手芸

初心者でもこんなに色鮮やか!押し花作りで楽しむ季節の花

関連キーワード

色とりどりの季節の花や結婚式のブーケのような思い出の花など、このまま枯らしてしまうのはもったいない花は、押し花にするともっと長く楽しむことができます。でも、いざ作ってみるとなんだか茶色くなってガッカリ……という経験はありませんか?

そんなあなたのために、この記事では正しい押し花の作り方や色鮮やかに仕上げる秘訣をお教えします。ポイントをおさえて、もっと押し花を楽しみましょう。

押し花に向いている花は?

押し花は花を乾燥させて作るものですので、単純に乾燥しやすいものほど押し花にしやすくなります。乾燥しやすい花の特徴は、以下の4つです。

・花びらが薄い
・水分が少ない
・花びら同士の重なりが少ない
・大きすぎない

具体的には、パンジーやビオラ、コスモス、ポピー、ミモザ、かすみ草、シバザクラ、ハーブ類などが乾燥しやすい初心者向きの花です。チューリップやバラのように花びらの数が多く重なっているものは、一旦分解して乾燥させたあと組み立てるなど特別な手順が必要になりますので、初心者にはおすすめできません。意外なところでは小学校の夏休みの宿題でおなじみのアサガオも花びらのつき方が特殊なため難易度が高めです。

また、該当の花であればどれでも良いというわけではなく、できるだけ新鮮で傷のない花を選ぶことも重要になります。特に白い花は、わずかな傷であっても押し花にすることで茶色く変色して目立ちやすくなってしまうので注意が必要です。花のピークが終わってから押し花にするのではなく、ピークのうちに押し花にするように心がけましょう。

出来栄えを決める!押し花の下処理

色鮮やかで綺麗な押し花を作るためには、下処理が重要です。一手間かけて下処理を行なっておくことで、仕上がりもぐんと美しくなります。しっかりと処理しておきましょう。 

まず、花の部分だけを押し花にする場合は茎は花の根元から切り取ります。茎を残す場合や花に厚みのある場合、横から見た状態で押し花にしたい場合などは、厚みのある部分や水分を多く含んでいる部分をカッターナイフなどで削いで薄くしておきましょう。厚みをなくすことで、より早く乾燥させることができます。切りっぱなしになってしまいますが、見えない部分なので問題ありません。

押し花の基本的な作り方

下処理が終わったら、いよいよ押し花作りのスタートです。押し花を作る方法としては、紙の間に挟んで重しを乗せる昔ながらの方法以外に、電子レンジやアイロンを使って短時間で完成させる方法があります。

電子レンジやアイロンを使う方法は短時間で完成されられるので色あせが少ないというメリットがありますが、使用する機器や花の状態によって花が焦げてしまったりうまくできなかったりするので、基本的には以下でご紹介するような昔ながらのやり方がおすすめです。

◆用意するもの◆
・ティッシュ、キッチンペーパー、花和紙などの薄紙
・新聞紙
・重し(2kg程度・花の量によって増減する)
・漫画雑誌や電話帳など厚みがある本か板や段ボールなど平面を保てるもの

◆押し花の作り方◆
1. 新聞紙の上に薄紙を敷く
2. 薄紙の上に下処理を行なった花を重ならないように並べる
3. 花の上に薄紙を乗せる
(押し花にする草花の量が多い場合は、2〜3を繰り返して重ねる)
4. 新聞紙を乗せる
5. 本や板を乗せ、その上に重しを乗せる
6. 1週間〜10日後、花が完全に乾燥したら出来上がり

重しがない場合は本や段ボールで1?4を挟み、紐やゴムでしっかりと固定しておくと良いでしょう。花が完全に乾燥しているかどうかは、薄紙の上から触って確認することができます。完全に乾いているとほのかに温かみを感じ、花は紙のようにペラペラになっています。もし触って冷たく感じるようでしたら、まだ乾燥しきっていません。特に乾燥に時間のかかる花の中心や葉などで確認しましょう。

なお、押し花を直接手で触ると手の水分が押し花に吸収されてしまいますので、乾燥後は素手では触らずピンセットを利用するようにしてください。

色鮮やかな押し花を作る秘訣

さて、ここまで押し花の下処理や基本的な作り方をご説明してきましたが、このまま作ると多かれ少なかれ色あせた押し花ができあがってしまいます。押し花を褪色させてしまう原因は、湿気や紫外線です。花の乾燥が早ければ早いほど褪色を抑えることができるので、色鮮やかな押し花を作るためには以下の3つの工夫を行いましょう。

1. 薄紙は乾燥シート(乾燥マット)がオススメ
乾燥シート(乾燥マット)とは、押し花専用に作られている薄紙です。吸水力に非常に優れており、ティッシュペーパーやキッチンペーパーなどよりずっと早く花の水分を吸収することができます。

2. 薄紙はこまめに取り替えよう
薄紙は花の水分を吸収して湿気てきます。吸収力に優れた乾燥シート(乾燥マット)を使用した場合、水分の多い花であれば半日程度でシートがすっかり濡れてしまうくらいです。湿気た薄紙をそのまま使用していては乾燥に余計に時間がかかってしまうので、面倒でもこまめに薄紙を新しいものと取り替えて、常に乾燥した状態を保つようにしましょう。

3. ビニール袋に入れて空気中の湿気をガードしよう
水分は花だけでなく空気中にも含まれています。この空気中の湿気が花に移ってしまわないように、重石を乗せた状態でビニール袋に入れて湿気が入り込まないようにしましょう。乾燥シート(乾燥マット)を使わない場合は、お菓子や乾物に入っている乾燥剤を一緒に入れておくとより効果的です。

また、押し花が完成した後も密封して直射日光の当たらない場所で保管するとある程度褪色を防ぐことができます。しかし、完全に乾燥していても植物であることに変わりはありません。どのような処理を行なったとしても、時間の経過とともに徐々に色が褪せてしまいます。この変化も押し花の味であると捉えて楽しんでください。

もしどうしても色が変わってしまうのが嫌だという場合は、色あせ防止剤を使ってみましょう。「押し花の薬 夢花<むか>」をはじめ、様々な色あせ防止剤が専門店やネットショップで販売されています。完全に褪色を止めることはできませんが、何もしないよりはずっと色が長持ちします。

押し花なら季節の花や記念の花をより長く楽しむことのできます。手間も時間もかかりますがその分愛おしさも増すので、「このまま枯れてしまうのはもったいないな」と思うような植物に出会ったら、ぜひ押し花にしてみてください。できあがった押し花を飾ったり、しおりや絵画などを作るのも楽しいですよ。

▲ページトップ