四字熟語

六根清浄の意味・使い方

2018-03-09

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意味

欲や迷いを断ち切って、心の清らかさを保つこと。
霊山に登るときに不浄を清めるための言葉。

由来

「六根」とは人間の認識の根幹を表します。こういったものが欲望にとらわれると正しい道を進むことができないとされています。正道を進めなければ、仏の境地に近づくこともできないために、仏道に身を置く人にとってはもっとも意識しなければいけないことになります。六根は「眼根(視覚)」「耳根(聴覚)」「鼻根(嗅覚)」「舌根(味覚)」「身根(触覚)」「意根(意識)」を指します。ふつう五感と呼ばれる目・耳・鼻・舌・身に加えて第六感と呼ばれる意識を指しています。

心を清らかにするには、不浄なものを「見ない・聞かない・嗅がない・食べない・触れない・感じない」ようにするために俗世間から離れなければいけないとされました。そうして霊山に山ごもりするなどしたのです。現在でも剣山では白装束の信者たちが「六根清浄」の掛け声を連呼しながら山を登っています。また、富士山への山参りなどで、「六根清浄お山は晴天」「六根清浄お山は天気」と唱えることもあります。

他にも体調や自分をとりまく環境が悪いということが続く場合には、こういった六根が汚れていることが原因であるとされ、それらを払い清めるために自然に身を置き、俗世間から離れて暮らすということがあります。

意味の変遷

もともと仏教用語であるということから一般的に多く使用はされていませんでしたが、この言葉が元となって「どっこいしょ」という掛け声がうまれたという説があります。山参りに掛け声として叫ばれていた「六根清浄」から派生していったというのです。また、この言葉と山に登る修験者はユダヤ教と関わっているという説もあります。「どっこいしょ」がヘブライ語で「神を呼び求める、神の助けを求める」言葉に近いということや、修験者の服装がユダヤ教徒の服装と似ているというところからきた話のようですが、確証はありません。

基本的に俗世間で普通に生活していれば六根は清浄されることなく汚れていきますので、特に意識して山ごもり、山参りなどを行わない限りは「六根清浄」されることはないとされています。

使用法、使用例

「なんかずっと体調が悪いんだよ。何かにたたられているのかもしれない」
「不健康な生活をおくっているからな。六根清浄しに山ごもりでもしてみるか」

似た意味の四字熟語

「六根自在」六根を汚れないように保つことで心の清らかさを保つこと。ほぼ同じ意味で使用されています。

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