ガーデニング

ホンアマリリス・ベラドンナリリーとパラディシコラ種の魅力とアマリリスとの違い

関連キーワード

アマリリスは江戸時代末期に日本に伝わり、通年屋外栽培も可能で毎年豪華な花を咲かせてくれる球根植物として人気があります。
アマリリスは、以前はヒガンバナ科アマリリス属に分類されていましたが、現在はヒガンバナ科ヒッペアストラム属に分類されていて、現在も「アマリリス」として流通していますが、アマリリス属ではなくなっています。

では、現在アマリリス属に分類されているのは何かというと、ベラドンナリリーと1998年に新種として発表されたパラディシコラ種の2種類のみになっていて、ベラドンナリリーには「ホンアマリリス」の別名が付きました。
ベラドンナリリーと一般的に流通している「アマリリス」との違いや、新種のパラディシコラ種についてご紹介しましょう。

スポンサー

ホンアマリリス「ベラドンナリリー」とパラディシコラ種は南アフリカ原産

一般的なアマリリスの原産地は熱帯アメリカで、オランダで品種改良が進んだものが多く出回っていますが、ホンアマリリス「ベラドンナリリー」もパラディシコラ種も南アフリカ原産です。
ホンアマリリス「ベラドンナリリー」の学名は「アマリリス・ベラドンナ」で、パラディシコラ種の学名は「アマリリス・パラディシコラ」と言います。

ホンアマリリス「ベラドンナリリー」が直射日光下で自生しているのが発見されたのに対して、パラディシコラ種は乾燥の強い半砂漠地帯のやや日陰になっているところに自生していたので、育てやすい場所は違っています。

ベラドンナリリーは夏~初秋に開花

一般のアマリリスは春に植えて初夏から夏に開花するのが一般的ですが、ホンアマリリス「ベラドンナリリー」は初夏~夏にかけて球根が出回るので7~8月に植え付け、8月下旬~9月に香りのよい花が咲きます。
熱帯原産なので、どちらもある程度気温が上がってから球根を植え付けるようにしますが、ホンアマリリス「ベラドンナリリー」は気温が25℃を超えると発根しません。
葉が枯れた7~8月に植え付けるようにしますが、根が乾くと傷んでしまうので、根を乾かさないようにします。

一般的なアマリリスの花色は、白・赤・ピンク・薄い黄色のなどで、百合のような6弁の大きな花を横向きに2~4個つけますが、上を向いて咲くもの、香りのあるもの、八重咲のものなども作出されています。

アマリリス・ベラドンナリリーは一株に1~2本の花茎を伸ばして、白やピンクの薫り高い花を一本に10輪前後つけて花開きます。

スポンサー

葉っぱに違いが大きいアマリリス

一般的なアマリリスアマリリス・ベラドンナリリーともに、すっきりした先端が丸い大きな葉をしていますが、パラディシコラ種は花の後、幅広で長さの短い、外側がフリルのように波打つ葉っぱが伸びてきます。
花の後に葉っぱが伸びてくるのはアマリリス・ベラドンナリリーも同じで、花の頃に葉がついているのは一般のアマリリスだけです。

一般のアマリリスの球根は寒さに弱いので、秋に地上部が枯れてきたら地上部を切り落としてから、暖地では球根の上に盛り土か腐葉土をかけて寒さ除けすると屋外で越冬できます。
寒冷地では寒くなる前に球根を掘り上げて室内で管理するか、鉢を室内に取り込んで管理します。
気温が5℃を下回る時期は水やりをせず乾かし気味で管理します。

ホンアマリリス「ベラドンナリリー」は冬の間も葉っぱが残っているので、冬でも水やりは欠かさないようにしますが、5月下旬ごろ25℃を超えるころから葉っぱが黄色くなりはじめ、2週間くらいで葉が枯れてしまい、花茎が伸びてくるまでは休眠するので、その間は水やりしないようにしますが、からからに乾かさないように注意します。

ベラドンナリリーは休眠するので暑くても夏越しはできますが、寒さにはやや弱いので、寒冷地では鉢上げするか鉢植えで育てて、冬場は室内管理するようにしましょう。

ベラドンナリリーとパラディシコラ種の植え付け

一般的なアマリリスは深植えを嫌うので、球根の半分~1/3が埋まって上が出ている状態に植えつけます。
ホンアマリリス「ベラドンナリリー」は同じように浅植えにしても育てられますが、浅植えすると分球が進み、花茎が上がるのが悪くなるので、球根1個分ほどの深さに植えるようにします。

通気性がよくなるように鉢植えにする場合は素焼きの鉢で育てるのがおすすめで、鉢底には鉢底石を入れた上に、水はけと水持ちがよくなるように腐葉土を多くブレンドした培養土に、さらにピートモスをブレンドしておき、株もとに緩効性化成肥料をひとつかみまいておきます。

植え付け用の土は、赤玉土小粒:硬質鹿沼土腐葉土=2:2:1の割合でブレンドしたものもおすすめです。

庭植えの場合は、植穴に腐葉土と牛糞堆肥など有機堆肥をたっぷり混ぜ込んでから、ピートモスをブレンドした庭土に植えると生育がよくなります。

ホンアマリリス「ベラドンナリリー」は根をいじられるのを嫌うので、鉢植えの場合は3~4年ごとに、庭植えの場合は4~5年ごとに植え替えるようにします。
長い間植えっぱなしでもどんどん分球してよく茂り、花茎もたくさん上がってきます。

アマリリス・パラディシコラは排水性の特によい土を好むので、川砂に2割程度腐葉土を混ぜた土がおすすめです。

スポンサー

パラディシコラ種は希少種

パラディシコラ種「アマリリス・パラディシコラ」は、冬に生育し、夏に休眠して葉を落とし、秋にピンクの花を咲かせます。
アマリリス・パラディシコラは、夏に水やりを中止して乾燥気味に管理し、2月にはしっかり水やりして花芽を育てます。

一般的なアマリリスやホンアマリリス「ベラドンナリリー」と大きく違うように思われますが、パラディシコラ種は希少種で、原産地の南アフリカケープ地方に自生しているもの以外、ほとんど流通していません。
南半球を基準に冬2月に水やりするといわれていますが、北半球を基準にするとこの季節は8月にあたるので、北半球で栽培するのであれば、ホンアマリリス・ベラドンナリリーに合わせてみるのがよいかと思います。

いずれにしろ、パラディシコラ種は流通していない上に新種なので、詳しい生態はわかっていません。

監修:きなりのすもも
16年前に趣味でバラ栽培をはじめたのをきっかけに、花木、観葉植物多肉植物
ハーブなど常時100種を超える植物を育て、弱った見切り苗や幼苗のリカバリー、
一年草扱いされている多年草の多年栽培などに取り組んでいます。

スポンサー

植物を探す

花の名前
あ行 か行 さ行 た行 な行 は行 ま行 や行 ら行 わ行

    ▲ページトップ