使われています。

使い捨てカイロの原料

バーミキュライトに食塩水を含ませたものと鉄粉が使い捨てカイロに入っています。開封してもむことで鉄が空気中の酸素で酸化して熱を出しますが、食塩と水が鉄の酸化を促進させます。バーミキュライトはカイロの中をサラサラにしながらしっかりと食塩水を含み続ける役割を果たしています。

コンクリートやモルタルの軽量化材

バーミキュライトは溶融点が1300℃以上のため、耐火性に優れていて、かさ比重が0.1なのでとても軽く、コンクリートやモルタルに混ぜる土として使うと優れた耐火性を加味しながら軽量化に役立ちます。

断熱・防音材に

バーミキュライトの隙間のある構造は空気を多く含んでいるため、高い遮音性能・吸音性能を持っている上に断熱性も高いことから、屋根裏の断熱材・防音材としても利用されています。

水分を多く含むことができることからも、結露防止にも利用できます。

包装材料に

バーミキュライトは軽くて取り扱いやすく、複雑な形の物の周りにも詰めやすいうえに衝撃を吸収する緩衝材としての効果も高いため、包装材料としても有用です。液体を吸収する能力も高いうえに安定な物質なので可燃性の液体が漏れた場合にも安心です。

断熱性・保水性も優れていることから、果物や球根などの貯蔵用の包装材料にも使われます。

バーミキュライトとパーライトの違いは

土壌改良用の土「バーミキュライト」は様々なものに応用範囲も広い土と言えますが、「パーライト」なども売られています。「パーライト」との違いなどについてもご紹介したいと思います。

「バーミキュライト」と「パーライト」との違いは?共通点も多い?

同じ土壌改良材として「パーライト」も売られていますが、「バーミキュライト」とパーライトはどう違うのでしょうか。

バーミキュライト」は、原料が鉱物の「蛭石(ひるいし)」、正式には「苦土蛭石(くどひるいし)」から作られているものです。800~1000℃あるいは1000℃以上で焼いて高温加熱加工して作られた土ですね。

それに対して「パーライト」は、火山岩の「パーライト原石」や「珪藻土」などを高温で焼いて作り上げられた人工発砲体です。「パーライト」は真珠のような輝きがあるために名前も付けられています。園芸用の「パーライト」は白い粒状になっていますよね。

また、一方の「バーミキュライト」にはキラキラした鉱物の部分がありますよね。そもそも元になる石が違うということになりますがどちらも石を元に作られたものです。「バーミキュライト」は鉱物を元に、「パーライト」は火山岩を元に作られています。両方とも土壌改良のために高温で焼いて作られた人工的な土という点では同じですね。

バーミキュライト」は、多孔質でとても軽いのが大きな特徴ですが、それも「パーライト」も同じとなります。

両者のガーデニングでの具体的な使い方は

そんな土壌改良材としての両者がガーデニングではどのように使われているのかを具体的に比較していきます。

バーミキュライト」は、多孔質ですが、一度水を含んでしまうと、水分をしっかり保持する透水性の特徴があります。水分保持もしてくれ、無菌でもあるということで、種まき用の土によく使われます。

「パーライト」も多孔質で、火山岩が元のため、水はけと通気性がいいのが特徴です。鉢植えをした場合に特に室内などでは水の管理が難しいのですが、そうした際にも保水性と排水性の両方を維持してくれます。湿度を安定させ管理してくれる土となります。

また、鉢植えには軽くて育てやすくておすすめのものです。鉢植えの水遣りの管理が難しいといった場合にはこの「パーライト」を活用してみるといいですね。

「パーライト」の具体的な使い方としては、土に少し加える程度で大丈夫です。多く「パーライト」を加えると、軽いために雨が続いてたくさん降ると流れ出したりします。土全体の1割~2割ほどを入れる程度にして効果を得るのがいい方法です。

例えば、観葉植物を育てる場合に「パーライト」を加えるとおすすめです。赤玉土6:ピートモス4などで基本の土を作る場合に、排水性を高めるために、赤玉土6:ピートモス3:パーライト1として加えます。

また、逆に保水性の高い土を作るためには、赤玉土5、ピートモス4、パーライト1として使います。排水性、保水性のいいパーライト1を入れて、あとは赤玉土を増やしたり減らしたりしながら水はけを調整して土作りをします。

それに対して「バーミキュライト」は単体でも使われることもあるものです。保水性だけでなく、保肥性があって植物を育てやすい土としてよく使われています。

もちろん「バーミキュライト」も軽いので水で流れてしまう可能性があります。しかし、水遣りを工夫して、一度にたくさん遣らないで細かくジョウロで水をあげることで流出を防ぐことができます。

バーミキュライトが多く使われる場合の配合方法としては、種を蒔く播種床を作る場合には、バーミキュライト5:ピートモス5で配合します。苗を育てる苗床の場合には、土にバーミキュライトピートモスをそれぞれ10%~20%程度を混ぜ込みます。無菌であるという特徴を生かした配合です。

こうして両方とも実際に使った場合に、軽いという特徴があることを知っておきましょう。水遣りの際は流れ出てしまわないようにも気を付けて下さい。

バーミキュライトとパーライトを購入する際の違いは

そんな「バーミキュライト」と「パーライト」を実際に購入する際ですが、ホームセンターやネットで購入することができます。

バーミキュライト」は3リットル、10リットルなどで売られています。小粒と大粒のものがあり、小粒のものは小さな種を育てる場合に用いるのにおすすめです。

一方、「パーライト」は混ぜるだけなのであまり量は必要ありません。2リットルから10リットルなどいろいろありますので必要量で選んでみましょう。粒がS、M、Lなどがあり、大きさがありますので植える植物の大きさと保水性を考えて選んでみるといいでしょう。Sなどの小さな粒の方がより保水性が高くなります。

それぞれの用途でしっかり活用してみませんか

いかがでしょうか。「バーミキュライト」と「パーライト」は土壌改良材として使うという点では同じです。多孔質で軽いという共通点もあり、似た点も多くあります。
用途として種や苗を育てるのによく使われる「バーミキュライト」、室内をはじめとした鉢植えで湿度を管理するのによく使われる「パーライト」など、それぞれに上手に使いながら植物を育ててみませんか。

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