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ストレスが頭痛の原因? 頭痛の種類を見極め正しく対処するには

2018-04-13

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大切な仕事の前、楽しみにしていたレジャー等の予定前、疲れがたまった時などに頭痛を感じたことはありませんか?
これは、緊張状態が続いたことにより、筋肉が収縮して凝り固まってしまい、血行不良が起こったことが原因で起こるもので、「緊張型頭痛」「筋緊張性頭痛」と呼ばれるストレス性の頭痛である場合がほとんどです。

頭痛には様々な疾患が隠れている可能性がありますが、今回はストレスを感じて起こってしまった緊張型頭痛、筋緊張性頭痛について、なぜストレスで頭痛が起きるのか、その対処方法にはどのようなものがあるのかを紹介していきたいと思います。

ストレスと頭痛の関係

なぜストレスが頭痛を引き起こすのか疑問を感じますよね。ストレスには快ストレスと不快ストレスがあり、その両方がバランスを取り合って自律神経を整えています。
しかし、どちらかのストレスに片寄りが生じると、自律神経の乱れが起こります。自律神経が乱れると、ホルモン分泌が乱れ、交感神経と副交感神経がうまく機能しなくなるようになります。結果、筋肉の過緊張、消化器官の内分泌や働きの乱れ、血圧の変化、血糖の変化、精神面でも常に緊張したり、何事にも敏感になったり、疲れが抜けない、倦怠感が付きまといやる気がでないなどの症状が現れるようになります。
自律神経の乱れは、身体と精神両面において様々な不具合を生じさせ、ストレス性疾患の原因となります。その中で、ストレスが頭痛という身体症状で現れる原因として、頭や肩周辺筋肉の過緊張、血圧の変動、脳や頭部、その周辺組織の血行が乱れることがあげられます。血管は収縮と拡張、さらに筋肉の動きで血液を流す仕組みになっています。
自律神経の乱れは、血管の収縮拡張にも影響を及ぼし、血行不良の原因となります。脳への血液循環がスムーズに行われないと、脳のむくみや酸素不足栄養不足を引き起こし、頭痛の原因の一つとなります。
また、頭部周辺筋肉の過緊張が続くと、頭部の筋肉が収縮し締め付けるため頭痛が引き起こされるのと、その周辺に位置する血管が収縮した状態が続くことから、血行不良を引き起こし、頭痛の原因となります。このようにストレスが原因の頭痛は、脳や頭部とその周辺組織の血行不良によるものが多いと考えられます。

頭痛の原因は色々あり

頭痛の原因はストレス以外にも様々あります。辛い頭痛を治すためには、その原因を特定し、適切な治療を受けることが大切です。
頭痛を起こす代表的な疾患には、脳腫瘍、脳梗塞や脳出血、脳動脈瘤などの脳血管疾患があります。また、感染症による脳炎や髄膜炎でも強い頭痛が引き起こされます。他にも脱水症や、熱中症、細菌感染やウイルス感染による感冒症状でも頭痛は引き起こされます。また、テクノストレスなどによる眼精疲労、歯ぎしり、耳鼻科疾患、頸椎疾患、アルコールやたばこなどの生活習慣が原因による頭痛もあります。基礎疾患がない頭痛は一次性頭痛、基礎疾患がある頭痛は二次性頭痛と言われます。
このように頭痛の原因は一つではないため、自己診断による対症療法は避け、かかりつけ医の診察を受けることが望ましいと言えます。風邪でも頭痛は起きるため、とても身近な症状であることから軽視されがちですが、隠れた病気のサインである可能性もあるため、定期的な診察や健康診断を受けることがよいでしょう。
頭部の画像診断は、隠れた病気がないかを診断するための重要な情報となります。一度も頭部の画像診断を受けたことがない方は、もしもの病気に備えてCTやMRIによる検査を受けて、健康時の頭内部を資料として撮っておくと、診断もより正確に、適切な治療も早期に受けられることにつながります。頭痛持ちだけど、画像診断を受けたことがないという方は特に、かかりつけ医に相談の上、検査を受けることをおすすめします。

生活習慣の乱れも頭痛の原因となります。アルコールやたばこは上記で紹介しましたが、他にも、寝不足、食習慣、メタボリックシンドロームや動脈硬化、高血圧、糖尿病などの生活習慣病も頭痛を引き起こす原因となります。ライフスタイルが多様化する現代、規則正しい生活をすることは、健康を維持、増進するためとても重要なことですが、それが難しくなってきているように感じられます。
自分の身体のことは自分だけにしか分かりません。体調不良を感じたら、自身の身体をいたわることができる社会であって欲しいのと、そのような社会作りができるような国の政策がなされればと思っています。

緊張型頭痛とは

ストレスが原因で起こる頭痛のほとんどがこの緊張型頭痛と言われています。
緊張型頭痛には、病型により3つの型に分けられています。緊張型頭痛の特徴として、頭の両側が締め付けられるような痛みが数30分から7日間続き、痛みは軽度から中等度、動いても痛みは変化しないこと、吐き気や嘔吐がない、光過敏や音過敏があってもどちらか一方のみということあげられます。
日常生活に影響を及ぼす可能性は低いと言えますが、慢性化すると辛い頭痛が続くようになるため、注意が必要です。国際頭痛分類第3版beta版(ICHD-3β)の分類、診断に緊張型頭痛以外、最適な診断が該当しない場合、緊張型頭痛の診断がされます。以下に3つの型を紹介していきます。

・稀発反復性緊張型頭痛
平均して1カ月に1日未満、年間で12日未満の頻度で起きる頭痛が10回以上ある。

・頻発反復性緊張型頭痛
3か月を超えて、平均して1カ月に1日から14日、年間12日以上180日未満の頻度で起きる頭痛が10回以上ある。

・慢性緊張型頭痛
3か月を超えて、平均して1カ月に15日以上、年間180日以上の頻度で起きる頭痛で、痛みは数時間から数日間、または絶え間なく持続し、軽度の悪心を感じることもある。

上記に緊張型頭痛の3つの型を紹介しました。頭痛が起こる回数と持続期間で分類されています。治療として、筋肉の緊張緩和と、精神的な過度のストレスがないかを把握し、薬物療法と心理療法を合わせて行うことが効果的とされています。鎮痛剤、抗うつ薬、抗不安薬、筋弛緩薬が処方され、急性期治療と予防治療を行います。また、頭痛体操を行うことが効果的とされています。背中、首など上半身を主に動かし、筋緊張を取り除き血行促進することで頭痛の改善と予防が期待されます。

筋緊張性頭痛とは

頭から首、肩にかけての筋肉が緊張して血行不良を起こし、頭痛が生じます。
頭痛は締め付けられるような痛みであり、首筋から後頭部にかけて両側に痛みを感じます。背中、首、肩のコリや眼精疲労感、めまいを伴うことがあります。
緊張型頭痛と似たような症状ですが、筋肉のコリがとれることで症状が改善されます。体操などの軽い運動や、入浴、マッサージにて症状改善が期待できます。
筋肉のコリが改善されても頭痛が改善されない場合は、緊張型頭痛に準じた治療が行われます。
パソコン作業など、長時間同じ姿勢を取り続けることや、仕事のプレッシャーによって筋肉がコリ、頭痛につながる場合がほとんどですので、軽く体を動かすなどをして、予防していきましょう。

片頭痛はストレス性の頭痛?

女性に多い片頭痛ですが、その原因は未だに明らかにされていません。
片頭痛の誘発因子として考えられているのは、生活習慣などの行動によるもの、天気など環境によるもの、伝染によるもの、食物によるもの、化学作用によるもの、ホルモンによるものがあげられています。しかし、明らかな原因なしに片頭痛が起きることもあり、その誘発因子は個人によって違いがあると言えます。
ストレス過多も誘発因子の一つと考えられており、緊張型頭痛など他の頭痛と鑑別し、適切な治療を行う必要があります。症状として、頭の片側のみに発作的に脈打つような痛みが発生し、吐き気、嘔吐、知覚の変化、光と音に過敏となります。
片頭痛には前兆を伴うものがあり、前兆として、機嫌の変化、興奮、疲労、眠気、筋肉のこわばり、運動麻痺、視覚障害、幻聴、幻臭、失語症、めまい、全身のチクチク感や無感覚、感覚過敏などが一時的に起こることがあります。痛みは中等度から重度の激しい痛みを伴い、運動で悪化することがあります。痛みの持続時間は4時間から72時間とされており、頭痛発作の回数も個人差が大きく、人生で数回しか経験しない人から、週に数回も現れる人もいるとされています。
頭痛発作中も必ず他の随伴症状が現れ、吐き気、嘔吐、視覚、聴覚、嗅覚、知覚障害、めまいなどがあげられます。個人によって症状が違い、さらに別な症状を伴う頭痛発作が起きることもしばしばあるとされています。発作後は多幸感、気分の落ち込み、二日酔いによく似た症状がでる場合もあるとされ、人それぞれ症状が違い、対処方法も個人で違うことがあげられます。
治療方法も症状によって多種多様であり、鎮痛剤、抗うつ薬、ステロイド、抗ヒスタミン剤、制吐剤の内服や点滴治療、食生活の見直しなど非常に複雑で多様な方法があります。
適切な治療を行うために、頭痛日記を正確に書き続けることが重要な情報となるため、気温、湿度、ストレス、睡眠、飲食物、頭痛の有無を経時的に記載していくことが望ましいと言えます。

群発頭痛

強烈な痛みを生じる頭痛発作を特徴とします。頭痛は決まった片側に出現し、頭痛発作は、一日2回から8回、持続時間は15分から180分と言われています。
一次性頭痛の中では最も痛みの強い頭痛であり、男性に多いとされています。「目の奥を突かれるような激痛」と表現している人もおり、痛みの激しさが非常に強く、辛いことが考えられます。アルコール飲料を大量に飲む人やヘビースモーカーに多いとされ、視床下部の機能異常が関与しているのではないかと考えられています。
効果的な治療薬はなく、発作中の鎮痛剤はほぼ効果がないとされています。そのため、予防治療に重点を置き、現在も治療方法は研究段階とされています。

まとめ

ストレスが原因となる頭痛は一次性頭痛に分類されるため、一次性頭痛の代表的な疾患について紹介してきました。
原因が不明なものが多い一次性頭痛。原因が分からないだけに、治療も難しく、日々の生活を整えて予防していくことが大切であると言えます。
自律神経を整えるために必要な快ストレスと不快ストレスですが、バランスを取ることが大切であり、ストレスが頭痛という身体化で現れた場合、早めに診察、検査、治療を受けることが望ましいと言えます。自分自身の身体をいたわり、健康でいられるようにしていきたいですね。

監修:mikkumikupapa
勤務:行政看護師
専門:小児身体疾患及び発達障害

自己紹介

男性看護師として、病棟勤務の経験は15年。専門は小児科領域。特に発達障害を抱える子供が二次的障害を引き起こし、入院治療が必要となってしまったケースへの治療と看護について経験と学びを深めてきました。現在はその経験を活かし、乳幼児に関わる行政看護師として勤務しています。保育園を兼ねた職場であり、日々元気な乳幼児と関わりながら、保護者へ流行りの感染症や予防方法、成長発達に関わることなど多岐に渡る相談を受けています。自身も3姉妹の父であり、1日中元気な子供に囲まれた生活を送っています。

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