ガーデニング

昔ながらの肥料「草木灰」を使いこなす。草木灰の使い方。

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枯れ草やわら、剪定枝などを燃やしてできる灰を「草木灰」といいます。
草木灰は昔から貴重な肥料として用いられ、平安時代にはすでに草木灰が使用されていた事がわかる記述も残っています。

草木灰の主な成分は炭酸カリウムですが、その他の成分は何を燃やしたかによって、ばらつきがあります。
肥料の3大成分である窒素・リン酸・カリのうち、おおよそリン酸:カリ=1:2の割合で含まれています。
昔ながらの素朴な肥料草木灰」がどういうものなのか、効果的な使い方や注意点についても合わせてご紹介していきましょう。

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主成分が炭酸カリウムの草木灰は強いアルカリ性

草木灰も主成分は炭酸カリウムなので、草木灰が水に濡れると強いアルカリ性を示します。
草木灰をたくさん使うことは、苦土石灰や石灰をたくさん使うことと同じことなので、土にまきすぎると土壌がアルカリ性寄りになってしまいます。
また、石膏のように土を固くしてしまいます。

草木灰の成分は水に溶けるので、まきすぎたようなときは、水をたくさんかけたあと、堆肥などを鋤き込んでしっかり耕すようにしましょう。

酸性土壌が好きな作物に草木灰を使わないこと

酸性寄りの土壌を好むサツキやブルーベリーといった植物の栽培のときに、強いアルカリ性の草木灰を使用すると、土がアルカリ性寄りになってしまうために、生育が阻害されて枯れる原因になってしまいます。
酸性寄りの土壌を好む植物には草木灰はできるだけ使用しないようにします。
苦土石灰や石灰も同じ理由で使用しないようにします。

酸性を嫌う植物の栽培でも、強いアルカリ性を好んでいるわけではないので、使いすぎると必要以上にアルカリ性寄りになってしまうために根を痛めてしまうので、使いすぎには注意が必要です。
石灰や苦土石灰をまくときと同様に、草木灰も少量で十分になります。

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肥料として草木灰を使うときには

草木灰は強いアルカリ性なので、アンモニアが生じやすい化成肥料などと一緒に使うと、アンモニアが化学反応で排出されてしまいます。
肥料中の窒素分の元であるアンモニアを無駄に失ってしまうので、肥料の中の窒素分が活用できなくなり、窒素分のない肥料を用いているのと同じになってしまいます。
アンモニアが生じやすい化成肥料などと草木灰を一緒に使うのは控えましょう。

草木灰肥料として考えるとき、窒素分を含んでいないので、窒素分を含んでいるものの、カリウムが不足している肥料と一緒に用いると肥料バランスが良くなります。
牛糞・鶏糞・油かすと言った有機堆肥はカリウム分が少ないので、草木灰と組み合わせるのに適しています。

じゃがいもの種芋を切ってすぐに植えたいとき

じゃがいもの種芋を切り分けたとき、切り口が乾くのを待って2~3日後に植え付けますが、切ってすぐにでも植え付けたいときは、草木灰を切り口につけておくと、種芋を腐らせずにすぐに植え付けに使えます。

草木灰をつけていても、切り口が乾いたあとでも、切り口そのものは下に向くように種芋を植え付けましょう。
切り口を下に向けることで、水が溜まって種芋が腐るのを防ぎます。

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植物の防虫剤・殺菌剤に

草木灰の匂いや粉っぽさを蝶やコバエ・アブラムシなどが嫌うので、草木灰を薄く葉の表面にまいておくと虫が寄り付かなくなります。
地表に薄く草木灰をまいておくと、ヨトウムシが寄り付かなくなります。

草木灰の成分は水に溶けやすいので、溶けることでカリウムやリン酸が溶け出すので、液体肥料にもなるので、雨にあたっても植物の生育の害にはなりません。

粉をまく以外に、草木灰を水に溶かして、その上澄み液を葉っぱに散布して使用することもできます。
草木灰を水に溶かした上澄み液は、アルカリ性の殺菌剤になり、うどんこ病・モザイク病・サビ病の予防と治療に効果があります。

草木灰を水に溶かす場合、濃い溶液にせず、300倍以上の水で薄めるのがおすすめです。

融雪剤・凍結防止剤の代わりに

草木灰の主成分は炭酸カリウムです。
炭酸カリウムは融雪剤や、道路の凍結防止剤にも使われ、多用しても塩化物ではないので塩害が起こらないことから、植物の近くにもまくことが可能です。

めったに雪が降らない凍結することがない地域では、わざわざ融雪剤や凍結防止剤を購入するほどではないものの、あったら助かる、ということもたまにあります。
そんなときに、融雪剤や凍結防止剤の代わりに草木灰をまくのもおすすめです。

草木灰はむやみに自作しないで

昨今、火災予防やにおい・煙の問題から、個人が焚き火や野焼きをすることが制限されています。
農地や田んぼの畦など、野焼きをすることで病害虫も一掃でき、手間なく良い状態が維持できますが、やめる傾向になってきています。
焚き火や野焼きも、自治体によっては禁止している地域もあり、お住いの地域のルールに従う必要があります。

お風呂を薪で沸かしている家庭や、薪ストーブを使っていると草木灰はたくさん手に入りますが、そうでない場合、むやみに自作せず、ホームセンターなどで販売されている草木灰を入手するようにしましょう。

監修:きなりのすもも
16年前に趣味でバラ栽培をはじめたのをきっかけに、花木、観葉植物多肉植物
ハーブなど常時100種を超える植物を育て、弱った見切り苗や幼苗のリカバリー、
一年草扱いされている多年草の多年栽培などに取り組んでいます。

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