四字熟語

有為転変の世界で何をなすべきか

2018-02-06

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「ずっとこうしていたい」「時が止まってくれればいいのに」そんな言葉が映画、小説、漫画などに踊ります。
現実でもこう思う人はいるでしょう。しかしそんな願いはなされません。物事は常に変化しているのです。

有為と因縁

この世界は様々な因縁により成り立っています。因縁は因と縁にわけることが可能です。
結果へと繋がる直接的な原因が因、因の補助的な作用を縁と言います。
例えば、ボールが当たって花瓶が落ち、割れたとします。ボールが当たったのが因で、落ちたのは縁になります。割れたのはその結果。
こうした因縁から成り立つ概念が有為(うい)です。因縁により、この世の出来事は変化するという考え方になります。花瓶が割れて破片になったのも有為なのです。

有為転変とは

「ういてんぺん」と読みます。有為転変というのは、先に述べた因縁、それにより起きる結果により、この世界の全てが絶えず変化するとの意味になります。
いきなりではなく徐々に変化していくといったところです。
携帯電話が登場し、かつては重く大きく電話機能しかなかったのがやがて小型軽量化。操作方法もボタンを押すから画面をタッチする手法に変わりました。「もっと便利に」という気持ち、ニーズからこのように商品展開がされたのです。
ニーズも一種の因縁。これにより、人々の暮らしは大変便利になりました。こうした商品だけに限らず、政治経済等も常に一定ということはありません。
四季にしたって、春夏秋冬とありますがその年によって雪が降る時もあれば、暖冬にもなります。常に同じ、ということは、決してありません。

いろは歌に歌われた有為転変

「いろはにほへと」で始まるいろは歌ですが、有為転変を詠ったものだとの説が存在します。
「いろはにほへと」を「色は匂えど」と詠むのです。意味を仏教風に解釈すると「美しい香りを持つ花もいつかは散ってしまう。この世界で、誰が変わることなくいられるだろう。今この瞬間に現世を超えよう。
すぐ終わってしまう夢を見たり、酔うこともしないでいよう」となります。いろは歌の中には「うゐのおくやまけふこえて」の部分がありますが、この「うゐ」が有為なのです。
つまり「有為の奥山」。これは変わり続ける世界、世の中を奥まった険しい山として表現したものとなります。「世界は変わる。
ならばそれに順応し、修行をしよう。いつまでも一つ所にとどまっていはいられない」と言った意味に解釈できるでしょう。

まとめ

移ろい行く世界で成すべきことは何か。因縁により変化する世界に、自分はどう付き合っていくのか。くよくよ考えるより、当たって砕けてみるのもいいでしょう。
それで何かが変化し、より良い方向へ進む道も見つかるはずです。

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