日本史

【竹取物語】5人の求婚者がほんとダメ男!!かぐや姫からの無理難題への対応と言い訳がが酷い

2017-12-15

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老いも若きも誰もが知ってるかぐや姫の物語。「源氏物語」には『物語の出で来はじめの祖なる竹取の翁』と紹介されるように、日本で最古の物語として有名です。
竹の中から女の子が出てくるなんて、ファンタジー!と思っている方も多いと思いますが、元になる物語をじっくり読んでみると・・・登場人物のうちかぐや姫に熱烈求婚する5人の貴公子がものすごいダメ男なのです!

今回は、竹取物語に出てくる5人の貴公子の面白いほどのダメンズぶりを、現代語に超訳してご紹介していきたいと思います。

かぐや姫が出した5人の求婚者たちへの無理難題

竹取物語は「かぐや姫」の昔話として有名なので、あらすじは割愛させていただきます。
皆さんが小さい頃に読んだ絵本を思い出してくださいね。

さて、かぐや姫は結婚の条件として5人の貴公子にそれぞれ無理難題を出します。

<5人の貴公子とかぐや姫の出した難題>
・石作皇子(いしつくりのみこ)→仏の御石の鉢
・庫持皇子(くらもちのみこ)→蓬莱山の、根は白金、茎は黄金、白い珠の実の付く枝
・右大臣阿部御主人(うだいじんあべのみうし)→唐土にある火ねずみの皮衣
・大納言大友御行(だいなごんおおとものみゆき)→龍の首の五色の珠
・中納言石上麿呂足(ちゅうなごんいそかみのまろたり)→燕の子安貝

それでは、かぐや姫と結婚したい5人は、かぐや姫のおねだりにどう対応したのでしょうか。1人について詳しく物語を追いかけてみましょう。

石作皇子

仏の御石の鉢を探しに行くことになった石作皇子は、最初はやる気があったのですが、「いや、でも天竺に二つとないような鉢をわざわざ遠くまで探しに行ってもみつかるはずないよな・・・」と思い直します。

そこで、かぐや姫には「今、これから天竺行ってきます!」と知らせて置き、三年ほどたった後に、大和の国にある山寺で、真っ黒にすすけて汚れている石の鉢を手に入れました。それを錦の袋に入れて花を結び、かぐや姫の家に届けます。受け取ったかぐや姫は鉢の中に入っている手紙を読みます。
「海を越えてはるかに遠い天竺まで探しに行き、ようやく手に入れましたが、その苦労にはほんと、涙が流れました!!」
これを読んだかぐや姫は、
「仏の御石の鉢ですから、どこかに光があるはずですのに、蛍の光ほどもありませんね。そこら辺の小倉山でいったい何を探してきたのでしょうか」
と返します。かぐや姫からの返事を読んだ石作の皇子はめげずに返事を書きました。
「あなたが輝きすぎるから、鉢の光りが消えてしまったのかも。そう思って鉢を捨てたけれど、やっぱりあなたと結婚したい!」
かぐや姫はスルーしました。

庫持皇子

蓬莱山の珠の枝を取りに行くことになった庫持皇子は、たいへんな策略家。
職場である朝廷には「筑紫の国に湯治に行ってまいります」と休暇届を出し、かぐや姫の家には「蓬莱山に行ってきます」と使いを出しました。お仕えしている家人は主を皆で難波まで見送りました。

ところが、じつはこれ「私は都にはいません」アピールでした。3日ほどしてから難波まで戻ってきた庫持皇子。こっそり人が近寄れないような家を作り、かまどを三重に囲み、その中に雇った腕の立つ鍛冶細工師を6人と自分も一緒に籠り、豪華な珠の枝を作らせました。

非常に立派なのができたのでこっそり難波に戻ってきた庫持皇子は、ワザと疲れた風を装い、迎えが来るのを待っていました。立派な長櫃で都に運ばれた珠の枝・・・。庫持皇子の帰還はかぐや姫の耳にも入ります。「ホントだったらどうしよう!」かぐや姫は気が気ではありません。
そして倉持皇子はかぐや姫の元にやってきました。わざわざ旅装束のままで!
『手ぶらで帰る気なんてなかったよ』なんて言うキザな手紙を枝に結んでいます。おじいさんも「自宅にも帰らず真っ直ぐここに来てくれているし、もうこの人に決めなさい」なんて追い打ちを掛け、いそいそと二人の寝室の準備まで始めてしまいました。

おじいさんが「これはどんなところに生えていたんですか?」と聞くと、倉持皇子、冒険譚を盛りに盛って話します。本人もウットリ、おじいさんもしきりに感心しているところに、なんとあの6人の鍛冶細工師が、賃金未払を訴えにやってきました。もはやこれまで、と落ち込んでいたかぐや姫は元気を取り戻します。
「本物だと信じましたが、嘘の言葉で飾り立てた偽物でしたのね」
という手紙を添えて、枝を返しました。

右大臣阿部御主人

火ねずみの皮衣を探すことになったお金持ちの阿部御主人は、つてと豊富な資金を使い、中国インドを探してもらいようやく手に入れます。途中追加料金が発生しましたが、かぐや姫と結婚するためです、お金は惜しみません。阿部御主人は購入した火ねずみの皮衣を持ちかぐや姫の元へと向かいます。添えた歌には 「あなたへの愛情の炎でさえも燃やせない火ねずみの皮衣、ようやく手に入れて恋わずらいの涙で濡れていた私の袖も乾きました」とあります。

当然ながら、「本物かどうか確かめましょう」となりました。阿部御主人は高い金を払った分自信があります。・・・燃えました。

かぐや姫は顔色を失う阿部御主人に返歌を送ります。
「燃えてしまうと知っていたら、燃やしたりしないでキレイなまま眺めていたのに。残念ですわ」

大納言大友御行

さて、こちらは龍の首の五色の珠を手に入れることになった大友御行です。家来を集めて「お前たちは家来なのだから私に逆らってはいけない」と命令して、たくさんの資金を渡し、龍を探しに出しました。家来が出て行ったあとは、元からいた妻たちと離縁し、豪邸を建て直し、かぐや姫と結婚する準備を一人進めていました。

一方、家来の方はというと、「珠を取ってくるまで帰って来るなと言われたしなぁ」と与えられた資金を山分けして、竜探しにはいかず後は好き勝手に過ごしていました。

待てど暮らせど帰ってこない家来たち。しびれを切らした大友御行は自ら船にのり海へ出ます。船長が止めるのも聞かず、龍を探そうとしますが、海が荒れて大変なことに。
あやうく死にかけて這う這うの体で帰ってきた大友御行は「かぐや姫なんて言う性悪な女に殺されるところだった」と逆切れしました。

中納言石上麿呂足

燕の子安貝を手に入れることになった石上磨呂足。燕が卵を産む時に一緒に出てくると言われているものの、子安貝がどういうものか誰も見たことがありません。石上磨呂足はいろいろ考えたり人のアドバイスを聞いて、燕の巣の近くかごをつけ、その中に隠れて卵が産まれるのを幾日も待っていました。ついにチャンスがやってきます!何かをつかんだ!!と大喜びする石上磨呂足の乗ったかごを降ろそうとしたところ、縄が切れて真っ逆さまに落ちて腰の骨を折ってしまいます。手を開いてみると、子安貝と思って掴んだ物はただの糞。
さすがにかぐや姫も気の毒に思い見舞いの手紙を書きますが、頑張って返事を書いたのち、石上磨呂足は死んでしまいます。

いかがでしたでしょうか。みなさん見事なダメンズっぷりでしたね。ホント、かぐや姫誰もえらばなくてよかったと思います!
そして、この後かぐや姫は帝と親密になっていくのです。

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