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新芽の美しいコメツガの盆栽を初心者が上手に育てるコツ

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新芽の美しいコメツガの盆栽を初心者が上手に育てるコツは、植えかえ、夏冬の置き場所、水やり、害虫対策などの4つあります。
また、美しい新芽を観賞したり樹形をかえたりするために行う剪定は、初心者でも出来る作業です。

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入手が難しいコメツガの盆栽

「コメツガ」と呼ばれている樹は、日本に自生している樹種ですが、自生していう地域が極わずかな範囲で、しかも足を踏み入れることが難しい山奥に自生しているため、種木を作る原木などの入手が大変難しい樹種なので、今日出回っているものが大変少ないです。

日本国内では、北は福島県の吾妻山、長野県の八ヶ岳や木曽駒ケ岳、岐阜県の乗鞍岳などの山奥に自生しています。また、九州や四国の高山などの亜高山帯の急斜面で土壌が浅い場所に自生しています。

コメツガの葉は、形がモミの木に似ているので初心者には間違いやすいですが、盆栽に仕立てるための条件が十分に備わっている樹種です。また、葉は、一枚一枚が細かく葉の形が米粒にているため「米栂」と呼ばれ、名前の由来は、コメツガの特徴である葉の小さな栂から来ています。

細かい葉は、繊細な枝と調和してコメツガの美しい魅力の一つとなり、春先から伸び出した新芽が黄緑色に変わり、葉が「花」のように美しく見える5月から6月頃が一番美しいと言われています。また、若木のコメツガでも比較的数年で幹肌が荒れてくるので、古木感を観賞することができます。

コメツガは樹勢が強く、発根もしやすいので、簡単に苗木を増やすこともでき、樹齢が長いので、初心者には育てやすい盆樹です。

一方、コメツガの樹種には、日本で盆栽や庭木ように使われている樹種だけでなく、主に米国などから輸入されて建築構造材などに使われる「米栂」と漢字で表記して「ベイツガ」と呼ばれている品種です。この樹種は、主に北米から輸入される主要な建築構造材の一つです。主に住宅の柱や基礎の防腐土台として使われています。この北米産の素材は黄白色をしています。

コメツガを上手に育てるコツ

コメツガを上手に育てるコツは、植えかえ、夏冬の置き場所、水やり、害虫対策などの4つの作業です。

* 2月中旬から4月上旬の植えかえがコツ
コメツガの盆栽を上手に育てるコツの一つは、2月中旬から4月上旬頃までに植えかえをすることです。特にこの時期の間で新芽が少し動き始めた頃が一番の適期です。

しかしながら、コメツガは樹液の流動が地域によって異なるので、その地域に合った適期を見つけて植えかえをすることも大事なコツの一つです。

コメツガの植えかえは、若木や成木に関わらず3~5年に1度の割合で行います。使う用土は、赤玉土と桐生砂を7:3の割合で混ぜたものです。

また、植えかえが終わったコメツガの盆栽は、一月位したら10月頃まで施肥を行います。若木の施肥は3~4回、成木は2~3回位します。特に成木に施肥をする際のコツは、春に行わないで梅雨明け後に葉が固まってから与えることです。梅雨明けから施肥を行うとコメツガの成木は、趣ある樹に成長していきます。

* 冬越し対策より酷暑対策がコツ
コメツガの日頃の管理は、寒い時期の防寒対策より夏の酷暑対策の方が大事です。

コメツガを管理する場所は、夏と冬によって異なります。夏の管理は梅雨明けから9月のお彼岸頃まで、寒冷紗を使って日除け対策をします。特に夏の酷暑時期は、寒冷紗だけでなく簾なども使って強い日差しから葉焼けを防ぎます。

冬の時期は、寒さが厳いや北海道や東北地方、そして亜高山帯などを除き、屋外の盆栽棚などで管理をしても大丈夫です。例え鉢土の表面が凍ってしまっても日中の日差しによって溶ける場合は、特に越冬対策の心配は不要です。

また、夏の酷暑時期や冬の寒い時期にコメツガの盆栽を室内で管理をすることは可能ですが、春から秋の時期は大体2~3日前後、冬の時期は1週間から10前後が限界です。その後は外で管理をします。その際、室内ではエアコンの冷風や温風が直接あたったりしない場所に置いて管理をします。

* 夏の葉水がコツ
コメツガの水やりは、夏の葉水が大事です。コメツガは比較的乾燥には強い樹種ですが、鉢土の表面が7~8割位乾燥してきたら水やりをします。その際は、鉢穴から水が流れ出て来るまで十分に与えます。

* 季節ごとに異なった害虫対策がコツ
コメツガは、陽当たりが良く、風通しも良い場所に置いて管理をしていると、病害虫対策をする必要がない樹種です。しかし、季節ごとに異なった害虫が発生することがあるので、注意が必要です。

春の新芽が伸び出す頃には、葉の裏側に付くカイガラムシやシンクイムシに注意が必要です。秋に入るとミノムシが枝にぶら下がったりし出す場合があります。いずれの害虫もマラソンなどの乳剤を定期的に散布すると、これらの害虫を予防することができます。

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美しい芽出しを観賞したり樹形を変えたりするための整姿作業

コメツガは、整姿作業をすることにより美しい芽出しを鑑賞したり、太い枝を切り詰めて樹形を変えたりすることができます。

* 美しい芽出しを鑑賞するための整姿
コメツガは、新芽が出始める頃が美しい鑑賞ポイントの一つなので、出来るだけ枝が細かく伸び出すように整姿をします。

美しい芽出しが観賞できるように整姿をするためには、芽摘み作業によって枝数を増やして、枝先が細かくなるように仕立てて行くことが大事です。また、コメツガの枝先は間延びしたりしてしまうので、間延びした枝先は小枝が出ている枝元まで剪定によって切り戻します。

若木のコメツガの整姿は、新芽が少し開き始めたら指の腹を使って、伸び出した新芽の葉の部分を元から全部摘み取ってしまいます。新芽を摘み取った後に2番目が伸び出してきますが、この2番目はあまり伸び出したりしないので、半分位のところから再度摘み取ります。また、2番目の伸びが短い場合は、芽の先端だけを摘まむようにして摘み取ります。

成木のコメツガは、新芽が若木に比べてあまり伸びないので芽が出ている元の部分から摘む必要はないため、新芽の先端だけを樹形に合わせて調整しながら摘み取ります。

コメツガの針金かけは、9月のお彼岸頃から3月の初め頃まですることが出来ますが、寒さが厳しい1月から2月の中頃までの針金かけは避けます。

* 樹形を変えるための剪定
コメツガの盆栽の樹形を変えるための剪定は、太い枝を切り込みます。この剪定作業は、2月中旬から3月上旬、9月下旬から10月下旬まで、いずれかの時期に行います。

初心者がコメツガの盆栽を初めて剪定したり樹形を変えたりする場合は、春の剪定時期に行った方が失敗することが少ないです。時期的には、新芽が伸び出す前が適期です。

樹形を変える際に切り詰める太い枝は、枝元から切らないで少し上の部分から切る詰めた方が後の成長が良いです。また、枝元すれすれに切ってしまうと、切り口が残って醜くなってしまいます。太い枝などを切り詰めた後は、必ず切り口の保護剤を塗っておくと、雑菌が入ったりしないので安心です。

コメツガは、盆栽に仕立てやすい要素や魅力が沢山あるので、初心者でも自分の理想の盆栽に仕立てやすいです。また、市場にあまり出回っていない樹種ですが、盆栽市や園芸店などで苗木を見つけて、新芽が美しいコメツガの盆栽を鑑賞してみませんか。

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