四字熟語

臨機応変の意味・使い方

2018-03-09

関連キーワード

意味

その場の状況の変化に応じて適切な対応をすること。
機会やその場に出来わしたときに素早く対応することのたとえ。

由来

中国の「南史」に記されている言葉からうまれた四字熟語です。梁という国の司令官であった蕭明が周りの武将たちに対して言った、
「吾自ら機に臨みて変を制す。多言する勿れ」
(私は状況に応じて自分自身でうまくおさえられるのだから、余計なことは言わないでくれ)
からの言葉です。

別々の言葉で見ても「臨機」は時と場合に応じて適切に対応すること。「応変」とは、その場の状況や突然の出来事に対して適切に対応することで、どちらも似た意味になっています。基本的には「変化に対して対応する」ことであり、常に変化していく事柄や環境に対して自分が対応していくことです。ここだけ考えると非常に受け身として受け取られますが仏教の考え方では世の移り変わりは必ずあるもので、それを否定したり排除したりするのではなく、しっかりと受け止めて真摯に対応することが正道とされているのです。

また、「臨機」を「機に臨む」とすると「その場に臨む」と考えることもできます。そうすると「その場に臨んだら自ら応じる」ことで対応が連続していくと考えることもできます。

仏教の原理として「自己・内面・自分」と「他者・外面・他人」という存在があります。ここで「機」という言葉に「人」という意味合いが含まれていることが重要になります。つまり臨機応変という言葉は「人に臨み(対面し)、その人に応じて対応する、変化する」という意味もあるのです。そこには相手の判断能力、理解能力、都合、タイミングなども含めて考えて適切に対応するという意味があるのです。これを考えないで対応すると、自分では適切なタイミングに適切な対応をしたと思っていても相手側には受け入れられずに結果的には適切な対応ではなかったということになりかねません。

意味の変遷

現在「臨機応変」は使用頻度が非常に高い四字熟語です。使用されるときの意味合いは「その場に応じて適切に対応する」が一般的です。この意味での使用は外国でも同様で、英語表現では、
Circumstances alter cases.
(状況で事情も変わる)
Other times other manners.
(時が変われば作法も変わる)
というものがあります。

使用法、使用例

「とにかくおまえは融通がきかないな。それでは困るだろう」
「そうなんだ。もっと臨機応変にものごとに対応できればいいと思っているんだけどね」

    ▲ページトップ