血圧

血圧が高いと命の危険も!原因と対処法とは

2018-04-18

関連キーワード

一般的に、和食は味噌や醤油など塩分を多く含む調味料によって作ります。そのため、日本人は塩分摂取量が他の国民に比べて多く、3人に1人が高血圧といわれています。怖いことに血圧が高くても体の不調が出づらいため、知らないうちに命に関わるような病気が進行している可能性があります。

今回は日本人の国民病ともいえる高血圧の原因や対処法についてわかりやすくまとめます。

スポンサー

血圧が高い原因とは

日本で血圧が高い人は約4300万人といわれています。日本人の3人に1人という計算になるので、誰でも血圧が高くなる可能性があるといえます。

血圧とは血管を押す力のことで、心臓が全身に血液を送り出す力と全身の血管のやわらかさによって決まります。例えば心臓にたくさんの血液がめぐり、全身に血液を送るために強い力が必要な場合には血圧は高くなります。他にもホルモンや神経の影響で、心臓の収縮力が増したり、全身の血管が広がりにくくなると血圧は高くなります。

高血圧の原因の90%は、明らかな病気が特定できない本態性高血圧です。残りの10%は、腎臓や副腎、甲状腺などの他の臓器の影響によって血圧が高くなるもので2次性高血圧とよばれます。本態性高血圧には、体質や年齢、生活習慣などが複合的に作用しているのではないかと考えられています。血圧を高くする生活習慣とは、塩分の摂り過ぎ、肥満、ストレス、運動不足、アルコールの飲みすぎなどが挙げられます。

血圧が高い状態が続くと命の危険も

高血圧が関連する病気にはどのようなものがあるのでしょうか。

血圧が高いことが続くと血管がどんどん硬くなり、動脈硬化とよばれる状態になります。血管は全身の臓器を通っているので、動脈硬化になると脳から足に至るまで、全ての臓器や組織に影響する可能性があります。具体的には、脳出血や脳梗塞、クモ膜下出血、心筋梗塞、狭心症、大動脈解離、閉塞性動脈硬化症、腎不全などの病気が、高血圧が長く続くことによって起きる動脈硬化と関連しています。どの病気も命に関わる可能性が高く、たとえ助かったとしても麻痺や心機能低下、歩行困難など生活の質を落とすものばかりです。

怖いのは、血圧が高いままにしておくと命に関わるような病気が起きてしまうにも関わらず本人は自覚がないことがほとんどであるという点です。高血圧はサイレントキラーともよばれ、その名の通り静かに体をむしばみます。

スポンサー

血圧が高い時の対処法とは

血圧が高い状態を放置していると命に関わるような怖い病気の発症率が上がることがわかっています。では、血圧が高い場合にどのように対処すればよいのでしょうか。

高血圧治療ガイドラインには、血圧が高い時に修正すべき生活習慣の項目が記載されています。具体的には、6g/日未満に減塩する、野菜や果物を積極的に摂る、コレステロールを控えて魚を摂るように心がける、体重を減らす、定期的に運動を行う、お酒の飲みすぎを控える、禁煙する、という項目が挙げられています。

食事を外食やファーストフード、コンビニなどで済ませる人は塩分摂取量が多くなっている可能性が高いです。最近では食事中に含まれている塩分量の記載があるものもありますので、気にしてみるようにするとよいかもしれません。

体重はBMIで25未満が推奨されています。BMIは、Body Mass Indexという身長と体重から計算できる体格指数です。実際には体重(kg)÷[身長(m)×身長(m)]で計算できるので、自分がどれくらいか把握するようにするとよいです。日本ではBMI25以上を肥満としています。

血圧が高い時は何科を受診すべき?

血圧はさまざまな場所で測定することができます。ジムや温泉、クリニックなどに血圧計が置いてあるのを見たり、実際に測定したことがある人も多いでしょう。最近では手頃な価格で手に入れられる血圧計も多いので、自分で測定している人もいます。または、健康診断や人間ドッグなどで血圧が高いと指摘されたことのある人もいるかもしれません。どのような場合でも、血圧が高い状態が続いている時には放置せずに早めに医療機関を受診することが大切です。

血圧が高い時に受診するべき科は、内科か循環器内科です。高血圧はよくある病気なので、一般的な内科でも治療することが可能です。循環器内科とは、心臓や血管に関する治療を行う科です。高血圧の原因を特定するために精密検査が必要な場合には、違う病院を紹介されることもあります。

生活習慣を正すことができれば、それだけで高血圧を改善できる可能性もあります。高血圧を放置すると命に関わるような脳や心臓の病気を起こすことがあるので、早めに医師に相談しましょう。

スポンサー

まとめ

血圧が高い時の原因や対処法、受診すべき科などについてまとめました。
血圧が高い人のほとんどは本態性高血圧といって、塩分の摂り過ぎや肥満、運動不足などの生活習慣が影響している可能性が高いようです。血圧が高い状態を放置していると動脈硬化が進行し、脳出血や心筋梗塞など命に関わる病気を発症する危険があります。
血圧が高くても自覚症状がない人がほとんどですが、早めに医療機関を受診し対策をした方がよいと考えられています。

監修:大塚真紀(医師・医学博士)
学歴:東京大学大学院医学系研究科卒。
専門:内科、腎臓、透析の専門医。

自己紹介

現在は育児の傍ら、医師という職業を生かし、医療系記事の執筆・監修、最新医学論文の翻訳、医療コラムの作成に従事。

スポンサー

アンケートにご協力お願いします

    ▲ページトップ