四字熟語

破顔一笑の意味・使い方

2018-03-09

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意味

顔をほころばせて、にっこりと笑うこと。
緊張した状態から解放されて、安堵の笑顔になること。

由来

顔をほころばせるという意味の「破顔」は李商隠の「贈歌妓詩」に記されています。
李商隠は、唐の時代の政治家でもあり、詩人でもありました。とにかく妖艶で耽美的な詩は当時から高く評価されていました。李商隠の詩は、過去の詩から引用した部分や、はっきりとは書かずに暗示風にしたもの、幻想的なもの、官能的なものなど多岐にわたりました。それでいて自分が経験したことの回想や記憶を詩に反映させるという高度な技法も使いました。彼の詩は日本人にも有名な白居易などにも高く評価されましたが、北宋の時代になると彼の詩風を嫌った人々によって排斥されることになりますが、その後、王安石によって再評価されることになります。

ここでいう「破顔」のような笑顔に関する四字熟語は昔からいくつか存在しており、破顔一笑もそのうちの一つと考えられています。

破顔一笑はあくまでも少し顔をほころばせる程度の笑顔を表すもので、大笑いするものではありません。大笑いするものは「呵々大笑」といい、別の四字熟語となります。また派生した四字熟語としては「破顔大笑」というものもあります。こちらは漢字が表す通りに「大笑い」しています。また、大笑いするものとしては「抱腹絶倒」など他にもあるために注意が必要です。

過去の使用例

あまり書物に引用されることがない四字熟語ではありますが、別の四字熟語である「以心伝心」の説話部分に引用が見られます。

仏教の祖であるシャカが弟子たちを前にして無言で蓮の花だけを差し出したときに、ほとんどの弟子たちが意味がわからずに不思議そうな顔をしている中で弟子の釈葉だけは意味を理解して破顔一笑して答えを出した、という説話が残っています。ここでも使用されているように決して大笑いすることなく、少し微笑む程度の笑顔と言って良いでしょう。

意味の変遷

少し微笑む程度という使い方は現在でも同じですが、その程度が難しいためにそれほど頻繁に使われているわけではありません。まったくの真顔でもなく、大笑いしているでもないために使用法が限られているようです。現在では、「緊張から解き放たれて安堵の微笑み」の意味で使用されることが多くなっています。

使用法、使用例

「良かった。試験に無事合格していたよ」
「破顔一笑だな、いい表情をしている。これで安心だろう」

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