四字熟語

月下氷人の意味・使い方

2018-06-06

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意味

縁結びの神様のこと。
結婚式の仲人、媒酌人のこと。

由来

元々は「氷上人」の説話と「月下老人」の説話の二つがありました。どこかのタイミングでこの二つの話が混じって「月下氷人」という言葉になったと考えられています。

「月下老人」とは「続幽怪録」に記載されている話です。中国の唐の時代に韋固という独身の男性が旅をしていました。
そして宋城で赤い紐が中から垂れ下がっている袋にもたれて、月の光で読書をしている老人に出会います。韋固は「その赤い紐は何に使うためのものか」と老人に質問をします。すると老人は「これは縁結びの紐である。この紐で男女の足を結べば、たとえその男女が敵同士であっても、異国のものであっても夫婦として縁が結ばれるのだ」と答えます。
そして老人は韋固が将来結婚するであろう女性を占います。韋固は14年後に結婚することになりましたが、その女性は老人の占い通りの人であったと伝えられています。そこから「月下老人」は「縁結び」と関連付けられたのです。

「氷上人」は「晋書」の「サクタン伝」に記載がある話です。中国の晋の時代に役人であった令狐策は「月が出ている夜に氷の上に立っていて、氷の下にいる人と話をした」という夢を見ました。
それを当時有名な占い師であったサクタンに占ってもらうと、「氷の上は陽、すなわち男を表し、氷の下は陰、すなわち女を表す。陰と陽を結び付けて話をしたということは、貴方が結婚の仲立ち、媒酌をするということである」と判断しました。
その後、令狐策はその地方の太守の息子の結婚の仲人に選ばれ、見事に結婚を成立させたという話です。この「氷上人」も「縁結び、仲人」を表した話です。

仲人とは

この月下氷人が意味している仲人とは非常に歴史が深く、中国では紀元前から存在していました。
結婚や婚礼に関して書かれた書物である「六礼」の中に「納采」という儀礼が登場します。
この儀礼は「男性側が仲人に仲介してもらって女性側に礼物を贈る。この礼物を女性側が受け取ると結婚の申し込みを受けたという意味になり、結婚の意思がない場合は仲人を介して礼物を返す」というものです。つまりこの時にはすでに「仲人」がいたということになるのです。

意味の変遷

言葉の響きが良いために、熟語自体を気に入っている人が多いのですが、意味は「仲人」というものなので、使用法はかなり限られています。
実際にはその意味を知らないという人も多く、日常生活では使用されにくい熟語とも言えます。

使用法、使用例

「あの人、また仲人を頼まれたらしいよ。もう何十件目だろうな」
「うまく結婚を取り仕切ってくれるからなあ。月下氷人そのものだな」

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