四字熟語

有名無実

2018-03-09

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意味

名前ばかりが立派で実質が伴っていないということ。
評判は高いのだが実際がそれとは違っているということ。

由来

もととなった話は現在の意味のように「外見と中身」ではなかったようです。

中国の書物である「国語」のなかの「晋語」に記されている文章で、晋の国の大臣であった韓宣子が、
「私は大臣(卿)という身分ではあるものの、実(財産)が無いので、諸君らと付き合うことが出来なくて残念だ」
と述べたことが由来と言われているのです。

さらに話は続き、韓宣子の友人の叔向が先代の大臣(卿)も私利私欲にはしる人ではなく、清廉な人柄で職務を行ったために貧しくはあったが、その人徳を称賛され、子孫もその恩恵を受けていると述べています。

ここでは、「地位は高いが財産は無い」という意味で使用されており、「地位と経済状態」を表す言葉でした。それが後に「地位は高いが人徳がない」と解釈され、「外見に内面が伴わない」と変化していったと考えられています。

言葉を見ていくと「有名」はみんなに知られているということではなく、外見が立派、名前だけは立派という意味で、「無実」は罪がないということではなく、実がない、つまり中身がないということなのです。

意味の変遷

現在も意味は変わらず「名前だけで中身が伴わないもの」として使用されています。古くからある由緒正しい組織や賞なども実際は賄賂やコネなどで腐敗している場合や、名前ばかりが先行しているが実力がない人などに使用されています。権威のある賞が実力で選ばれずに審査員への賄賂で決まっていたというニュースがあったときにはよく使用されていました。また、社会人の中では高い役職についているのに実際にリーダーシップを発揮できない人物などを指す言葉として使用されています。

「無実」は「罪がない」という意味ではないものの、実際に罪を犯して名前が出ているものが「無実だ」と言っている場合には実際には無実ではないものも多くいます。芸能人などが逮捕された場合は、名前が出て「有名」になった上に、中身がない無価値な存在としての「無実」であるために、「有名無実」としてもあながち間違えていないのではないかという考え方もあるようです。

使用法、使用例

「あの歴史があるっていうレストラン、値段が高い上に全然美味しくなかったんだけど」
「有名無実ってやつだな。歴史だけで客を集めているんだろう。もう行かない方がいいな」

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