ことわざ

人間万事塞翁が馬の意味・使い方

2018-03-30

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意味

人間の運命は幸運か不運かは予測できないということ。
また、幸運や不運がどう変化するかわからないので安易に喜んだり悲しんだりしてはいけないということ。

由来

古代中国の書物である「准南子」の人間訓の説話がもとになっています。
中国の北部に占いができる老人(塞翁)が住んでいました。それよりも北方には胡という騎馬民族が住んでおり、中国とは散発的に揉め事を起こしていました。

あるとき、老人の馬が逃げ出してしまい北方の胡の方へ行ってしまいました。貴重な馬が逃げてしまったので周囲の人は老人を慰めました。すると老人は、「これが幸運にならないとは限らない」と言います。

しばらくすると、逃げ出した老人の馬が胡の地域の素晴らしい馬を数多く引き連れて戻ってきました。周囲の人たちがお祝いを言いにいくと老人は、「これが不運にならないとは限らない」と言います。

数日後、老人の息子が連れてきた胡の馬に乗っていた時に落馬して足を骨折してしまいました。周囲の人が慰めにいくと老人は、「これが幸運にならないとは限らない」と言います。

少しすると胡の異民族が攻撃をしてきます。この老人の地域の若者もみんな戦争に駆り出されていきました。なんとか異民族を退治することはできましたが、数多くの若者が命を落としました。しかし老人の息子は足を骨折していたために戦争に参加せずに済み、命が助かったのです。

ここから人間の運命は幸運や不運が訪れてもどう転じるかわからないために軽々しく喜んではいけないという意味を表すようになったのです。

英語表現では、
Joy and sorrow are today and tomorrow.
(今日の喜び明日は悲しみ)
A joyful evening may follow a sorrowful morning.
(悲しみの朝の後には喜びの夕べが訪れる)
とあり、幸運と不運が次々と訪れる様子を意味しています。

意味の変遷

現在でも人間の運命は予測できないという意味で使用されており、何がきっかけで幸運と不運が入れ替わるかわからないために一喜一憂し過ぎないようにと戒めて使用されることが多くなっています。

もともとは「人間」は「にんげん」とは読まずに「じんかん」と読んでいました。これは「世間一般」のことを指します。「世間で行われることはすべて予測がつかない」ということだったのです。

使用法、使用例

「昨日いつもの電車に乗り遅れてホームで電車を待っていたら好きな子と会えたんだ」
「人間万事塞翁が馬だな。何がきっかけになるかはわからないものだ」

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