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ワインのフルボディについて基本を知りましょう!

2018-04-08

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赤ワインを選ぶ時、「フルボディのワインです」と、言われたことはないでしょうか。フルボディと聞くと、きっと重たいワインである、と思われると思いますが、その定義ははきりとしておらず、実は非常に細かい区分けはプロでも難しいと言われています。

そんな赤ワインにおけるフルボディなのですが、まずはワインのどこを差してボディなのかを理解しておくと、ワインの選び方にも幅が出てくるはずです。今回、ここではワインのフルボディとは一体何なのか、という基本的な部分を紹介していきましょう。

ワインのボディとは?

ワインを語る時、ボディについての話をすることがあります。このワインはフルボディだ、ミディアムボディだ、ライトボディだなど、重量のように区分けがなされています。

後述しますが、このボディが適応されているのは赤ワインがほとんどで、白ワインに関してはボディが使用されることは、ほとんどありません。ワインのボディというのは、冒頭でお伝えした通り、決まった定義があるわけではありませんが、ワインのボリューム感…コクの強さなどの違いによって使い分けられるようです。

ワイン初心者の方であれば、とにかくコク、ボリューム感のあるワインがフルボディであると考えておけば良いでしょう。

タンニンについて

赤ワインのボディについてより深く考えていくと、タンニンについて考えていく必要があります。タンニンとは、実際には植物が自分を外的から守るために発生させる苦みのある科学成分なのですが、ポリフェノール類の一種として知られており、ワインやチョコレートに含まれていると話題となっている、アレです。

ポリフェノール類の一部は抗酸化作用があると言われていたり、長寿遺伝子を伸ばしたりするなど、健康効果が多く研究されています。そのため、一部の大手ワインメーカーでは、科学技術などを駆使して、一般的な赤ワインの数倍のポリフェノールを含んだワインを製造しているほどです。

さて、そんなポリフェノールなのですが、ボディに強く関係しているのがタンニンだと言われています。タンニンは、さまざまな成分と結合しやすい性質をもっており、カテキンというポリフェノール類と合体すると、縮合型タンニンとも呼ばれるようになります。

これが、重合していくとその重さで滓となって沈殿していき、ワインの味わいがまろやかになっていきます。この縮合型タンニンなのですが、ワインの渋みに関係しています。

タンニンには味はありませんが、唾液中のタンパク質と結合すると、口内が乾いたような感覚となり渋みを感じるようになります。この渋みが強いほど、フルボディと感じるようになると言われているのです。

甘さ

赤ワインの場合、甘口ワインはとても珍しく、基本的には辛口ワインとなります。しかし、赤ワイン醸造方法によってはアルコール度数を高めるため、また味わいを調節するために糖分の添加がなされる場合があります。

赤ワインのボディなのですが、甘い方が辛口に比べてボリューム感がある、という感覚を与えるためにフルボディとされる可能性があります。

例えば、ライトボディの赤ワインがあったとしても、糖分が高いワインの場合はミディアムボディと称される可能性があります。同じワインでも、口当たりが重たく甘みがある方がボディが強いと思われるのです。

アルコール度数

また、残糖分がほとんど無いのにも関わらず、甘さがあるようなボリュームのワインもあります。それらは、フルーティーかつアルコール度数が高いワインです。

グリセリンという成分がワインには含まれていますが、これらが甘さを感じさせ、アルコール度数が高いワインの方がこのグリセリンが多く含まれます。

アルコールはボリューム感にかなり寄与していることからも、12%のワインと15%のワインでは、同じ品種でありながら後者の方がボリューム感が強くボディが強いと評価されるわけです。

一時期、ボリューム感のあるワインがトレンドとなった時期があり、15度以上のアルコール度数があるワインを「ホット」と表現していました。こういったワインの場合、味わい云々で、果実味が強くボリュームもあるため、フルボディと評価されることがほとんどでした。

熟成できるクオリティのワイン

ワインの醍醐味は、なんと言っても熟成である、という方もいます。10年もの、20年ものなど、ワインの価値は長く熟成できることが関係している、ということをいう方もいるほどです。

さて、そんなワインの熟成に大きく関わってくるのが、前述したタンニンです。タンニンは、数多くの成分と結合するために酸化からワインの劣化を守る役割も持っており、タンニン量が多ければ多いほど、長期間の保存には向くわけです。

しかし、タンニン量が多いのは良いのですが、渋みが強過ぎるために美味しさとはほど遠く、重合を続けて滓となっていき、全体にまろやかになるまでは飲み頃とは言えません。

熟成に向いているワインの場合、渋みが強く飲みにくさがあるために、「あと、5年は寝かせたい」など、そういった意見が出てくるわけです。

実は、ボディの強さとはこの熟成に向いているワインをフルボディと呼び、そうでないワインをライトボディと呼ぶことがあります。その中間の、飲み頃ではあるが、もう少し熟成ができるだろうというワインが、がミディアムボディと呼ばることもあるのです。

白ワインの場合は?

さて、冒頭の方で白ワインをカテゴライズする場合、フルボディやライトボディと使うことは少ないとお伝えしました。

その理由はさまざまなあるようですが、前述したタンニンをはじめとしたポリフェノールの含有量が少ない、ということが挙げられます。白ワインの場合、一部の高級なワインを除いて、フレッシュでフルーティーな味わいが求められているため、フェノール類のような渋みは不要です。

さらに、白ワインの場合はポリフェノール類が少ないことから、酸味が強いことが劣化を防ぐ一旦となっており、ボディよりは酸度の違いの方が品質の区分けに使われています。また、白ワインは甘口と辛口、中甘口など、甘みによるグラデーションで分けられます。

そのため、ボリューム感があるとなると、樽熟成をしたもの、甘口ワインとなるため、仮にフルボディと白ワインに使うとしたら、これらがそれに当たると考えられます。

料理に合わせて選ぶと良い

ここまで、ワインにおけるボディについてを考えてきました。フルボディのワインの場合、長期熟成に利用しやすいことからも高級ワインがそれに当たりますが、だからといってボディが弱いワインが低質ワインか、と言われるとそうではありません。

高級ワインの中でも、エレガントで飲みやすいものもありますし、フルボディワインで低質なものも存在しています。ワインのボディを考える場合、どういった料理に合わせるのか、ということで選ぶ基準とするべきでしょう。

例えば、ジューシーな脂身の多い肉を食べる場合は、フルボディのワインを選ぶと良いでしょう。一方、軽やかなローストビーフや豚しゃぶなどを利用するのであれば、ミディアムボディやライトボディを合わせる方が良いでしょう。

その時々の自分の気分であったり、あわせる料理、一緒にワイン飲む方の好みなど、そういったシチュエーションに合わせるために、ボディを考えることが重要です。ぜひ、今回のボディに関する内容のコラムを参考にして、ワインを選ぶ幅をぐっと広げていってみてはいかがでしょうか?

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