四字熟語

暗中飛躍の意味・使い方

2018-06-07

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意味

ひそかに画策して活動すること。
人に知られないようにこっそりと行動すること。

由来

「暗中」は誰にも知られないうちに、こっそりと、陰でという意味合いがある言葉です。そして「飛躍」は一気に駆け上がる、上昇する、大活躍するという本来はプラスイメージの言葉です。しかしこの二つが合わさってできた「暗中飛躍」は「ひっそりと陰で行動する」という意味になり、どうしても暗いイメージがある言葉になってしまっています。
これは「暗」という漢字が持つイメージが強いためと考えられています。
ちなみに現在はこの「暗中飛躍」と言い方よりもこれを短縮した言い方である「暗躍」の方が広く使用されています。

英語表現では、
the leap in the dark
(暗闇での活躍)
となり、同じ意味で使用されています。

歴史での実例

古く戦国時代に「暗中飛躍」を実践した戦国大名がいました。奥州の独眼竜「伊達政宗」です。
中央で石田三成の西軍と徳川家康の東軍が激突した関ヶ原の戦いの際に伊達政宗徳川家康の命令に背いて、あちこちの敵対勢力で一揆を起こさせたり、謀略によって領土を広げようとしたりしていました。
どれも表立った反抗ではありませんが、まさに陰での行動と言えます。ただ、伊達政宗の予想に反して関ヶ原の戦いが一日で終わってしまったために政宗の暗躍は失敗に終わりました。そのため後で事情を知った家康は政宗の不当に広げた領土をすべて召し上げてしまったのです。

意味の変遷

現在この言葉が良い意味で使用されることはまずありません。特に政界、財界などにおいて「暗中飛躍」する際は「談合」「賄賂」「闇取引」が発生することがほとんどで、表に出るとまずいものばかりです。特に政治的な意味合いで使用することが多く、こういった際には「情報」「権利」「現金」などが動くことが多いとされています。

本来の意味からすると「目立たないところで活躍してくれたおかげで助かる」というはずなのですが、この意味で使用することはほとんどなくなってきています。もし実際に活躍した人がいてもそれを「暗中飛躍」「暗躍」という言い方をするととても褒めているようには聞こえません。言われた方も「何か悪いことをしたのか」と感じてしまうでしょう。その意味では使い方が難しい熟語であるとも言えます。

使用法、使用例

「いやあ驚いたよ。今日仕事をしようと思ったらすでに見積書が出来ていたんだ」
「事務のあの子が昨日残ってやっていたよ。まさに暗中飛躍だな」

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