四字熟語

独立独歩な浄土教

2017-12-11

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宗教にはまる人には「自分がない、弱い人間」と言ったイメージを持つ人が少なくありません。
しかし、宗教とは本来心の拠り所であるはずです。この世の終わり、末法の世が訪れたとされた時代に生まれた浄土教も、その分かりやすさと精神的な救済性から広く庶民に親しまれました。
「もうこの世界は終わりかもしれない」との気持ちから浄土教に縋った人々を弱いと責められるでしょうか?

意味など

【読み】
どくりつどっぽ

【意味】
他者に頼ることなく、自らの信念に従い、突き進むことです。

【類語】
独立独行、自存独立など

【用例】
大学を出たら独立独歩で生活しなくちゃならないから、就職活動を頑張る。

浄土教は独立独歩か否か

宗教と独立独歩は何だか無縁なようにも思えます。しかし、開祖や修行僧たちはまさしく独立独歩の精神で宗教を興し、悟りを得たのです。
時に雪の中ずっと迷走を続け、時に生臭坊主を皮肉って、独自の悟り、得た道を説きました。
それが今尚連綿と続く仏教というわけです。浄土教もそんな仏教の一宗派ですが、それまでの仏教とは少し違った所がありました。「小難しくない」「シンプルイズザベスト」を地で行く内容なのです。
「念仏を唱えれば、罪が許されて極楽に行けるよ」という内容は、教養も財力もなかった当時の庶民にも浸透し、今に至ります。
色々な道がありますが、時には簡単な言い方が人を惹きつけることだってあるのです。

流罪にあった法然上人

浄土宗を開いた法然和尚ですが、実は島流しにされた時期がありました。
後鳥羽上皇付きの女房が浄土教に感化されて出家した為です。この時還俗、つまり僧侶を辞めさせられています。流された先は讃岐の国。それでもめげることなく布教をしました。元々が仏の道に生きると決めた人です。還俗させられようがお上の命令だろうが、自分の信じた浄土教を広め、人々を救いました。ちなみに、流された理由は上皇がいない時に、僧侶であろうと男性を入れたことが問題視された為です。

日本初、女性信者を受け入れ庶民を救った

女性信者自体はお釈迦様の時代にもいましたが、日本で女性に対しても仏教を盛んに広めたのが、実は浄土教であり法然でした。
また、庶民に広まったと言うのも独自のポイントです。それまでの仏教は権力者たちの物でした。お経を読むのもお寺を建てるのも、財力や権力があればこそできるものです。その中にあって、人々の心を真に救うために活動しました。

念仏だけじゃ駄目!三心

浄土教と言えば念仏ですが、これは単に「お経を唱えて」というものではありません。三心という信心が重要なのです。
それは一に至誠心。阿弥陀仏を心に念じて極楽往生を願うことです。二には深心。「私は罪を繰り返して、何度も輪廻転生をする。でも心から阿弥陀様を信じれば極楽へ行ける」と心の底から信じる心を言います。三に廻向発願心。会得した功徳を、他人を救うことで分け、一緒に極楽往生を望む心です。とにかく、強い心を持って信じることが肝要とされています。

まとめ

宗教、宗派は似たり寄ったりの所もありますが、少し除けば独特の面があるものです。こては仏教に限ったことではありません。自分に合った道を見つけたら、それを信じて突き進むのが何よりいい人生を送るコツと言えます。

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