ガーデニング

どんなインテリアにもあうシュロチクの魅力と育て方

2018-04-09

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シュロチクは、下の方の葉っぱを取り除いた細い幹の姿が竹に似ているので、「棕櫚竹(シュロチク)」と名付けられていますが、竹ではなくヤシの仲間です。

竹のようなしなやかな幹の先端についた、涼やかな細長い葉が放射線状に広がり、一年中青々としています。
竹のようにさらさらと風に揺れる姿には品格も感じられます。

シュロチクは観葉植物としては大型になるので、一つの園芸店で複数取り扱われていることはまれで、旅館や料亭によく置かれています。
栽培しているものを探して観察することで、シュロチクのある風景がどのようなものか味わってみることもできます。

シュロチクとよく似た観音竹との見分け方

シュロチクと観音竹はとてもよく似ていて、区別の仕方を知らないと違いが分かりにくい植物です。
どちらも名前に「竹」がついていますが、ともに竹ではなく、「ヤシ科ラピス(カンノンチク)属」なので、ヤシの仲間です。

シュロチクと観音竹は葉や花で簡単に区別ができます。
葉で区別する場合は、葉っぱの切れ込みの数が多い方がシュロチクで、濃い緑色以外の葉色になっているものは観音竹です。
花は葉よりも区別がつきやすく、花色の、赤が観音竹、白がシュロチクなので、初夏の花の時期であれば簡単に見分けられます。

シュロチクは室内栽培にぴったり

シュロチクの原産地は中国ですが、国内でも江戸時代からすでに栽培されていて、なじみの深い植物の一つです。

シュロチクは日陰で育つ植物なので、十分な光量が確保しにくい室内でも栽培にでき、通年室内栽培することも可能な植物です。
ただし、あまりにも暗いとひょろひょろになってしまうので、できるだけ明るい室内で管理するようにしましょう。

シュロチクは気温が5℃を下回らなければ戸外でも栽培でき、暖地では通年屋外栽培も可能です。
真夏の直射日光で葉焼けしやすいので、直射日光の当たらない場所で育てます。
強風にさらされると葉がぼろぼろに傷んでしまい、修復できないので、屋外よりも室内栽培の方が管理しやすくなります。

シュロチクのお手入れ

シュロチクは空気が乾燥してくるとハダニやカイガラムシが付きやすくなり、葉先が枯れこんでくるので、できれば毎月、葉の裏表を強い水流のシャワーで洗い流すなど、葉水を絶やさないようにする必要があります。

シュロチクの性質そのものは丈夫なので世話いらずですが、水切れに弱いため、水切れに特に注意が必要です。
水切れしても葉先が枯れやすく、枯れてしまった葉先は復活しないので、先端をカットしてそのまま育てるか、株元から切り取るようにします。

シュロチクの水管理

シュロチクは葉っぱが乾燥してくると枯れこみやすいのですが、土を湿らせた状態にしていると根腐れしてしまいます。

シュロチクの水やりは、土が乾いているのを確認したら株元からたっぷりと、底から流れ出るまで水やりしますが、鉢底に水がたまらないように注意します。

葉水は始終欲しがりますが、土をじめじめした状態にすると枯れやすいので、たびたび葉水はあげても、土に水をやりすぎないように注意が必要です。

冬になって気温が下がってくると、シュロチクもあまり水を吸わなくなるので、いつも以上に土が乾いてから水やりするようにします。

シュロチクの剪定と株分け

シュロチクは摘芯しても枝分かれしないので、傷んできた葉や、混みあって重なり合った不要な枝は、途中で切らずに株元から切り取ります。
途中で切った場合、切り口から葉が出てこないので、結局株元から切り取るしかなくなります。
背が高くなりすぎた場合も、大きくなりすぎた枝を株元から切り取って、小さめの枝を育てるようにします。

株が大きくなりすぎたときは、鉢を外して半分程度に分けるようにしますが、このときできるだけ刃物は使わず手で分けていきます。
手では分けられない、くっついている地下茎だけをカッターなどで少し切れ目を入れてから二つに割いて、株分けします。

一株ずつになるまで切り分けてしまうと、小さく割りすぎになり、しっかりとした株に育つまで長期間を要するだけでなく、枯れてしまうこともあります。
細かく分けすぎないよう、一株ずつが大きめの塊になるように株分けします。

シュロチクの植え替えは3~4年ごとに5~6月に

シュロチクは観音竹よりも成長はゆっくりですが、大きくなると3~4mまで育ちます。
鉢の中が根でいっぱいになっても葉が枯れこんでくるので、そうなる前に一回り大きな鉢に植え替えるか、株分けするようにします。

シュロチクは、排水性と保水性の両方に富んだ土をこのみますが、日本の風土によく合う植物なので、土にはそれほどこだわらなくても育てやすくなっています。
鉢を外して古い土を落として、傷んだ根を取り除いて植え替えをします。

シュロチクの植え替えは5~6月頃が適期ですが、根詰まりするとどんどん枯れこんでいくので、その場合は適期でなくても早めに植え替えるようにしましょう。

土は、観葉植物用の培養土をそのまま使うか、パーライトやバーミキュライトをブレンドして排水性と保水性を改良するのもおすすめです。

赤玉土に川砂をブレンドしたもの、鹿沼土と日向土を等量ブレンドしたものに川砂を混ぜたものなどもよく用いられます。

シュロチクの肥料

シュロチクは肥料を全くあげなくてもよく育ちますが、肥料が少なすぎると葉色が悪く成ってくるので、そうなる前に観葉植物用の緩効性化成肥料を株もとにまくようにしましょう。

こまめに肥料を与えると、大きくなりすぎて持て余してしまうこともあるので、肥料は控えめにしておいた方が無難です。

液体肥料を水代わりに与えることもできます。
室内栽培する場合は有機質の肥料はコバエの発生源になりやすく、においも強くなるのでおすすめではありません。

洋風和風・アジアンテイストにもあうシュロチク

「シュロチク」と名前だけを聞くと、江戸時代から栽培されてきていることもあり、和風の家に似合う植物と考えがちですが、すらりと伸びた幹と繊細な葉が広がる姿は、洋風の部屋にもアジアンテイストな部屋にもすんなりと溶け込み、どんなテイストの部屋にも合わせられます。

明かり窓があれば育てられるので、お風呂やトイレなどに飾るのもおすすめです。
お風呂場の場合は、葉水などもかけやすいので育てやすい場所になります。

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