血圧

めまいや立ちくらみだけじゃない!起立性低血圧の症状とは

2018-03-10

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起立性低血圧では、立ち上がった時に血圧が低下し、めまいや立ちくらみ、失神などを起こすことがあります。
起立性低血圧の症状のほとんどは、脳に十分な血液がめぐらないことで起きます。症状の出方は人によってさまざまで、同じような症状を繰り返すこともあれば、症状があまり出ない人もいます。

今回は起立性低血圧の症状についてわかりやすくまとめます。

起立性低血圧の症状にはどんなものがある?

私たちが立ち上がったり、起き上がったりする時には上半身の血液が下半身へと流れます。
通常は、上半身の血液量を維持するためホルモンや神経がはたらき、血管が収縮します。しかし、起立性低血圧の場合には何らかの原因により心臓の機能が低下していたり、血管がうまく収縮できないため過度に血圧が下がってしまいます。

起立性低血圧の定義では、収縮期血圧(最高血圧または上の血圧)が20mmHg以上低下または拡張期血圧(最低血圧または下の血圧)が10mmHg以上低下となっています。

このように、血圧が過度に下がって維持できないと脳をはじめとする臓器に十分な血液がめぐらなくなります。結果として、めまい、立ちくらみ、目の前が真っ暗になる、頭痛、寝起きが悪い、耳鳴り、首筋から肩にかけての凝りや痛み、失神などの症状が起きます。自律神経の障害による起立性低血圧の場合には、汗の量が減ったり、便秘の症状を伴うことがあります。

病院で医師に伝えるべきポイントは?

起立性低血圧の原因としては、脱水、出血、心臓病、糖尿病、がん、薬の副作用などさまざまなものが挙げられます。
しかし、発症したタイミング、持続時間、起立性低血圧以外の症状の有無、内服薬の内容などの情報を医師に伝えると大体の診断をつけられることがあります。例えば、激しい胃腸炎や感染症、熱中症では脱水になることがあり、十分な血液量が維持できず起立性低血圧を起こす可能性があります。胃腸炎や感染症、熱中症などは比較的短時間で発症する病気なので、起立性低血圧の症状も急性になります。一方で、糖尿病やがんに伴うものは長期間にわたって症状が続くことが多いです。

また、心臓病や糖尿病、がんなどの病気の場合には、呼吸困難や胸痛、手足のしびれ、食欲低下、体重減少など他の症状を伴う可能性が高いです。

血圧を下げる薬には降圧薬、抗うつ薬、抗菌薬、消化器薬などが含まれます。比較的誰でも内服することのある薬ばかりです。特に高齢者の場合には内服薬の量が多く、薬の作用が強く出ていることもあります。自分で薬剤名を伝えるのが難しいと感じるのであれば、お薬手帳を持参してもよいでしょう。症状が出始めたころに内服を開始した薬があれば医師に伝えるようにするとよいです。

起立性低血圧の症状は放っておくと命に関わる危険性も

起立性低血圧の症状があるのに放っておくと、原因となっている病気が進行し命に関わる可能性もあります。例えば、大腸がんによる出血があり起立性低血圧となっている場合には、早めに大腸カメラなどで診断し手術などの処置をすべきです。糖尿病による自律神経障害で血圧の調整がうまくいっていない場合には、血糖値をコントロールするために専門医の指導を受けるべきです。

また、起立性低血圧の症状の一つである失神を起こすと、転倒して事故に巻き込まれる可能性もあります。急に意識を失うと、階段や高い場所から転落する、ホームから転落して電車にひかれる、道路で車にひかれる、などのリスクがあります。頭を強く打つと硬膜外出血といって頭の中で出血を起こし、脳が圧迫されて命に関わることもあります。また、事故の結果として骨折、まひ、死亡となる可能性もあります。特に高齢者の場合は、起立性低血圧を起こす可能性が高いだけでなく、入院をきっかけに寝たきりとなってしまうことも多いので注意が必要です。

このように起立性低血圧は、血圧が低いだけでなく、それに伴うめまいや失神などの症状によって命をおびやかす可能性があります。

起立性低血圧の症状が疑われる時には何科に行くべき?

めまい、ふらつき、寝起きの悪さ、頭痛などの症状があり、起立性低血圧が疑われる場合には早めに医療機関を受診するようにしましょう。
思わぬ病気が隠れているかもしれません。ただし、自己判断は難しいので信頼できる医師に相談した方がよいです。受診するとしたら、内科や神経内科がお勧めです。
内科は全ての病気を総合的に診て診断するので、最初に受診するのによいです。神経内科は、神経を専門とするのでめまいやふらつきを起こす脳の病気がないかも併せて診てくれるはずです。起立性低血圧は適宜検査を行い、必要があれば専門となる科に紹介されます。
出血の原因として大腸がんが疑われるのであれば、消化器内科を紹介されます。血糖値が高く糖尿病による自律神経障害が疑われるのであれば、糖尿病科、代謝科、内分泌内科などを紹介されます。

まとめ

起立性低血圧の症状には、めまいや立ちくらみ、頭痛、首から肩にかけての痛み、寝起きの悪さ、失神などさまざまなものがあることがわかりました。
病院を受診する時には、内科か神経内科を選ぶとよいです。
起立性低血圧の症状がいつから起きているか、他の症状を伴っていないか、内服薬は何を飲んでいるか、などポイントを事前にまとめておいて医師に伝えると診断の助けになる可能性があります。

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