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クレマチスの花言葉「精神の美」「旅人の喜び」「策略」

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ツル植物の女王として人気の高いクレマチスは、世界中に約300種が分布していて、日本にも約20種が自生しています。

クレマチスの花びらに見える部分はガクで、本来の花びらを失っているため、花もちがよく、雨が降っても花痛みしません。

花の形は様々で、4枚の花びらを十字につける「モンタナ系」「フラミュラ系」、大きな花を咲かせる「大輪系」、白系統の花で香りが高い物が多い「アーマンディー系」、ベル状の花を上向きに咲かせる「テキセンシス系」、ベル状の花を下向きに咲かせる「インテグリフォリア系」など、園芸品種も含めて多様な品種があります。

そんなクレマチスの花言葉は、「精神の美」「旅人の喜び」「策略」です。
クレマチスの花言葉とその由来と、クレマチスの魅力についてご紹介していきましょう。

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か弱く見えて芯が強いから「精神の美」

クレマチスのツルは細く、ポキポキと折れやすいため、ひ弱なイメージがありますが、実際は折れやすくても簡単には切れず、丈夫でしっかりとしていて、折れたとしてもその先は枯れません。
クレマチスは一本のツルにたくさんの花をつけ、株全体が花色で埋まります。

華奢な見かけなのに強く、美しいのに生命力あふれることから、芯が強い花として、「精神の美」という花言葉がつけられました。

クレマチスには、ツルが薪を縛るのに使えるほど丈夫だったために、「鬼婆のロープ」「悪魔のより糸」といった別名もあります。

名前のひとつでもある「旅人の喜び」

クレマチスの花言葉のひとつでもあり、別名でもある「旅人の喜び(Travellers joy)」は、イギリスのクレマチスの俗称で、「乙女の木陰の休息所」という別名もあります。

聖母マリアがイエスを抱いてエジプトへ渡ったときに、クレマチスの茂みの影で休息を取ったという逸話もあり、旅人に快適な一夜を過ごしてもらえるようにと宿屋の玄関先にクレマチスを植える風習がヨーロッパにあったことから、クレマチスの別名や花言葉の由来になっています。

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葉に含まれる毒を利用したことから生まれた「策略」

キンポウゲ科の植物であるクレマチスの葉には、皮膚につくとかぶれやすい、皮膚炎を引き起こす成分が含まれています。
かつてフランスでは、乞食がクレマチスの葉をつぶして汁を絞り、皮膚につけてただれさせて、通行人の同情をひこうとしたことから「乞食草」の別名がつけられ、「策略」の花言葉がつけられました。
汁ではなく、丈夫なツルで自分を傷つけて同情をひこうとしたという説もあります。

クレマチスについて

科・属   キンポウゲ科・センニチソウ属(クレマチス属)
英名    Clematis・Travellers joy、Latter flower
和名    クレマチス・鉄線(中国原産)・風車(日本原産)
原産地   北半球
花色    白・赤・ピンク・黄・青・茶・紫など

クレマチスは落葉性で、冬になると葉が枯れ落ち、枯れたようなツルだけになります。
もともとクレマチスのツルの表面は、一年中枯れたような皮で包まれているため、見ただけでは枯れ枝かそうでないのか、わかりにくくなっています。

葉っぱが全体を覆っているうちは、ツルが枯れたような外見でも目立たないのですが、葉っぱがなくなると全体的に枯れ果てたように見えます。
冬のクレマチスの茎は、枯れているのか枯れていないのか見分けがつきにくいので、冬は剪定せずにツルをまとめるだけにしておきます。
枯れていない部分は春になると葉が伸びてきて、全く葉が出てこない枯れたものと見わけがつくようになるので、葉が十分に茂ってきてから枯れ枝を取り除くようにします。

葉っぱのないツルであっても、先端まで確認すると途中から葉が茂って花が咲いている場合もあるので、枯れ枝と思うツルは、先端まで枯れているのを確認してから剪定しましょう。
確認せず切ると、たわわに咲き誇っているツルを切ってしまうことがあります。

クレマチスは移植を嫌うので、地植えにしたら植え替えないようにしましょう。
クレマチスは日当たりが悪いと花つきが悪くなるので、日当たりの良い場所を選んで植えましょう。
クレマチスはツルの生育が旺盛なので、鉢植えで育てるのは難しく、すぐに根詰まりしてしまうので、1年おきにひとまわり大きな鉢に植え替えるようにしましょう。
植え替えの時期は葉が落ちて休眠している冬の間に行い、根をなるべくいじらないようにしましょう。

クレマチスは水はけと水持ちの良い土を好むので、庭植えの場合は庭土に軽石や赤玉土を混ぜた物を使い、鉢植えの場合は草花用の培養土か、赤玉土に半量の腐葉土を混ぜたものを用います。
水持ちと水はけを改良するために、更にバーミキュライトやパーライト、川砂などもブレンドしましょう。

クレマチスの開花期間は品種によって異なり、春のみに咲く「一季咲き」のものと、秋まで繰り返し花が咲き続ける「四季咲き」のもの、剪定を上手く行うと繰り返し咲くものなどがあります。
四季咲きのものは花を何度も咲かせるので肥料を好みますが、一季咲きのものは花期が短い分、成長がとても早いので、肥料は控えめにします。
寒さには非常に強く、寒冷地であっても特に冬囲いをしなくても越冬できます。

クレマチスはヨーロッパで「つる植物の女王」と呼ばれている、美しい花が魅力の植物です。
クレマチスはツル性のものが多いのですが、木立性のものもあります。
細く折れやすい茎なので、デリケートに見えますが、簡単にはちぎれない強さがあります。

クレマチスには、バラにはない鮮やかな青系統の花が多いことや、柔らかなつるを伸ばしてバラと絡めることもできることから、バラと組み合わせると美しいと人気があります。
また、クレマチスは品種によって、冬~早春、早春、春、初夏~秋と、開花時期がまちまちなため、開花時期が異なるクレマチスをうまく組み合わせて育てると、一年中クレマチスの花を楽しむこともできます。
四季咲きのバラと開花時期の違うクレマチスの品種をうまく組み合わせることで、通年バラクレマチスのコラボレーションを楽しむ庭造りも可能になります。

クレマチスは世界中に約300種

クレマチスは北半球の温帯を中心に、世界中に約300種が存在しています。
日本国内にも約20種類の自生種が存在しています。
19世紀にシーボルト達によって日本や中国のクレマチスの原種がヨーロッパに持ち込まれ、品種改良が進みました。
日本ではかつて、クレマチスの品種改良は進んでいませんでしたが、テッセンやカザグルマなどが栽培されていました。
大正時代にヨーロッパから里帰りした園芸品種をきっかけに、日本国内でも品種改良が進みました。

クレマチスの花びらは退化している

白やピンク、紫色といったクレマチスの美しい花色の花びらは、実は花びらではなく、葉っぱの一種の「萼片(がくへん)」です。
クレマチスの本来の花びらは、そのほとんどが退化しています。
クレマチスの花びらに見えるものは、4・6・8枚の偶数枚のものがほとんどですが、雄しべや雌しべも花びらのようになっている八重咲きは、例外になっています。

クレマチスの葉っぱは、3枚の細い葉が一組になった形の葉っぱで、茎の両側に対になってついていて、葉っぱの付け根に小さな芽が付きます。
クレマチスの茎の先端には、つる植物によくある、回りに巻き付く「ひげ根」がないため、葉っぱをひっかけてつるを支柱などに絡ませます。

クレマチスは花が終わると、ばさばさっと花びらが散り、軽くカーブした糸を束ねたような中央の雌しべが残り、やがてタンポポの綿毛のような羽毛をつけた種が飛んでいきます。

クレマチスは根をいじらない

クレマチスは、根をいじられるのを嫌うので、ポットを外して苗を植え付けるとき、なるべく根をいじらずに、そのまま一回りか二回り大きな鉢に植え付けるか、庭植えにします。
クレマチスは、日当たりのいい場所で、水はけの良い土で育てます。

庭植えにしたクレマチスを植え替えようとすると、枯れてしまうことが多いので、クレマチスを庭植えにするときは、植える場所をよく考えて、植え替えなくても構わない場所を選ぶようにしましょう。
開花期間が長いクレマチスより、開花期間が短いクレマチスのほうが、ツルを伸ばす力が強くなるので、あっという間に壁面を覆ってしまうこともあるので、植えてしまう前に、植え場所はしっかり考えることが大切です。

クレマチスの植え付けには、庭土や普通の培養土を用いても構いませんが、水はけを改良するために、鉢植えには鉢底石を、庭植えの植え穴には軽石を加えておくなどの工夫が必要です。
庭植えにする場合は、腐葉土や有機堆肥をしっかり混ぜ込み、その上に土を少し戻してから苗を植え付けましょう。
土そのものにも、バーミキュライトやパーライトなどを加えて排水性を改良しておくのもおすすめです。

クレマチスの植え付けは深植えに

クレマチスは一年中植え付けができますが、真夏の植え付けはあまりおすすめではありません。
植え替えに最適な時期は、クレマチスの休眠期の12~2月中旬までになります。
植え替えのときも、植え付けのときも、根はなるべくいじらないで植え付けます。

クレマチスは、株元のツルの1~2節を地中に埋めてしまう「深植え」にすると花持ちが良くなるので、深植えにしましょう。

クレマチス肥料食いなので、真夏以外は肥料をたっぷり与えるようにしましょう。
水の代わりに液体肥料を2週間おきに与えたり、緩効性化成肥料をひとつかみ、2ヶ月毎にまくようにしましょう。

クレマチスは、水はけの良い土を好みますが、水切れは苦手なので、水切れしないように、たっぷり水やりするようにしましょう。
夏場、乾燥が激しいときは、土の回りにマルティング材を敷き詰めるなどして、根の保護をするのもおすすめです。
冬、花を咲かせない品種は、ほとんどが休眠しているので、水をやっても水を吸わないので、乾燥がひどいとき以外は、水やりは控えるようにしましょう。
花を咲かせている場合は、表面の土が乾いてきたら、温かい午前中に水やりします。

クレマチスの仕立直し

クレマチスが大きく育ってきて、つるや枝が混み合うようになってきたら、仕立直しを行いましょう。
鉢底から根が伸びているようであれば、まずは一回り大きな鉢に植え替えてから、仕立て直しを行います。

ツルを1本ずつにほぐし直してから、1本ずつ支柱に絡めていきましょう。
支柱に互い違いに通すと、後で戻せなくなるので、先端の枝先以外は支柱と絡ませないようにしてください。

支柱の上半分以上にはツルを巻き付けないようにして、下半分に1本ずつ絡ませておくと、ツルは後から上へ上へと伸びていくので、伸びるスペースを十分に残せます。

仕立て直しをしていると、途中で枝が折れることがあります。
折れてもちぎれてしまわなければ、即枯れるとは限りません。
折れた部分にセロテープを巻き付けて補強しておくと、元通りになることがあります。
ちぎれてしまった枝は、処分してしまわずに、挿し木に用いてクレマチスを増やしましょう。

クレマチスの剪定は品種ごとに替えて

クレマチスは、どこに花芽がつくのか、品種によって大きく3つに分けられます。
古枝の先に1~3節伸ばしたところに花を咲かせる「旧枝咲き」、古枝には花を咲かせない「新枝咲き」、古枝から昨年伸ばした枝に花を咲かせる「新旧枝咲き」があります。

自分の育てているクレマチスがどれに当たるのかわからないときは、実際に咲いた花が、どういう枝に咲いたのかよく観察して、どう剪定したらいいのかを見極めましょう。

旧枝咲き

旧枝咲きの場合は、剪定するのは、伸びた茎と枯れた茎のみです。
花が終わったら、花首のところで切り取り、種をつけないようにしておきます。
初夏の頃、新しく伸びた枝を半分くらいの長さに切り詰め、脇芽が伸びてくるようにします。
冬は、枝先の方で、新しい芽ができていない部分だけを剪定します。

新枝咲き

春に、新しい芽が株元の節から伸びてきて、その枝が伸びて花を咲かせるので、冬には株元の芽よりも上の部分は切り落としてしまいます。
株元にも芽がない枝は、切り取ってしまいます。

春に花が咲き始めると、初夏には全体に8割位咲いてきます。
そうなったら株元から2節目を残して枝を切り落とします。
切り口のすぐ下の節から枝が伸びて、また花を咲かせてくれます。

年に数回花を楽しむことができます。

新旧枝咲き

古枝には花をつけないけれど、古枝から伸びた枝に花を咲かせるので、古枝はあまり切り取ってはいけないのが新旧枝咲きです。
古枝を短くすればするほど花を咲かせなくなります。

花が咲いた後、新しい枝を芽のところを残して切り取ると、そこからさらに伸びて花を咲かせます。
長めに残して切るとすぐに花が咲き、短めに切るとゆっくり伸びてきて花を咲かせます。

監修:きなりのすもも
16年前に趣味でバラ栽培をはじめたのをきっかけに、花木、観葉植物多肉植物
ハーブなど常時100種を超える植物を育て、弱った見切り苗や幼苗のリカバリー、
一年草扱いされている多年草の多年栽培などに取り組んでいます。

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