血圧

末端冷え性とは

2018-06-07

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手足の指先が冷たくなり、「氷のように冷えている」と感じることはありませんか?
温めても、なかなか温まらず、寒い季節になるとさらに冷たく感じ、痛みを感じることも。このように四肢末端が冷えやすい、常に冷えていると感じている方は、もしかすると末端冷え性かもしれません。
四肢末端が氷のように冷えて、痛みを感じたり、しもやけになりやすかったりということに当てはまれば、末端冷え性の可能性があります。
今回は、末端冷え性の特徴、原因、対策についてお話していきたいと思います。

特徴

冷え性は四肢末梢が冷たくなり、身体まで一度冷えてしまうと、身体全体がなかなか温まってこないという特徴があります。

末端冷え性の場合も似ていますが、特徴的なのが、指先や、足趾先がひどく冷えてしまい、氷のように冷たくなってしまうという症状が現れます。この時、身体は温かい場合がほとんどであるにも関わらず、指先、足趾先が冷たく、その冷たさを強く感じ、眠れない、むくみやすい、手足が温まらないという症状も現れてきます。

ひどくなると、手足の感覚が鈍く感じ、しもやけを起こしやすくなったり、最悪の場合、体温調節がうまくできなくなり、感染症に罹りやすくなったりという状態になる可能性があります。

原因

原因として考えられることは、体温調節がうまくできない、血流が悪く、四肢末端までうまく血液が回らず、熱を運べていないことが考えられます。

体温調節がうまくできなかったり、血流が悪かったりする原因として考えられるのは、自律神経の乱れ、栄養不足、筋肉量不足が挙げられます。自律神経が乱れる、栄養不足になる、筋肉量が不足するという、末端冷え性につながる3つの原因を引き起こす要因について、不規則な生活習慣ストレスが関係していると考えられています。

不規則な生活習慣として挙げられるのは、偏った食事、お菓子やジュースを頻繁に、食べすぎ飲みすぎ、不規則な食事時間、早食いや食事抜きをするなどといった食べ方の問題による栄養不足、アルコール飲料、タバコの過剰摂取、睡眠不足による身体の回復が十分にできていない状態が続いていることが考えられます。

ストレスには、精神的ストレスと身体的ストレスがあります。人間関係や、非常に気を張り詰めた大切な仕事などといった精神的ストレス。過労や天候やエアコンなどによる急激な気温の変化、負担の強いダイエット、疲れが取れないことによる免疫力の低下から長引く風邪、埃や花粉などによるアレルギー症状といった、直接身体に負担をかける身体的ストレス。このようなストレスが続くと、末端冷え性を引き起こす一つの要因になりえます。

対策

末端冷え性を根本から改善させるためには、上記に挙げた原因それぞれを改善する必要があります。規則正しい生活、十分な栄養と睡眠、アルコール飲料やたばこをやめる、適度な筋力トレーニングによる筋肉量増加、ストレス発散と対策を行うといったことを症状が改善されるまで続けてみましょう。

しかし、根本から改善するためにはとても時間がかかってしまいます。様々な原因が重なり、長い期間続いたことが末端冷え性を引き起こした可能性があるため、それと同じくらいの期間が改善までに必要と考えてもいいでしょう。

辛い症状を実感したままだと、改善対策を行うにも、思うように行えないのが現状と言えます。そこで指先、足趾に冷えを感じた時に行う対策を以下に挙げていきます。

・手袋や靴下などを使い温める。
・手指、足趾を動かす。
・冷たい飲食物を避け、温かい飲食物を摂取する。

上記のような方法が、症状を感じた時の一時的な対策となります。一度冷えを感じてしまうとなかなか温まってこないという特徴があるため、「冷えてきそう」と感じた時には、前もって対策を取るとよいでしょう。

その四肢の冷えは本当に末端冷え性?

冷え性のことを東洋医学では「未病」と言われており、何かしら病気の前兆として捉えていますが、西洋医学では、冷え性という疾患名はなく、明確な定義がないため不定愁訴として捉えられています。現在、日本の医療現場で行われているのは、西洋医学が中心であるため、末端冷え性に対する具体的な治療方法は確立されていないと言えます。

しかし、四肢末端の冷えを起こす疾患の検査を行い、その疾患のどれにも該当しない場合、末端冷え性として捉えられます。四肢末端の冷えを起こす疾患には、心臓病、腎臓病、血管疾患、膠原病があります。中でも特に詳しい鑑別が必要な疾患は膠原病です。

膠原病の二次的な症状の一つにレイノー現象という症状があります。レイノー現象は四肢末梢に強い冷えとチアノーゼをきたす症状であり、特に気温が低かったり、冷たい物に触れていたりしたときに現れます。

検査結果から膠原病など、どの疾患にも該当しなかった場合、発作的に四肢末梢の冷えが現れる場合、レイノー病という診断名が付く可能性があります。このレイノー病は末端冷え性ととても症状が酷似しており、末端冷え性が悪化し、冷えによる強い痛みや、あざができやすくなるなど、血液循環に関わる様々な症状が現れた場合、この診断名が付く可能性があります。

上記のような隠れた重篤疾患がある場合もあるため、ただ指先が冷えやすく温まりにくいから、自己判断で「末端冷え性」と思い込み、ただ自己対策を行うだけにするのはやめた方がいいと言えます。続く末端の辛い冷えを自覚している場合は、病院を受診し、詳しい検査を受け、重篤疾患がないかしっかりと鑑別してもらうことをお勧めします。

まとめ

末端冷え性の特徴、原因、対策についてお話してきました。検査をしてどの疾患にも該当せず、しっかり鑑別された診断の付かない四肢末端の冷えの場合、生活習慣の見直しや、適切な運動で改善される可能性は大いに期待できます。

しかし、検査で隠れた膠原病などが見つかった場合、適切な医療による治療が必要となります。そのため、自己判断で「末端冷え性」と思い込まず、まずは病院にかかり相談することをお勧めします。

監修:mikkumikupapa
勤務:行政看護師
専門:小児身体疾患及び発達障害

自己紹介
男性看護師として、病棟勤務の経験は15年。専門は小児科領域。特に発達障害を抱える子供が二次的障害を引き起こし、入院治療が必要となってしまったケースへの治療と看護について経験と学びを深めてきました。現在はその経験を活かし、乳幼児に関わる行政看護師として勤務しています。保育園を兼ねた職場であり、日々元気な乳幼児と関わりながら、保護者へ流行りの感染症や予防方法、成長発達に関わることなど多岐に渡る相談を受けています。自身も3姉妹の父であり、1日中元気な子供に囲まれた生活を送っています。

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