ガーデニング

追肥のコツとタイミング、真冬の追肥「寒肥」について

2018-05-02

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植物を育てるとき、肥料をあげることを「施肥」、苗などを植え付ける前にする肥料を「元肥(もとごえ)」と言い、栽培途中で与える肥料を「追肥(ついひ・おいごえ)」と言います。

植物が成長していくとき、地中の栄養分を吸収して成長していきます。
地中の栄養分が少なくなってくると、花つきが悪くなったり、葉色が悪くなってきたりします。
肥料は植物にとってのご飯なので、ご飯がなければ元気に育ちません。
植物の生育によって、地中から失われた栄養分を補うために、追肥を行います。

植物を育てていく上での追肥のコツとタイミングとともに、真冬に行う追肥「寒肥」を行う上での注意点をご紹介していきましょう。

季節に合わせて追肥の仕方を変える

植物も人と同じで、栄養不足でも食べ過ぎでも、調子が悪くなるので、追肥は適量を守って行う必要があります。

人にとっても過ごしやすい春と秋は、大部分の植物にとっても過ごしやすく、すくすくと育っていく生育期になっています。
どんどん育つときは栄養もどんどん必要になってくるので、それぞれの植物に合わせた量で追肥を行っていく必要があります。

これとは逆に、真夏は暑さで、大部分の植物も弱ってしまいます。
真冬も、植物によっては寒さで休眠しています。
真夏も真冬も植物は弱っているので、栄養を与えすぎると肥料焼けしてかえって元気を失ってしまいます。
生育期ではない時期は、追肥は控えめにするか、全く行わないようにします。

植物の元気が無いときは肥料不足とは限らない

植物の元気がなくなったとき、その原因が肥料不足であれば、追肥することで元気を取り戻しますが、肥料不足が原因とは限りません。
日照不足、日照過多、水切れ、根腐れ、根詰まり、蒸れ、病害虫など、肥料とは関係ない理由で元気をなくしていることもあります。

病気のときに、こってりした栄養価の高いご飯を、誰しも受け付けられないように、植物も病気などで弱っているときは肥料を受け付けなくなります。
元気を取り戻そうと追肥をすることで、かえって害になることもあるので、「元気がない=追肥が必要とは限らない」ことを念頭に置いて、どうして元気が無いのかよく調べた上で追肥をするかどうか決める必要があります。

液体肥料と固形肥料

肥料には液体肥料と固形肥料がありますが、固形肥料を水で溶かしたものも液体肥料になります。

液体肥料で追肥する場合は、水分が流れてしまうと地中には肥料分はとどまらないので、度々追肥する必要があるので、追肥の仕方として「1週間おきに」「10日おきに」と言った表示がされています。
液体肥料の効果に持続性はありませんが、すぐに根が吸収できるので、即効性がある肥料です。

固形肥料は、水やりのときに少しずつ溶け出して肥料として浸透していくので、液体肥料と比べると追肥する間隔は長くなります。
固形肥料はゆっくりと効いてくるので、緩効性肥料と呼ぶこともあります。

また、固形肥料を与えるときは、株元から離して置くようにします。
株元に近すぎると、濃すぎる肥料分が根を直撃するため、根を痛めやすいので、株元から離します。

肥料には有機肥料と化成肥料がありますが、育った植物を口にする家庭菜園などで使用する場合は有機肥料がおすすめですが、そうでない場合、化成肥料だから悪い、有機肥料だからいいと言うことはありません。
有機肥料であっても、化成肥料であっても、植物に合った適量を施肥することが一番大切です。

真冬に行う追肥「寒肥」を効果的に行うには

真冬に行う追肥を「寒肥(かんごえ)」といいます。
真冬、植物は休眠しているものが多く、休眠中は根が肥料も水もほとんど吸いません。
こんな時に、液体肥料のように即効性のある肥料を施肥すると、かえって植物にはダメージを与えてしまいます。

ハーブやバラなど冬も屋外で栽培し、春になって花が一斉に咲き誇るような植物の場合は、冬の始まる頃にたっぷりと有機堆肥を追肥する「寒肥」を施肥します。

有機堆肥は施肥してもすぐには効いてきません。
ゆっくり地中で微生物などに分解されてから、肥料としての効果を発揮するので、効いてくるのは冬ではなく春になる頃からです。
有機堆肥を冬のはじめに追肥することで、春になって寒肥の効果が現れます。

寒肥は、株元から少し離したところに数カ所穴をほって有機堆肥を埋め、その上に土をかぶせて埋め戻して行います。
匂いの問題もあって、家庭菜園などでない場合、有機堆肥は春から秋にかけては使用を控えるのがおすすめですが、冬は窓を常時開け放っている人も少ないので、施肥するタイミングとしてはぴったりです。
鉢植えに有機堆肥を施肥したら、根に近すぎるので、寒肥をするなら庭植え限定で行うのがおすすめです。

春から秋にかけて屋外栽培している植物を冬に室内に移す場合や、通年室内栽培している植物については、寒肥はおすすめではありません。
室内栽培で、有機堆肥などを使うと、匂いの問題や虫の問題も出てきます。
施肥したら根に近すぎるという点でも、おすすめできません。

冬は休眠期なので、そもそも植物は肥料分を必要としないので、有機堆肥以外の追肥も避けるようにしましょう。
春暖かくなってから液体肥料や固形肥料を追肥しても十分に効果があるので、リスクの高い有機堆肥をあえて室内で使用する必要性は考えられません。

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