日本史

花見が初めて開かれた場所とは? 豊臣秀吉が庶民に広めた歴史

2018-03-05

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毎年花見に訪れている方は多いのではないでしょうか?
桜の花が咲き誇る様子を観賞しながら春の訪れを祝うという花見の風習は、四季を大切にする日本ならではの伝統行事といっても過言ではないでしょう。
しかし一方で、花見がいつから始まったのか、何処で初めて開かれたのかはご存知ないのではないでしょうか。
そこで今回は、日本の花見の歴史について紹介いたします。

花見の起源は奈良時代の行事

現在では「花見」というと、桜の花を観賞するイベントのイメージが強いと思いますが、実はその起源は中国から伝わってきた梅の花を観賞する行事で、奈良時代の貴族が行ったのがはじめと言われています。しかし平安時代に入ると桜を観賞するようになり、それに併せて桜の和歌も多く詠まれるようになっていきました。

その後貴族の間で急速に広まっていった花見の風習は、鎌倉・室町時代に入ると武士階級にも浸透していくことになります。
かの豊臣秀吉も5000名ほどを引き連れ、吉野山で大規模な花見を催したと言われており、現在その場所には太閤の花見塚が置かれています。さらに江戸時代には庶民の間にも花見の風習が広まっていき、桜の品種改良も行われるようになったそうです。

一方で、明治時代には桜が植えられた庭園や武家屋敷が続々と取り壊されてしまい、多くの品種が絶滅の危機に瀕したと言われています。しかし当時、駒込で植木職人をしていた高木孫右衛門が多くの品種の桜を自宅に植樹し、84もの品種を守ったそうです。
その後これらの桜の多くは荒川堤に植栽され、荒川は桜の新名所として広く親しまれるようになったと言われています。

日本で初めて花見が開かれた場所が現存!?

平安時代初期に製作されたと言われている「日本後紀」には、嵯峨天皇が812年に「花宴の節」を催したことが記されており、これが記録に残されている、日本で開かれた初めての花見だと考えられています。こちらは当時天皇のための庭園であった「神泉苑」で催されました。ちなみに神泉苑は京都市に現存している東寺真言宗の寺院です。桜の時期には境内のいたるところで美しい桜を観賞できますし、夜間にはライトアップされた幻想的な姿が楽しめます。

・神泉苑
場所:京都市中京区御池通神泉苑町東入る門前町166
電話番号:075-821-1466
拝観時間:8:30~20:00(桜や紅葉の時期はライトアップにより夜間延長アリ)
拝観料:無料

桜の名所へ花見に行こう

現在日本国内には、「さくら名所100選」に名を連ねるような有名な名所から地元の方しか知らないような穴場スポットまで、「花見の名所」と呼ばれる場所が数多くあります。

ぜひ今年はお気に入りの桜の名所で、歴史に思いをはせながら花見を存分に堪能してみてください。

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