ことわざ

尻馬に乗るの意味・使い方

2018-06-06

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意味

考えもせずに他人の言動に同調したりすること。
よく考えずに他人に同調して軽はずみな行動をとったり、人のまねをすること。

由来

本来馬に乗る時は馬の背中に乗ります。しかしここでは「尻馬」に乗っていることに注意が必要です。
馬の尻に乗っているということは他人が乗っている馬の尻の部分に乗っているということになるのです。つまり自分で馬を操っているのではなく、他人が操縦している馬に乗っているので、完全に他人任せということになります。この状態では自分がこの先どうなるかはその馬を操縦している人次第ということになります。

また、前を進んでいる馬の尻を追いかけてそのまま付いて行くという意味もあります。この場合も自分で道を選んでいるのではなく、前の人と馬が選んでいることになって結局無責任だということになります。

明確な意図や意志を持って後ろについている場合にはこのことわざは適用されず、何も考えないで尻馬に乗っている場合のみ、この意味になります。

英語表現では、
A fool laughs when others laugh.
(馬鹿は他人が笑うと自分も笑う)
というものがあり、何も考えずに同調することを表しています。ここでははっきりとそうする人のことを「馬鹿」と断言しています。

意味の変遷

技術者やスポーツ、ビジネスなどの世界ではまず「上手な者の真似をしろ」と言われることがあります。
初心者ははじめは熟練者の腕前を観察して真似をすることから行うのです。この場合ははっきりとした意志を持って真似をしているので、尻馬に乗るとは言いません。むしろ推奨されていることです。
ここで尻馬に乗るとされるのは、話をしている際に誰かが発言したことに対して「自分には知識はない」「何も情報を持っていない」「肯定や否定という意見や思想もない」状態で同調することを言います。
この状態ではただ調子を合わせているだけで、もし誰かに意見を求められたら何も答えられないでしょう。こうして尻馬に乗った者は「調子のり」「浅はかなもの」として失敗することが多く、あまり良い結果にはなりません。
そのためこのことわざが使われるときはだいたいが否定的な意味合いで使われます。

使用法、使用例

「いやあ、おれもそうだと思っていたんだよ。うん、それでいこう」
「おいおい、尻馬に乗るなよ。おまえは初めて聞いた話だろう」

類似した意味の言葉

「付和雷同」・・・とにかく前の人と同じことを言うということ
「尻馬に乗れば落ちる」・・・考えもなしに他人に同調しているとたいていは失敗する

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