ことわざ

死人に口なしの意味・使い方

2018-06-06

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意味

死んだ者に罪を着せたとしても何の釈明もできないということ。
死んだ人間には何も話せないということ。

由来

特に出典があるわけではありませんが、現在でも頻繁に使用されることわざです。もともとは死んでしまった人には証言や意思表示ができないということで、意味としては「死んだ者には反論や言い訳、抗議をすることはできないので、死者を冒涜したり、死人に罪をかぶせたり責任をなすりつけてはいけない」というものでした。

しかし実際には「死んでしまえば何も証言や言い訳をできないので、殺すことが最大の口封じ」という意味合いで使用されることが圧倒的に多くなっています。

そのため主な意味合いは「事実を知る者が死去してしまって証言を得ることができない」という意味と「死んだ者に責任や罪をすべてかぶせてしまう」という意味、「証言させないために殺してしまう」という三つがあります。

古代より世界中でこれらの考え方は存在しています。戦争などで勝利した側が国を建てて法律を作り、歴史書を記してきました。その際に自分たちのことを良く書いて、滅ぼした相手に落ち度があったという書き方をしているものは数多くあります。これも広い意味では死人に口なしと言えます。

使われるシーン

その意味合いから時代劇や刑事ドラマなどで幅広く使われています。時代劇などでは、まだ指紋などの証拠がない時代ですので証人の証言というものが非常に重く扱われていました。
そのために悪人にとっては証言をする者が死んでしまえば一番良いということになります。そうして無実の人を殺害して「死人に口なし」というセリフを言うのが一般的です。また、刑事ドラマでも犯人が事件の目撃者などを殺害する際によく使用されています。

逆に時代劇では役人、刑事ドラマでは刑事が重要な証言をしてくれるはずだった人物が殺害されている姿を見て「死人に口なしだな」と発言する場合があります。

意味の変遷

昔から意味合いはまったく変わっていませんが、最近は警察、鑑識などの技術などが進歩したことによって、単純に殺してしまえば絶対に安全というわけではなくなってきています。
特に悪人が殺害の現場を見た目撃者を殺害して口封じをするときなどは余計に殺人を犯す必要があります。そして殺害しても証拠品や指紋、さらなる目撃者、ダイイングメッセージなどで犯人の情報がわかる場合があります。そうなると完全に「口なし」とは言えないという考え方もあります。

英語表現では、
Dead men tell no tales.
(死人はどんな話もしない)
というものがあります。

使用法、使用例

「くそっ!重要な目撃者が殺されてしまった!」
「死人に口なしということか。犯人め、許さん!」

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