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鈴蘭の毒に注意!可憐な花の咲く鈴蘭は毒草

2018-05-02

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春になると小さな白いベルのような花を咲かせる鈴蘭は、控えめながらも可憐な美しさが際立っています。

スズランをフランス語で「ミュゲ」といい、ミュゲの香水はバラ、ジャスミンと並んで3大フローラルと呼ばれています。

可憐な美しさ、香りの高さに注目されがちな鈴蘭ですが、鈴蘭には葉・根・茎・花・実に至るまで、全草に毒があります。

鈴蘭の魅力とともに、鈴蘭の毒と取扱で注意するべき点についてご紹介していきましょう。

ニホンスズランとドイツスズラン

鈴蘭は大きく分けて、日本原産の「ニホンスズラン」と、ヨーロッパ原産の「ドイツスズラン」のふたつがあります。
鈴蘭の分類は、キジカクシ科ですが、ユリ科またはスズラン科に分類されることもあります。

ニホンスズランは、北海道を含む国内の山地や高原に自生して、群生地に咲き誇っています。
葉が大きく幅広で、花茎が短いので、花は葉に埋もれたように咲き、強い香りを放ちます。

ヨーロッパ原産のドイツスズランは葉が細長くて光沢があり、花茎が長いために花が目立ち、香りもニホンスズランより強めです。
花の中を除くと、雌しべ・雄しべがニホンスズランは黄色で、ドイツスズランは赤っぽくなっています。

可憐な鈴蘭は有毒植物

鈴蘭の根を強心利尿薬として使うこともありますが、鈴蘭は全草に毒がある有毒植物で、コンバラトキシン・コンバロシド・コンバラトキソールなど、38種類の有毒物質を含有しています。

鈴蘭の毒は特に花や根の部分に多く含まれています。
鈴蘭は赤い実がなることがありますが、この赤い実にも毒があるので、間違って口にしてみないようにしてください。

鈴蘭を山菜の行者にんにくと間違えて食べて中毒になることもあり、加熱調理後も毒性が残るので注意が必要です。

スノーフレークとスノードロップ

鈴蘭によく似た花を咲かせることから、鈴蘭の仲間と思われがちですが、スノーフレークもスノードロップも鈴蘭の仲間ではなく、ヒガンバナ科です。
同じヒガンバナ科ですが、スノーフレークとスノードロップも名前が似ているだけで別の植物です。

スノーフレークは、ベル状の花びらの先に緑の点が入り、水仙のような細長い葉がついていて、「スズランスイセン」の別名があります。

スノードロップはスズランやスノーフレークと違って、ベル状の花ではなく大きな花びらが3枚ついた花を咲かせる球根植物で、水仙のような細長い葉がついています。

スノードロップはまだ寒い2~3月に花開き、スノーフレークはスノードロップの花が終わった3~5月に開花します。

ヒガンバナ科なので、スノーフレークもスノードロップも全草に毒がある有毒植物です。
大量に食べると嘔吐・下痢などを引き起こすので、間違って食べないよう注意してください。

鈴蘭の毒は心臓毒

鈴蘭に含まれる毒は、心臓毒と言われる、心臓に作用する毒なため、心臓疾患を持つ方は鈴蘭を扱う場合は取り扱いに注意が必要です。

鈴蘭に含まれる毒は水溶性のため、鈴蘭を活けていた水を誤って飲んで、3歳の女の子が死亡したという例があります。
大人と違って小さな子供や動物は体が小さいので、大人ではなんともないような毒性のものでも危険な状態になるので、小さな子供やペットがいるご家庭では特に取り扱いには注意してください。

鈴蘭の毒は水溶性ですが、茹でたり炒めたりして加熱調理しても、毒は完全になくならないので、生だけでなく調理しても食べてみたりすることがないようにしてください。

大人が鈴蘭を食べてしまった場合、心臓に影響を及ぼす前に、嘔吐、下痢、激しい腹痛に見舞われます。
ごく少量、葉っぱをかじってしまった程度ではなんともなかったからと言って、大量に食べると激しい症状に苦しみます。
食後30分以内に激しい食中毒の症状が出ます。

重症の場合は死に至ると言われますが、大人が重症になるには大量に食べる必要があり、その前に激しい中毒症状がでるため、大量に食べることは難しいでしょう。

鈴蘭を触ったあとは

鈴蘭は全草に毒がありますが、鈴蘭を活けたり苗の手入れをしたとき、手につく汁などはごく少量で、それに含まれる毒性物質は更にもっと少なくなります。

鈴蘭を活けたり苗の手入れをしたあとは、しっかり手を洗うことで毒性物質もきれいに洗い流せます。

道具などについた汁なども気になる場合は、しっかり洗い流したあと、油を塗って手入れしておけば問題はありません。

実際問題として、有毒植物は身近にたくさんあり、むやみになんでも口にしない限りその影響は殆どあ

監修:きなりのすもも
16年前に趣味でバラ栽培をはじめたのをきっかけに、花木、観葉植物、多肉植物、
ハーブなど常時100種を超える植物を育て、弱った見切り苗や幼苗のリカバリー、
一年草扱いされている多年草の多年栽培などに取り組んでいます。
りません。
そうはいっても、小さなお子さんやペットの居るご家庭や、心臓病以外でも闘病中の方など耐性が低下している方に鈴蘭を贈るのは控えるようにしましょう。

大人の場合はなんともなくても、小さなお子さんや体調が悪い方には悪影響を及ぼすこともあるので、配慮する必要はありますが、ちょっとでも触ったら直ちに影響がでるほどのものではありません。
むやみに恐れず、危険なものは口にしないことが鉄則です。
毒性植物という側面があっても、鈴蘭は美しく可憐な花であることには代わりはありません。

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