西洋画

アンリマティスの描いた作品たちを解説

2018-02-05

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フォーヴィズム、野獣系の旗手と呼ばれた大芸術家が、「アンリ・エミール・ブノワ・マティス 」です。晩年は、コラージュという手法を用いた作品を多く発表しており、どんな芸術家とも比較されない、独自の世界で芸術界のトップを走り続けてきた人物として知られています。

今回、ここではアンリ・エミール・ブノワ・マティスの遺してきた数々の作品について、ひとつずつ解説をしていこうと思います。

帽子の女 / Woman with a Hat

油彩で描かれた、どこか物悲しげな顔つきの女性の作品「帽子の女 / Woman with a Hat 」。フォーヴィズムという芸術様式で呼ばれるようになった、きっかけの作品であると大きく話題となった作品です。

この作品は、1905年の第二回サロン・ドートンヌという展覧会に出品する目的で描かれている作品であり、その独創的な色彩感覚が特徴となっています。印象派の影響を初期の頃に強く受けていたマティスだけに、この作品の頃は分割描法からの脱却ともいえる、重要な作品です。

妻のアメリーをモデルに描いたものであり、黒の衣装を身にまとっていながらも、これだけ想像で色彩を使い分けたことは驚きです。ちなみに、この作品が野獣系と呼ばれるようになったのは、ルイス・ボークセルズがこの作品を見て、「野獣たちに囲まれたドナテロ」などと言ったことに由来すると考えられています。

緑の筋のあるマティス夫人の肖像 / Green Stripe

マティス作品を語る上で、外すことができない最重要作品が、この「緑の筋のあるマティス夫人の肖像 / Green Stripe」です。

紫と赤、そして緑を背景に大胆に配置し、影などを他には無い色彩表現で描き出した、まさにマティスらしい芸術性の高い1枚となっています。当時の伝統など、さまざまな様式などに一切縛られない、というマティスの自由な発想を伺い知れる貴重過ぎる作品です。この作品を批評する美術評論家たちは、マティス夫人の顔面中央に緑の太いラインが描かれており、これが婦人の二面性を現していると言います。

女性ならではの、太陽な明るさと優しさ、そして不安などを感じている暗さなどを的確に色彩で現せているという、大胆な批評ではないでしょうか。

しかし、この作品が非常にかつ、とてもユニークで彼の代表作と言われている所以は、「自らのパートナーをモチーフにしているが、私の妻はこんな顔をしていない。こんな顔の人間がいたら、恐らく自分は逃げ出すだろう」と言っていることです。

つまり、彼は妻をモチーフとしながらも、そこから女性という存在を浮かび上がらせ、自分が思う女性像を無意識に描き出してしまったのかもしれません。この偶然性も、マティスらしい芸術感なのではないでしょうか。

赤のアトリエ / L Atelier Rouge

まるで、世界の色彩を反転させたかのような、大胆な構図と色使いで仕上げられた、マティスの有名作品が、「赤のアトリエ / L Atelier Rouge」です。マティスが、さまざまな作品や芸術様式の触れた後、彼自身それら全てを租借して、自らの思う芸術様式に落とし込んだ、まさに集大成とも言える大胆な作品が仕上がっています。

この作品は、芸術界において多大なる影響力を持っている、と言われる所以としては、全近代美術作品の中で大変影響力があるという、作品500の5位に選ばれていることです。

一見、赤という世界に塗りつぶされた抽象的な世界に感じますが、眺めていくうちのその世界観に引き込まれていき、自分の中の新たな一面に気付かされるという、強い影響力を持ち合わせた作品となっています。カラーフィールド・ペインティングという、後に生まれた芸術技法に重要な役割をもたらした作品です。

生きる喜び / The Joy of Life

アゴスティーノ・カラッチの描いた、「両思い、または黄金時代の愛」や、ポール・フラマンの「黄金時代の愛」に強い影響力を受けた、と言われているマティスの代表作のひとつが、「生きる喜び / The Joy of Life」です。

どこか、幻想的でサイケデリックな色彩でゆがめられた世界観は、見るものをマティスの世界へと誘っていきます。サロン・デ・アンデパンダンという展示会ではじめて展示されているのですが、非常に批判を受けた作品だと言われています。

しかし、その分大きなショックを与えた作品となったことで知られており、彼の友人でもあったピカソの「アヴィニョンの娘」制作のきっかけとなった作品として、知られています。

かたつむり / The Snail

数多くの芸術家に多大なる影響を与え続けてきた、アンリ・マティス。晩年は、カットアウトという技法によって、色彩のついた用紙をコラージュのように貼付けていく作業が中心となりました。

その中でも、最も有名な作品が「かたつむり / The Snail 」という作品です。色彩の魔術師と呼ばれていたマティスならではの、補色を意識した、独特なコントラストをバランスよく配置した名作となっています。

かたつむりと呼ばれる作品なだけに、どういった見方であっても、それように変化していくユニークな出来上がりとなっています。

マティスの世界

マティスは、芸術家たちはもちろん、我々にも多大なる難問を投げかけます。正しい、正しくない、という単純なニ沢の答えではなく、アナタはどう感じるのか、という強いメッセージを感じさせます。アンリ・マティスは、これからも多くの芸術家たちに多大な影響を与え続けることでしょう。

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